問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 この企業では、既婚者は海外への赴任を拒否できる。
(1)企業 1 きぎょう 2 しぎょう 3 じぎょう 4 りぎょう
(2)既婚者 1 かいこんしゃ 2 がいこんしゃ
3 きこんしゃ 4 ぎこんしゃ
(3)赴任 1 とじん 2 とにん 3 ふじん 4 ふにん
(4)拒否 1 きょひ 2 きょうひ 3 きょふ 4 きょうふ
問2 欠陥品を販売していたメーカーに対し、厳しい措置がとられた。
(1)欠陥 1 けってん 2 けそん 3 けっきん 4 けっかん
(2)厳しい 1 いちじるしい 2 はなはだしい
3 きびしい 4 はげしい
(3)措置 1 しょうち 2 しょち 3 そうち 4 そち
問3 丘の上の別荘からは、海峡に沈む夕日を眺めることができる。
(1)丘 1 おか 2 さか 3 みね 4 みさき
(2)別荘 1 べっそ 2 べっそう 3 べっしょ 4 べっしょう
(3)海峡 1 かいこう 2 かいそう 3 かいきょう 4 かいしょう
(4)眺める 1 あがめる 2 ながめる 3 のぞめる 4 もとめる
問4 学校は、老人介護施設での奉仕活動を奨励している。
(1)介護 1 ほご 2 ほじょ 3 かいご 4 かいじょ
(2)施設 1 せしつ 2 せっし 3 しせつ 4 しっせつ
(3)奉仕 1 ほうし 2 ほうじ 3 ぼうし 4 ぼうじ
(4)奨励 1 げきれい 2 しょうれい 3 すいしょう 4 たいしょう
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。同じひらがなで書く言葉を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 住民からごみ問題についての要請が出された。
1 用途 2 養成 3 様相 4 容易
(2) 政府が新しい政府を発表した。
1 性格 2 清掃 3 製作 4 制裁
(3) 福祉の充実が望まれる。
1 複写 2 副詞 3 復習 4 服装
(4) 人権は法律で故障されている。
1 放射 2 膨張 3 報酬 4 補償
(5) その話を断ったのは賢明だった。
1 巧妙 2 姓名 3 同盟 4 懸命
問題Ⅲ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 このせんいはまさつに強く、登山やたんけんでの使用にもたえる。
(1)せんい 1 繊衣 2 繊維 3 織衣 4 織維
(2)まさつ 1 摩刷 2 摩擦 3 磨刷 4 磨擦
(3)たんけん 1 深倹 2 深検 3 探倹 4 探検
(4)たえる 1 克える 2 忍える 3 耐える 4 得える
問2 ようちえんの花壇にめが出たので、子どもたちがむじゃきにかんせいをあげている。
(1)ようちえん 1 幼椎園 2 幼稚園 3 擁椎園 4 擁稚園
(2)め 1 目 2 茎 3 芽 4 眼
(3)むじゃき 1 無邪気 2 無蛇気 3 無砂気 4 無駄気
(4)かんせい 1 感声 2 嘆声 3 関声 4 歓声
問3 このさんかく地帯では、川をへだてて二つの民族がふんそうを起こしている。
(1)さんかく 1 山谷 2 山丘 3 山岡 4 山脈
(2)へだてて 1 壁てて 2 癖てて 3 隔てて 4 融てて
(3)ふんそう 1 分争 2 扮争 3 粉争 4 紛争
問4 しゅうかくを増やそうとしてひりょうをらんようしたためだろうか、こんちゅうが減ってしまった。
(1)しゅうかく 1 収獲 2 収穫 3 集獲 4 集穫
(2)ひりょう 1 肥料 2 脂料 3 資料 4 費料
(3)らんよう 1 監用 2 監要 3 濫用 4 濫要
(4)こんちゅう 1 昆虫 2 混虫 3 紺虫 4 蚶虫
問題Ⅳ 次の文の下線をつけた言葉の二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 私の会社は日本の会社とていけいしている。
1 宿題はあしたていしゅつしてください。
2 間違ったら、線を引いてていせいしてください。
3 必要ならば、ほうていで争ってもいい。
4 彼はとても話し方はていねいだ。
(2) 自転車を盗むと、けいばつの対象になる。
1 彼の投書が新聞にけいさいされた。
2 兄は優秀なけいじだ。
3 電話番号を教えるなんてけいそつだった。
4 きゅうけい時間は15分だ。
(3) この映画はばんにん向けだ。
1 その小説家は、ばんねんに傑作を書いた。
2 風が強い日に店のかんばんが落ちてきた。
3 私は今日一日るすばんをしていた。
4 彼はスポーツばんのうだ。
(4) 子どもは新しい環境へのてきおうが早い。
1 便利でかいてきな生活をしている。
2 窓にすいてきがついている。
3 日本語の間違いをしてきされた。
4 その州の広さは、日本の面積にひってきする。
(5) この会社は経営ふしんだ。
1 最終しんさに合格すれば卒業できる。
2 しんし洋品の売り場は何階ですか。
3 この家は大きな車が通るたびに、しんどうする。
4 ガラスでできているので、しんちょうに運んでください。
問題Ⅴ 次の文の の部分に入れるのに最も適当なものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)ひげを のが、今年の若い男性の流行だ。
1 生やす 2 ほどこす 3 丸める 4 もうける
(2) 的な立場から見ると、そのことばづかいは正しいとは言えない。
1 規格 2 規準 3 規定 4 規範
(3)この薬は使い方を と危険だから、注意が必要だ。
1 あやまる 2 ことなる 3 まざれる 4 くいちがう
(4)日本では の大きな靴をさがすのに苦労する。
1 構え 2 サイズ 3 体格 4 様式
(5)最近セールスの電話が にかかってくる。
1 活発 2 自在 3 頻繁 4 不調
(6)先生が我々の運動を支援してくださるとは 。
1 きまりわるい 2 こころづよい 3 こころよい 4 たやすい
(7) の少年犯罪には、共通した社会背景があるのだろうか。
1 一括 2 一帯 3 一同 4 一連
(8)あの人もあんなにわがままばかり言っていたら、周囲から してしまうだろう。
1 孤独 2 孤立 3 独立 4 自立
(9)指の先に少しけがをしただけなのに、ずいぶん に包帯をしている。
1 大げさ 2 大まか 3 長々 4 緩やか
(10)都会の に負けずにしっかり勉強しようと決心して、田舎を出た。
1 勧誘 2 作用 3 保養 4 誘惑
(11)負けるとはわかっているが、 彼と戦う。
1 あえて 2 以って 3 まして 4 努めて
(12)この薬には、病気の進行を する効果がある。
1 圧迫 2 迫害 3 抑制 4 抑圧
(13)この国では、18歳未満で結婚する場合、親の が必要だ。
1 合致 2 協調 3 同調 4 同意
(14)この曲を聞くと、子どものころの思い出が 。
1 こぼれる 2 さかのぼる 3 よみがえる 4 かえりみる
(15)三日も徹夜が続くと、さすがに する。
1 ふらふら 2 ぶらぶら 3 ぺらぺら 4 べらべら
問題Ⅵ 次の(1)から(5)の の言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)いきる……目立たない色でも、うまく使えばいきてくる。
1 うちの犬は20歳までいきた。
2 今もこの町では、昔からの伝統がいきている。
3 こういう仕事をさせると、田中さんの能力がいきる。
4 わたしは、まだ画家としてはいきていけないので、工場でも働いている。
(2)あさい……まだ経験があさいが、将来は熟練した職人になりたい。
1 こんなにあさい川でもおぼれる人がいる。
2 この町に来て日があさいため、よくわからないことがたくさんある。
3 年を取ると眠りがあさくなり、すぐ目がさめる。
4 オートバイで走っていて転んだが、さいわい傷はあさくてすんだ。
(3)むく……この写真はおもしろいが、週刊誌の表紙にはむかない。
1 北をむいたときの右手のほうが東だ。
2 気がむいたらいつでも遊びに来てください。
3 全体の流れが少しはいい方向にむいてきたと思う。
4 あの人は愛着がいいからサービス業にむいている。
(4)とし……としがあけたら、一度叔父さんのところに遊びに行こう。
1 来年はどんなとしになるだろう。
2 このごろつくづくとしを感じる。
3 いいとしをして馬鹿なまねをするのはやめてほしい。
4 姉とはとしが離れているので、きょうだいというより親子のようだ。
(5)さき……妹の結婚もそうさきの話ではない。
1 できる問題からさきにやる。
2 その件はさきの会議で決定した。
3 この仕事はさきが見えなくて不安だ。
4 わたしの車はこのさきの駐車場にとめてある。
問題Ⅶ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適当なものを、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) どうやら
1 このぶんではどうやらあすも雨らしい。
2 彼の考えがどうやらよくわからない。
3 心配しなくても、どうやらなるだろう。
4 どうやらしてお手伝いしたいと思っている。
(2) おろか
1 基本はおろか応用も大事だ。
2 わからない単語は、辞書を調べるもおろか質問しなさい。
3 腰をいためて、歩くことはおろか立つことも難しい。
4 祖父は80歳を過ぎているが、一年中水泳はおろか冬はスキーだ。
(3) 不満
1 うちの子どもは、親に不満ばかりしている。
2 店員の態度に不満して、何も買わずに店を出た。
3 そのときの佐藤さんの表情はいかにも不満だった。
4 今度の人事異動には不満がある。あまりに不公平だ。
(4) 中毒
1 彼はお酒に中毒だ。
2 ガス中毒で入院した。
3 公園の彫刻が雨の中毒で溶けてきた。
4 うちの子は、勉強に中毒して熱を出してしまった。
(5) 一見
1 彼が普通の人ではないことは一見だ。
2 オフィスに人がいるかどうか一見してください。
3 一見、あの人は日本人だとわかる。
4 彼女は一見おとなしそうだが、実はそうでもない。
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問に答えなさい。答えは1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
世間では、いま、表現教育ということが盛んに叫ばれている。子供たちに、どうにかして、「豊かな表現力」「誰とでも話せるコミュニケーション能力」を身につけさせようと、親も教師も躍起になっている。子供の方から見れば、表現を強要されているとさえ言える状況だ。
だがどうも、教える側も、子供たちの方も、「表現」ということを無前提に考えすぎていまいか?
いや、いったい、何をそんなに伝えたいというのか?
私はここ数年、演劇のワークショップ(体験型の演劇教室)を、年間で百コマ以上、全国で繰り返して開催してきた。教育の門外漢に、このような依頼が殺到するのも、表現教育隆盛の一つの現れであろうか。
ただ、私が、そういった場で子供たちに感じ取ってもらいたいことは、表現の技術よりも、「他者と出会うことの難しさ」だった。どうすればコミュニケーション能力が高まるかではなく、自分の言葉は他者に通じないという痛切な経験を、まず第一にしてもらいたいと考えてきた。
高校演劇の指導などで全国を回っているといつも感じるのは、生徒創作の作品のそのいずれもが、自分の主張が他者に「伝わる」ということを前提として書かれている点だ。
私は、創作を志す若い世代に、演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだと説明する。「俺は、お前のことがこんなに好きなのに、おまえはどうして俺のことがわかってくれないんだ」という地点から、私たちの表現は出発する。分かり合えるのなら、ラブレターなんて書く必要はないではないか。
日本はもともと、流動性の低い社会の中で、「分かり合う文化」を形成してきた。誰もが知り合いで、同じような価値観を持っているのならば、お互いがお互いの気持ちを察知して、小さいな共同体がうまくやっていくための言葉が発達するのは当然のことだ。それは日本文化の特徴であり、それ自体は、卑下すべきことではない。
明治以降の近代化の過程も、価値観を多様化するというよりは、大きな国家目標に従って、価値観を一つにまとめる方向が重視され、教育も社会制度も、そのようにプログラミングされてきた。均質化した社会は、短期間での近代化には好条件だ。日本は明治の近代化と、戦後復興という二つの奇跡を成し遂げた。
しかし、私たちはすでに大きな国家目標を失い、個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない時代に突入している。このような社会では、価値観を一つに統一することよりも、異なる価値観を、異なったままにしながら、その価値観を摺り合わせ、いかにうまく共同体を運営していくかが重要な課題となっている。
いま、あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある。「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換を図ろうということだろう。
だが、ここに一つの落とし穴がある。
表現とは、単なる技術のことではない。闇雲にスピーチの練習を繰り返しても、自分表現がうまくなるわけではない。
自己と他者とが決定的に異なっている。人は一人ひとり、異なる価値観を持ち、異なる生活習慣を持ち、異なる言葉を話しているということを、痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込めるのだ。
問1 「状況」とあるが、筆者は今どんな状況だと言っているか。
1 親や教師が子供に無理に表現させようとはしない状況
2 親や教師が子供に相互理解の重要性を教えようとしている状況
3 親や教師が子供にとにかく何かを表現させようとしている状況
4 親や教師が子供に表現することの難しさを教えようとしている状況
問2 「他者と出会うことの難しさ」とあるが、何を指しているか。
1 表現の技術を高めることの難しさ
2 言葉の通じない国で交流する難しさ
3 本当の心の友と出会うことの難しさ
4 言いたいことを相手に伝える難しさ
問3 「演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだ」とあるが、どのような意味か。
1 お互いに分かり合えることを前提にして、演劇を創り上げるべきだ。
2 相手に自分の主張が通じないことを前提に、演劇を創り上げるべきだ。
3 恋人に自分の愛情を表現するのと同じ気持ちで、演劇を創り上げるべきだ。
4 相手に気持ちを伝える技術を磨くことを目的に、演劇を創り上げるべきだ。
問4 「そのように」とあるが、どのような意味か。
1 個人が生き方を選択できるように
2 誰もが同じような表現能力を持てるように
3 存在する異なった価値観が共存するように
4 国家の目標にあう価値観にまとまるように
問5 「コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある」とあるが、その原因とは何か。
1 私たちの心の中には、自分の主張が他者に伝わることはないと考えてしまう傾向があるから
2 異なった価値観がぶつかり合うとき、どちらの価値観が優れているか、明確に示さなければならない
3 現在は、個人がそれぞれ生き方を決定する必要があり、異なる価値観をうまく共存させることが必要だから
4 現在は、国家的な目標がなくなり、共同体としてまとまりを保つために,表現技術に優れた指導者が必要だから
問6 現在の日本の社会について、筆者が述べていることとあっているものはどれか。
1 「分かり合う文化」から「説明し合う文化」へと向かう途上にある。
2 「分かり合う文化」と「説明し合う文化」がうまく共存し始めている。
3 すでに「分かり合う文化」から「説明し合う文化」への転換を成し遂げたと言える。
4 「分かり合う文化」は今も日本文化の特徴で、人々の価値観は基本的に同じである。
問7 筆者は、自分表現がうまくなるには、どんなことが条件になると言っているか。
1 相手に自分の言葉が伝わらなかったというつらい経験を持つこと
2 自分の主張が相手に伝わるようにスピーチの練習を何回もすること
3 外国で暮らしたり、外国語を勉強したりした経験を持っていること
4 自分と相手の気持ちがお互いに分かり合えた経験をたくさん持つこと
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)読書とは、本を買うことである。買ってしまえばこっちのもの、いつか必ずページを開く。買って積んでおくだけの、俗にいう「ツン読」も読書のうちなのである。
この場合の「買う」とは、書店で手にして、ちらとでもこころが動いたら、即座にその場で買ってしまうことを指す。
もうちょっと考えて、とか、明日でもいいや、とか、帰りに駅前もあの店で買えばいいか、なんぞと考えた瞬間、その本との縁は切れたと知るべし。(中略)
その場で即座に買えないのは、一つには失敗を恐れるからだろう。せっかく買っても、読んでみてつまらなかったらどうしよう、と考えてしまう。しかし、失敗も読書のうち。読んで、つまらない、と感じるのは読んでからなのである。「つまらない」と思っても、それを「失敗」と考えてはいけない。「つまらない」と判断できたことをむしろ誇るべきなのである。つまらない本をつまらないと感じられる人は、面白い本を面白いと感じられる人。失敗を心配するよりも、本質的につまらなく、くだらない本を、面白いと感じられるかも知れないことのほうを心配すべきなのだ。
せっかく買ったんだからと、つまらないのを我慢して読み続ける必要はない。自分の判断を信じて、すぐに放り出せばいい。
もちろん、数多い本の中には、すぐには面白さの伝わりにくいものもある。はじめはとっつきにくくても、読み進んでゆくにつれて面白さがにじみ出てくる本がある。いったんは放り出したのに、何かのひょうしにもう一度手にしたとき、実に面白く読める、そういう類の本もたくさんある。
何度も読んで、そのたびに新しい面白さを発見する本もある。たとえば漱石の『我輩は猫である』は、小学校三年生の時以来、何度手にしたことか。二十歳にはそのときの、還暦には還暦の楽しみ方がある。
問1 筆者が「読書とは、本を買うことである」でいう「買うこと」とはどのようなことか。
1 時間をかけて、よく考えてから買うこと
2 少しでも興味を持ったら、すぐに買うこと
3 書店で手にとって失敗しないように買うこと
4 よく知っている店で、店員に相談して買うこと
問2 「失敗も読書のうち」 とあるが、なぜか。
1 いろいろな本を読むことで、本の価値が判断できるようになるから
2 本を買っても失敗したと思っても、買ってしまった本は最後まで読むから
3 失敗だと分かっていても、読書することによって知識の量がふえるから
4 いろいろな本を読むことで、くだらない本でも面白く感じるようになるから
問3 「そういう類の本」とはどんな本か。
1 面白さを発見するために読む本
2 何度読んでも、面白さを発見する本
3 第一印象とは違う面白さを持つ本
4 面白くなくても読み続けなければならない本
問4 この文章のまとめとして最も適当なものはどれか。
1 つまらない本を読み続けても、面白くなるとはかぎらない。
2 買った本を何度も読めば、その価値が分かるようになるはずだ。
3 読書の面白さを知るためには、まず本を買って身近に置くことだ。
4 本の面白さは年齢によって変わるので、小学生からの読書が大切だ。
(2)大学の講義やゼミセールの場を通し、折にふれ、私は学生諸君に向かって、「せっかく大学に入ったのだから、一つでも多く知的感動を味わい、学問を楽しんでほしい」と語りかけている。
しかし、現状を見ていると―――もとより私の力不足もあろうが―――残念ながら、こうしたメッセージが若い諸君の心に十分、伝わっているとはいい難い。彼らのほとんどにとって楽しみの対象といえば、サークル活動やスポーツ、音楽、映画、漫画、あるいはさまざまなレジャーであり、それらはいずれも学問とは距離を置いたところにあるからである。
、私が日々接している学生諸君について言えば、彼らの多くは決して学業をおろそかにしているわけではない。彼らはそれなりに勉強し、高い学力を持っていることは間違いない。
こう書くといささか矛盾めくように聞こえるかもしれないが、大方の学生にとっては学問を楽しむ心の余裕を持つ以前に、まずは目先の目標を順にかたづけなければならないという“強迫観念”を先行するのであろう。具体的にいえば、単位の取得、進学、就職など実利的な目標の達成が、焦眉の急なのである。それはそれで仕方ないのであろうが、こせこせせず、もう少し精神の豊かさをもって学問を見つめ直し、大学生活を送ってもらいたいと、つい注文をつけたくなる。
問1 「こうしたメッセージ」とあるが、どんなメッセージか。
1 大学に入ったのだから、学問上のおもしろさを知ってほしい。
2 大学に入ったのだから、学問とは別の楽しみも見つけてほしい。
3 大学での卒業をおろそかにしないで、高い学力を身につけてほしい。
4 大学卒業のために必要な単位をとり、自分の希望をかなえてほしい。
問2 の中に入るものはどれか。
1 それゆえ 2 だからこそ 3 それどころか 4 かといって
問3 「それはそれで仕方ない」とあるが、何が仕方がないのか。
1 学生に伝えたい自分の思いが十分伝わらないこと
2 サークル活動やスポーツを楽しみの対象とすること
3 目先の目標をかたづけなければならないとあせること
4 一つでも多く、知的感動を味わい、学問を楽しもうと思うこと
問4 筆者によれば、現在のほとんどの学生の目標は何か。
1 精神の豊かさをもって学問を見つめなおすこと
2 いい成績を取って、進学あるいは就職を果たすこと
3 サークル活動やスポーツなどにより学問と距離を置くこと
4 自分のメッセージを、他の人に十分伝わるようにすること
(3)世界の諸民族のあいさつを調べてみると、(中略)握手に代表されるような相互的なあいさつはきわめてめずらしいことがよく分かる。それはたいていの社会で、身分や地位や役割がはっきり定めっているからにほかならない。また、毎日の軽いあいさつがおこなわれる社会が少ないというのは、それらの社会では人びとはもっぱら家族や親族や部族など所属する社会集団の成員として生きていて、個人としての役割があまりみとめられていないことと関係している。そうした集団内では、物のやり取りなどの際にも、ふつうあいさつはいらないのである。たとえばインドでは家族や友人のあいだではふつう感謝の表現はおこなわれない。かえってタブー視されるのだが、家族の食卓で塩を手渡してもらっても「ありがとう」という欧米流は、家族が一体になって暮らす社会では、むしろ“他人行儀”なことなのだろう。
日本人もいつのまにか家族のなかで「ありがとう」をくりかえすようになった。しかも、それは文句なしによい習慣とかんがえられているようだ。それは家族が身を寄せ合うようにして生きていた暮らしがすっかり過去のものになり、人間関係が様変わりしたことを如実に物語っている。
問1 「相互的なあいさつはきわめてめずらしい」とあるが、なぜか。
1 多くの社会では、人々の身分や役割がきまっているから
2 身分や地位に関係なく、握手が代表的なあいさつだから
3 毎日の軽いあいさつがおこなわれるのが、あたりまえだから
4 世界の諸民族では、身分や役割がまだはっきり定まっていないから
問2 インドについての説明として正しいものはどれか。
1 個人としての役割がみとめられているので、ふつう家族に「ありがとう」と言わない。
2 家族の食卓で塩を手渡してもらって感謝の表現を使わないことは、タブー視される。
3 家族や親族などの社会集団の成員同士の間では、感謝の表現がよく使われる。
4 家族が一体となって暮らす社会なので、あまり「ありがとう」と言わない。
問3 日本についての説明として正しいものはどれか。
1 「ありがとう」がよい習慣と考えられるのは、人間関係がかわって個人としての役割があまりみとめられていないからである。
2 かつては家庭の中で感謝の表現はあまり使われなかったが、最近はよい習慣と考えられて頻繁に使われる。
3 昔から家庭の中では感謝の言葉がよく使われていたが、最近は文句なしのよい習慣として定着している。
4 家庭の中で感謝の言葉がよく使われるのは、家族が身を寄せ合うようにして暮らしているからである。
問題Ⅲ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)以前のことですが、地元の図書館の返却ポストに誤って郵便物を“投函”してしまいました。この返却ポストの色は「グレー」でした。最近の新しい郵便ポストは「グレー」のものが増えてきましたが、それで「グレー」に“反応”してしまったのです。本物のポストは、そこから2mも離れていないところに赤い色をしてありました。事の重大さに気づき、あわてて図書館の職員に電話でそのことを伝え、事無きを得ました。
光は人の目に入り、脳がその刺激を受けることから、人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります。そういったことから、色は直接視覚を反応させるシンボルとして大きな効果をもっています。
問1 「そのこと」とあるが、そのこととは何か。
1 郵便ポストに手紙を入れたこと
2 郵便ポストに図書館の本を入れたこと
3 図書館の返却ポストに本を入れたこと
4 図書館の返却ポストに手紙を入れたこと
問2 「人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります」とあるが、筆者の場合、どんな色を見て、何を連想したのか。
1 赤色を見て、郵便ポストを連想した。
2 グレーを見て、郵便ポストを連想した。
3 赤色を見て、図書館の返却ポストを連想した。
4 グレーを見て、図書館の返却ポストを連想した。
(2)快楽を定義すると、「何の役に立つわけでもないが、自分にとって楽しいこと、ラクなこと、気持ちのよいこと」ということになります。「( 1 )」というのがポイントです。大人になるにしたがって、私たちは「何かのために言動せよ」と要求されることが圧倒的に多くなってきます。受験のために勉強する、健康のためによりよい食事を摂る、収入を得るために働く、明日のために早く寝る、知識を得るために本を読む…etc。それはそれでとても大切なことですが、いつもいつも「…のため」と目的意識をもって生活するのは、とてもしんどく疲れることです。
【問い】 ( 1 )に入るのに最も適切なものはどれか。
1 ラクである
2 気持ちがよい
3 自分にとって楽しい
4 何の役にも立たない
(3)人の家に食事に招かれたとき、料理の準備や後片付けでちょっとした仕事を割り振ってもらえると気が楽だ。
でも、手伝いを頼む側カラス路と、他人への指示は意外と面倒くさい。こういう時に絶妙なさい配を振るえる人っていいな、と思う。最初は「漬物の袋を開けて」なんて簡単なことから始め、自然に仕事を分担させていくと、やがて勝手が分かった客が料理を作り始めたりする。
(中略)
いつも無意識に動いている作業を、言葉にして人に手渡すことは難しい。一人で家事を抱え込んでしまうと、こうした「指揮能力」は発達しにくい。独自に技を極める職人型家事もいいけど、全体を見渡して人も動かせる管理職型家事も、これからは必要みたい。
【問い】 筆者は家事についてどのように考えているか。
1 家事を他人に手伝ってもらうときは、いつも簡単なことを頼むのがいい。
2 一人で家事をするときは、全体を見渡して少しずつ進めていくと楽である。
3 他人にうまく指示を与えて仕事をするのも必要な家事能力のひとつである。
4 職人型家事をする人は指揮能力が高いので、多くの客を家に招いたとき役立つ。
(4)次の文章は、4年制大学を卒業した男性と女性の就職意識が、就職前と就職後半年で、どのように変わったかを調査した結果について述べたものである。
入社半年の新入社員約2200人に「就職活動中はいつまで働きたいと思っていたか」「現時点ではいつまで働きたい」と質問した。4大卒の男性は「定年派」の割合が44.2%から26.7%へ減少。逆に「転職派」は28.8%から50.9%に跳ね上がった。
この傾向は女性ではさらに顕著だった。4大卒の女性で「定年派」は19.7%から7.5%と半分以下に。逆に「転職派」は16.6%から38.8%と倍以上になった。
【問い】 上の説明文とあっているグラフはどれか。
図中略
問題Ⅳ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)出席欠席の 、同封した葉書にてお返事くださるようお願いいたします。
1 そばから 2 ないまでも 3 次第にしては 4 いかんによらず
(2)私は、彼の失礼 態度に我慢ならなかった。
1 きわまった 2 きわまりない 3 きわめた 4 きわめない
(3)田中さんは、この1週間と 、仕事どころではないようだ。
1 いうもの 2 いっては 3 いえず 4 いうのに
(4)この町に大きな自転車工場ができるので、来年には労働人口が大幅に変化 と思われる。
1 される 2 させる 3 する 4 した
(5)私の料理を一口 なり、父は変な顔をして席を立ってしまった。
1 食べたら 2 食べて 3 食べる 4 食べよう
(6)会社を辞めたいというあなたの気持ちは、分からない が、無断で仕事を休むのはよくないと思う。
1 とばかりだ 2 にかたくない 3 にいたる 4 でもない
(7)周囲の反対 、兄はいつも自分の意思を通してきた。
1 であれ 2 をものともせず
3 にもまして 4 しないまでも
(8)それを 最後、君たち二人の友情は完全にこわれてしまうよ。
1 言ったが 2 言うのに 3 言っても 4 言うものの
(9)猫の子一匹 、ここを通らせないぞ。
1 ばかりか 2 たりとも 3 ときたら 4 をよそに
(10)彼は、お金のため 、どんな仕事でも引き受ける。
1 は問わず 2 をもとに 3 とあれば 4 にとっては
(11)誰が何と と、謝る気は全くない。
1 言おう 2 言う 3 言った 4 言われる
(12)山川さんは、この間彼自身が入院した時の話しをして、「僕は手術の前には水が飲めなくて、それはつらい思い 。」と言った。
1 をさせる 2 をされた 3 をした 4 をする
(13)彼は、ことばづかい 、とてもやさしい人間だ。
1 より良くて 2 ほど良いが 3 まで悪くて 4 こそ悪いが
(14)母はどんなに 、決して愚痴を言わなかった。
1 辛くて 2 辛いのに 3 辛そうで 4 辛くとも
(15)あのとき彼女がそう 、僕はどんなことをしてでも助けただろうに。
1 言うとは 2 言ったなら 3 言っては 4 言うと
(16)この絵は、昔父が借金 手に入れたものです。
1 までして 2 からして 3 してさえ 4 してこそ
(17)しっかりかぎをかけないと、泥棒に から注意してください。
1 入れることはない 2 入るとはかぎらない
3 入られないときかぎらない 4 入らせなくもなく
(18)休み中、 眠り、 眠りの連続で、すっかり太ってしまった。
1 食べては/食べては 2 食べても/食べても
3 食べるのが/食べるのが 4 食べるなら/食べるなら
(19)この程度の実力ならば、彼は たりない。
1 恐れるにも 2 恐れるに 3 恐れ 4 恐れて
(20)この大学は七つの学部 いて、学生数は日本一である。
1 が分けて 2 を分けて 3 と分かれて 4 に分かれて
問題Ⅴ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)株の取引も、大金持ちの彼女にとっては単なる遊びと 。
1 いえばこそだ 2 いってこそだ
3 いったところだ 4 いわんところだ
(2)母校のチームが去年の優勝校を破ったからと言って、それほど驚くには 。
1 あたらない 2 もとづかない 3 そういない 4 たえない
(3)この映画は評判が高く、見る物を感動させずには だろう。
1 ならない 2 いけない 3 しない 4 おかない
(4)あなたがたまたま確認してくれたからよかっらものの、もう少しで原稿の締め切りに間に合わなくなる 。
1 ところだろう 2 ところだった
3 ところではない 4 ところではなかった
(5)道路拡張の工事のために、この周辺の人々は引越しを 。
1 余儀なくされた 2 余儀なくさせた
3 余儀なくしてもらった 4 余儀なくなった
(6)新しく住宅開発を進めるなら、この地域 ほかにはない。
1 はおろか 2 ときたら 3 にそくして 4 をおいて
(7)山田さんの話し方は発音がきれいで聞きやすく、さすがに元アナウンサーだった
。
1 うえのことである 2 ばかりのことはある
3 だけのことはある 4 はずのことである
(8)実験に1回失敗したからといって、あきらめてしまう 。
1 ことだ 2 ことはない 3 かぎりだ 4かぎりではない
(9)事故の被害者の見舞いに行ったが、相手はほとんど口もきかず、まるで早く帰れと
。
1 言いかねた 2 言わんばかりだった
3 言いそうもなかった 4 言わなかったそうだ
(10)相手の話も聞かずに自分の主張だけ通そうとするなんて、されはわがまま 。
1 ということではない 2 というからだ
3 というわけではない 4 というものだ
問題Ⅵ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)新しいダムの建設には住民の反対も大きい。国は計画を中止するとは 、もう一度見直さざるを得ないだろう。
1 言わないまでも 2 言うまでもなく
3 言うに及ばず 4 言わないことではなく
(2)彼の給料は1ヶ月40万円だ。それ 私の給料はなんと安いことか。
1 について 2 にそくして 3 にしたがい 4 にひきかえ
(3)末っ子の弟は甘やかされて育ったから、兄弟の中で一番わがままだ。気に入らないことをちょっとでもされよう すぐに大声で泣き叫ぶ。
1 ものを 2 ものなら 3 もので 4 ものだから
(4)両親は、息子に病院の跡を継いで医者になってほしいと思っているようだ。だが、親の希望も 、やはり本人の気持ちが第一だろう。
1 さることながら 2 あるまじく
3 いれざるをえず 4 わからんがため
(5)同時は会社の経営が困難を極めた時代だった。そのため、父は責任者という立場
寝る時間も惜しんで働かなければならなかった。
1 だけしか 2 にとって 3 にあって 4 ばかりか
(6)山田さんはもともと世話好きで、誰に対しても親切だ。そんな彼女の 、困っている友達をほうっておけなかったのだろう。
1 わけだから 2 ものだから 3 ことだから 4 ところだから
問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 この企業では、既婚者は海外への赴任を拒否できる。
(1)企業 1 きぎょう 2 しぎょう 3 じぎょう 4 りぎょう
(2)既婚者 1 かいこんしゃ 2 がいこんしゃ
3 きこんしゃ 4 ぎこんしゃ
(3)赴任 1 とじん 2 とにん 3 ふじん 4 ふにん
(4)拒否 1 きょひ 2 きょうひ 3 きょふ 4 きょうふ
問2 欠陥品を販売していたメーカーに対し、厳しい措置がとられた。
(1)欠陥 1 けってん 2 けそん 3 けっきん 4 けっかん
(2)厳しい 1 いちじるしい 2 はなはだしい
3 きびしい 4 はげしい
(3)措置 1 しょうち 2 しょち 3 そうち 4 そち
問3 丘の上の別荘からは、海峡に沈む夕日を眺めることができる。
(1)丘 1 おか 2 さか 3 みね 4 みさき
(2)別荘 1 べっそ 2 べっそう 3 べっしょ 4 べっしょう
(3)海峡 1 かいこう 2 かいそう 3 かいきょう 4 かいしょう
(4)眺める 1 あがめる 2 ながめる 3 のぞめる 4 もとめる
問4 学校は、老人介護施設での奉仕活動を奨励している。
(1)介護 1 ほご 2 ほじょ 3 かいご 4 かいじょ
(2)施設 1 せしつ 2 せっし 3 しせつ 4 しっせつ
(3)奉仕 1 ほうし 2 ほうじ 3 ぼうし 4 ぼうじ
(4)奨励 1 げきれい 2 しょうれい 3 すいしょう 4 たいしょう
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。同じひらがなで書く言葉を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 住民からごみ問題についての要請が出された。
1 用途 2 養成 3 様相 4 容易
(2) 政府が新しい政府を発表した。
1 性格 2 清掃 3 製作 4 制裁
(3) 福祉の充実が望まれる。
1 複写 2 副詞 3 復習 4 服装
(4) 人権は法律で故障されている。
1 放射 2 膨張 3 報酬 4 補償
(5) その話を断ったのは賢明だった。
1 巧妙 2 姓名 3 同盟 4 懸命
問題Ⅲ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 このせんいはまさつに強く、登山やたんけんでの使用にもたえる。
(1)せんい 1 繊衣 2 繊維 3 織衣 4 織維
(2)まさつ 1 摩刷 2 摩擦 3 磨刷 4 磨擦
(3)たんけん 1 深倹 2 深検 3 探倹 4 探検
(4)たえる 1 克える 2 忍える 3 耐える 4 得える
問2 ようちえんの花壇にめが出たので、子どもたちがむじゃきにかんせいをあげている。
(1)ようちえん 1 幼椎園 2 幼稚園 3 擁椎園 4 擁稚園
(2)め 1 目 2 茎 3 芽 4 眼
(3)むじゃき 1 無邪気 2 無蛇気 3 無砂気 4 無駄気
(4)かんせい 1 感声 2 嘆声 3 関声 4 歓声
問3 このさんかく地帯では、川をへだてて二つの民族がふんそうを起こしている。
(1)さんかく 1 山谷 2 山丘 3 山岡 4 山脈
(2)へだてて 1 壁てて 2 癖てて 3 隔てて 4 融てて
(3)ふんそう 1 分争 2 扮争 3 粉争 4 紛争
問4 しゅうかくを増やそうとしてひりょうをらんようしたためだろうか、こんちゅうが減ってしまった。
(1)しゅうかく 1 収獲 2 収穫 3 集獲 4 集穫
(2)ひりょう 1 肥料 2 脂料 3 資料 4 費料
(3)らんよう 1 監用 2 監要 3 濫用 4 濫要
(4)こんちゅう 1 昆虫 2 混虫 3 紺虫 4 蚶虫
問題Ⅳ 次の文の下線をつけた言葉の二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 私の会社は日本の会社とていけいしている。
1 宿題はあしたていしゅつしてください。
2 間違ったら、線を引いてていせいしてください。
3 必要ならば、ほうていで争ってもいい。
4 彼はとても話し方はていねいだ。
(2) 自転車を盗むと、けいばつの対象になる。
1 彼の投書が新聞にけいさいされた。
2 兄は優秀なけいじだ。
3 電話番号を教えるなんてけいそつだった。
4 きゅうけい時間は15分だ。
(3) この映画はばんにん向けだ。
1 その小説家は、ばんねんに傑作を書いた。
2 風が強い日に店のかんばんが落ちてきた。
3 私は今日一日るすばんをしていた。
4 彼はスポーツばんのうだ。
(4) 子どもは新しい環境へのてきおうが早い。
1 便利でかいてきな生活をしている。
2 窓にすいてきがついている。
3 日本語の間違いをしてきされた。
4 その州の広さは、日本の面積にひってきする。
(5) この会社は経営ふしんだ。
1 最終しんさに合格すれば卒業できる。
2 しんし洋品の売り場は何階ですか。
3 この家は大きな車が通るたびに、しんどうする。
4 ガラスでできているので、しんちょうに運んでください。
問題Ⅴ 次の文の の部分に入れるのに最も適当なものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)ひげを のが、今年の若い男性の流行だ。
1 生やす 2 ほどこす 3 丸める 4 もうける
(2) 的な立場から見ると、そのことばづかいは正しいとは言えない。
1 規格 2 規準 3 規定 4 規範
(3)この薬は使い方を と危険だから、注意が必要だ。
1 あやまる 2 ことなる 3 まざれる 4 くいちがう
(4)日本では の大きな靴をさがすのに苦労する。
1 構え 2 サイズ 3 体格 4 様式
(5)最近セールスの電話が にかかってくる。
1 活発 2 自在 3 頻繁 4 不調
(6)先生が我々の運動を支援してくださるとは 。
1 きまりわるい 2 こころづよい 3 こころよい 4 たやすい
(7) の少年犯罪には、共通した社会背景があるのだろうか。
1 一括 2 一帯 3 一同 4 一連
(8)あの人もあんなにわがままばかり言っていたら、周囲から してしまうだろう。
1 孤独 2 孤立 3 独立 4 自立
(9)指の先に少しけがをしただけなのに、ずいぶん に包帯をしている。
1 大げさ 2 大まか 3 長々 4 緩やか
(10)都会の に負けずにしっかり勉強しようと決心して、田舎を出た。
1 勧誘 2 作用 3 保養 4 誘惑
(11)負けるとはわかっているが、 彼と戦う。
1 あえて 2 以って 3 まして 4 努めて
(12)この薬には、病気の進行を する効果がある。
1 圧迫 2 迫害 3 抑制 4 抑圧
(13)この国では、18歳未満で結婚する場合、親の が必要だ。
1 合致 2 協調 3 同調 4 同意
(14)この曲を聞くと、子どものころの思い出が 。
1 こぼれる 2 さかのぼる 3 よみがえる 4 かえりみる
(15)三日も徹夜が続くと、さすがに する。
1 ふらふら 2 ぶらぶら 3 ぺらぺら 4 べらべら
問題Ⅵ 次の(1)から(5)の の言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)いきる……目立たない色でも、うまく使えばいきてくる。
1 うちの犬は20歳までいきた。
2 今もこの町では、昔からの伝統がいきている。
3 こういう仕事をさせると、田中さんの能力がいきる。
4 わたしは、まだ画家としてはいきていけないので、工場でも働いている。
(2)あさい……まだ経験があさいが、将来は熟練した職人になりたい。
1 こんなにあさい川でもおぼれる人がいる。
2 この町に来て日があさいため、よくわからないことがたくさんある。
3 年を取ると眠りがあさくなり、すぐ目がさめる。
4 オートバイで走っていて転んだが、さいわい傷はあさくてすんだ。
(3)むく……この写真はおもしろいが、週刊誌の表紙にはむかない。
1 北をむいたときの右手のほうが東だ。
2 気がむいたらいつでも遊びに来てください。
3 全体の流れが少しはいい方向にむいてきたと思う。
4 あの人は愛着がいいからサービス業にむいている。
(4)とし……としがあけたら、一度叔父さんのところに遊びに行こう。
1 来年はどんなとしになるだろう。
2 このごろつくづくとしを感じる。
3 いいとしをして馬鹿なまねをするのはやめてほしい。
4 姉とはとしが離れているので、きょうだいというより親子のようだ。
(5)さき……妹の結婚もそうさきの話ではない。
1 できる問題からさきにやる。
2 その件はさきの会議で決定した。
3 この仕事はさきが見えなくて不安だ。
4 わたしの車はこのさきの駐車場にとめてある。
問題Ⅶ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適当なものを、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) どうやら
1 このぶんではどうやらあすも雨らしい。
2 彼の考えがどうやらよくわからない。
3 心配しなくても、どうやらなるだろう。
4 どうやらしてお手伝いしたいと思っている。
(2) おろか
1 基本はおろか応用も大事だ。
2 わからない単語は、辞書を調べるもおろか質問しなさい。
3 腰をいためて、歩くことはおろか立つことも難しい。
4 祖父は80歳を過ぎているが、一年中水泳はおろか冬はスキーだ。
(3) 不満
1 うちの子どもは、親に不満ばかりしている。
2 店員の態度に不満して、何も買わずに店を出た。
3 そのときの佐藤さんの表情はいかにも不満だった。
4 今度の人事異動には不満がある。あまりに不公平だ。
(4) 中毒
1 彼はお酒に中毒だ。
2 ガス中毒で入院した。
3 公園の彫刻が雨の中毒で溶けてきた。
4 うちの子は、勉強に中毒して熱を出してしまった。
(5) 一見
1 彼が普通の人ではないことは一見だ。
2 オフィスに人がいるかどうか一見してください。
3 一見、あの人は日本人だとわかる。
4 彼女は一見おとなしそうだが、実はそうでもない。
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問に答えなさい。答えは1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
世間では、いま、表現教育ということが盛んに叫ばれている。子供たちに、どうにかして、「豊かな表現力」「誰とでも話せるコミュニケーション能力」を身につけさせようと、親も教師も躍起になっている。子供の方から見れば、表現を強要されているとさえ言える状況だ。
だがどうも、教える側も、子供たちの方も、「表現」ということを無前提に考えすぎていまいか?
いや、いったい、何をそんなに伝えたいというのか?
私はここ数年、演劇のワークショップ(体験型の演劇教室)を、年間で百コマ以上、全国で繰り返して開催してきた。教育の門外漢に、このような依頼が殺到するのも、表現教育隆盛の一つの現れであろうか。
ただ、私が、そういった場で子供たちに感じ取ってもらいたいことは、表現の技術よりも、「他者と出会うことの難しさ」だった。どうすればコミュニケーション能力が高まるかではなく、自分の言葉は他者に通じないという痛切な経験を、まず第一にしてもらいたいと考えてきた。
高校演劇の指導などで全国を回っているといつも感じるのは、生徒創作の作品のそのいずれもが、自分の主張が他者に「伝わる」ということを前提として書かれている点だ。
私は、創作を志す若い世代に、演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだと説明する。「俺は、お前のことがこんなに好きなのに、おまえはどうして俺のことがわかってくれないんだ」という地点から、私たちの表現は出発する。分かり合えるのなら、ラブレターなんて書く必要はないではないか。
日本はもともと、流動性の低い社会の中で、「分かり合う文化」を形成してきた。誰もが知り合いで、同じような価値観を持っているのならば、お互いがお互いの気持ちを察知して、小さいな共同体がうまくやっていくための言葉が発達するのは当然のことだ。それは日本文化の特徴であり、それ自体は、卑下すべきことではない。
明治以降の近代化の過程も、価値観を多様化するというよりは、大きな国家目標に従って、価値観を一つにまとめる方向が重視され、教育も社会制度も、そのようにプログラミングされてきた。均質化した社会は、短期間での近代化には好条件だ。日本は明治の近代化と、戦後復興という二つの奇跡を成し遂げた。
しかし、私たちはすでに大きな国家目標を失い、個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない時代に突入している。このような社会では、価値観を一つに統一することよりも、異なる価値観を、異なったままにしながら、その価値観を摺り合わせ、いかにうまく共同体を運営していくかが重要な課題となっている。
いま、あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある。「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換を図ろうということだろう。
だが、ここに一つの落とし穴がある。
表現とは、単なる技術のことではない。闇雲にスピーチの練習を繰り返しても、自分表現がうまくなるわけではない。
自己と他者とが決定的に異なっている。人は一人ひとり、異なる価値観を持ち、異なる生活習慣を持ち、異なる言葉を話しているということを、痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込めるのだ。
問1 「状況」とあるが、筆者は今どんな状況だと言っているか。
1 親や教師が子供に無理に表現させようとはしない状況
2 親や教師が子供に相互理解の重要性を教えようとしている状況
3 親や教師が子供にとにかく何かを表現させようとしている状況
4 親や教師が子供に表現することの難しさを教えようとしている状況
問2 「他者と出会うことの難しさ」とあるが、何を指しているか。
1 表現の技術を高めることの難しさ
2 言葉の通じない国で交流する難しさ
3 本当の心の友と出会うことの難しさ
4 言いたいことを相手に伝える難しさ
問3 「演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだ」とあるが、どのような意味か。
1 お互いに分かり合えることを前提にして、演劇を創り上げるべきだ。
2 相手に自分の主張が通じないことを前提に、演劇を創り上げるべきだ。
3 恋人に自分の愛情を表現するのと同じ気持ちで、演劇を創り上げるべきだ。
4 相手に気持ちを伝える技術を磨くことを目的に、演劇を創り上げるべきだ。
問4 「そのように」とあるが、どのような意味か。
1 個人が生き方を選択できるように
2 誰もが同じような表現能力を持てるように
3 存在する異なった価値観が共存するように
4 国家の目標にあう価値観にまとまるように
問5 「コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある」とあるが、その原因とは何か。
1 私たちの心の中には、自分の主張が他者に伝わることはないと考えてしまう傾向があるから
2 異なった価値観がぶつかり合うとき、どちらの価値観が優れているか、明確に示さなければならない
3 現在は、個人がそれぞれ生き方を決定する必要があり、異なる価値観をうまく共存させることが必要だから
4 現在は、国家的な目標がなくなり、共同体としてまとまりを保つために,表現技術に優れた指導者が必要だから
問6 現在の日本の社会について、筆者が述べていることとあっているものはどれか。
1 「分かり合う文化」から「説明し合う文化」へと向かう途上にある。
2 「分かり合う文化」と「説明し合う文化」がうまく共存し始めている。
3 すでに「分かり合う文化」から「説明し合う文化」への転換を成し遂げたと言える。
4 「分かり合う文化」は今も日本文化の特徴で、人々の価値観は基本的に同じである。
問7 筆者は、自分表現がうまくなるには、どんなことが条件になると言っているか。
1 相手に自分の言葉が伝わらなかったというつらい経験を持つこと
2 自分の主張が相手に伝わるようにスピーチの練習を何回もすること
3 外国で暮らしたり、外国語を勉強したりした経験を持っていること
4 自分と相手の気持ちがお互いに分かり合えた経験をたくさん持つこと
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)読書とは、本を買うことである。買ってしまえばこっちのもの、いつか必ずページを開く。買って積んでおくだけの、俗にいう「ツン読」も読書のうちなのである。
この場合の「買う」とは、書店で手にして、ちらとでもこころが動いたら、即座にその場で買ってしまうことを指す。
もうちょっと考えて、とか、明日でもいいや、とか、帰りに駅前もあの店で買えばいいか、なんぞと考えた瞬間、その本との縁は切れたと知るべし。(中略)
その場で即座に買えないのは、一つには失敗を恐れるからだろう。せっかく買っても、読んでみてつまらなかったらどうしよう、と考えてしまう。しかし、失敗も読書のうち。読んで、つまらない、と感じるのは読んでからなのである。「つまらない」と思っても、それを「失敗」と考えてはいけない。「つまらない」と判断できたことをむしろ誇るべきなのである。つまらない本をつまらないと感じられる人は、面白い本を面白いと感じられる人。失敗を心配するよりも、本質的につまらなく、くだらない本を、面白いと感じられるかも知れないことのほうを心配すべきなのだ。
せっかく買ったんだからと、つまらないのを我慢して読み続ける必要はない。自分の判断を信じて、すぐに放り出せばいい。
もちろん、数多い本の中には、すぐには面白さの伝わりにくいものもある。はじめはとっつきにくくても、読み進んでゆくにつれて面白さがにじみ出てくる本がある。いったんは放り出したのに、何かのひょうしにもう一度手にしたとき、実に面白く読める、そういう類の本もたくさんある。
何度も読んで、そのたびに新しい面白さを発見する本もある。たとえば漱石の『我輩は猫である』は、小学校三年生の時以来、何度手にしたことか。二十歳にはそのときの、還暦には還暦の楽しみ方がある。
問1 筆者が「読書とは、本を買うことである」でいう「買うこと」とはどのようなことか。
1 時間をかけて、よく考えてから買うこと
2 少しでも興味を持ったら、すぐに買うこと
3 書店で手にとって失敗しないように買うこと
4 よく知っている店で、店員に相談して買うこと
問2 「失敗も読書のうち」 とあるが、なぜか。
1 いろいろな本を読むことで、本の価値が判断できるようになるから
2 本を買っても失敗したと思っても、買ってしまった本は最後まで読むから
3 失敗だと分かっていても、読書することによって知識の量がふえるから
4 いろいろな本を読むことで、くだらない本でも面白く感じるようになるから
問3 「そういう類の本」とはどんな本か。
1 面白さを発見するために読む本
2 何度読んでも、面白さを発見する本
3 第一印象とは違う面白さを持つ本
4 面白くなくても読み続けなければならない本
問4 この文章のまとめとして最も適当なものはどれか。
1 つまらない本を読み続けても、面白くなるとはかぎらない。
2 買った本を何度も読めば、その価値が分かるようになるはずだ。
3 読書の面白さを知るためには、まず本を買って身近に置くことだ。
4 本の面白さは年齢によって変わるので、小学生からの読書が大切だ。
(2)大学の講義やゼミセールの場を通し、折にふれ、私は学生諸君に向かって、「せっかく大学に入ったのだから、一つでも多く知的感動を味わい、学問を楽しんでほしい」と語りかけている。
しかし、現状を見ていると―――もとより私の力不足もあろうが―――残念ながら、こうしたメッセージが若い諸君の心に十分、伝わっているとはいい難い。彼らのほとんどにとって楽しみの対象といえば、サークル活動やスポーツ、音楽、映画、漫画、あるいはさまざまなレジャーであり、それらはいずれも学問とは距離を置いたところにあるからである。
、私が日々接している学生諸君について言えば、彼らの多くは決して学業をおろそかにしているわけではない。彼らはそれなりに勉強し、高い学力を持っていることは間違いない。
こう書くといささか矛盾めくように聞こえるかもしれないが、大方の学生にとっては学問を楽しむ心の余裕を持つ以前に、まずは目先の目標を順にかたづけなければならないという“強迫観念”を先行するのであろう。具体的にいえば、単位の取得、進学、就職など実利的な目標の達成が、焦眉の急なのである。それはそれで仕方ないのであろうが、こせこせせず、もう少し精神の豊かさをもって学問を見つめ直し、大学生活を送ってもらいたいと、つい注文をつけたくなる。
問1 「こうしたメッセージ」とあるが、どんなメッセージか。
1 大学に入ったのだから、学問上のおもしろさを知ってほしい。
2 大学に入ったのだから、学問とは別の楽しみも見つけてほしい。
3 大学での卒業をおろそかにしないで、高い学力を身につけてほしい。
4 大学卒業のために必要な単位をとり、自分の希望をかなえてほしい。
問2 の中に入るものはどれか。
1 それゆえ 2 だからこそ 3 それどころか 4 かといって
問3 「それはそれで仕方ない」とあるが、何が仕方がないのか。
1 学生に伝えたい自分の思いが十分伝わらないこと
2 サークル活動やスポーツを楽しみの対象とすること
3 目先の目標をかたづけなければならないとあせること
4 一つでも多く、知的感動を味わい、学問を楽しもうと思うこと
問4 筆者によれば、現在のほとんどの学生の目標は何か。
1 精神の豊かさをもって学問を見つめなおすこと
2 いい成績を取って、進学あるいは就職を果たすこと
3 サークル活動やスポーツなどにより学問と距離を置くこと
4 自分のメッセージを、他の人に十分伝わるようにすること
(3)世界の諸民族のあいさつを調べてみると、(中略)握手に代表されるような相互的なあいさつはきわめてめずらしいことがよく分かる。それはたいていの社会で、身分や地位や役割がはっきり定めっているからにほかならない。また、毎日の軽いあいさつがおこなわれる社会が少ないというのは、それらの社会では人びとはもっぱら家族や親族や部族など所属する社会集団の成員として生きていて、個人としての役割があまりみとめられていないことと関係している。そうした集団内では、物のやり取りなどの際にも、ふつうあいさつはいらないのである。たとえばインドでは家族や友人のあいだではふつう感謝の表現はおこなわれない。かえってタブー視されるのだが、家族の食卓で塩を手渡してもらっても「ありがとう」という欧米流は、家族が一体になって暮らす社会では、むしろ“他人行儀”なことなのだろう。
日本人もいつのまにか家族のなかで「ありがとう」をくりかえすようになった。しかも、それは文句なしによい習慣とかんがえられているようだ。それは家族が身を寄せ合うようにして生きていた暮らしがすっかり過去のものになり、人間関係が様変わりしたことを如実に物語っている。
問1 「相互的なあいさつはきわめてめずらしい」とあるが、なぜか。
1 多くの社会では、人々の身分や役割がきまっているから
2 身分や地位に関係なく、握手が代表的なあいさつだから
3 毎日の軽いあいさつがおこなわれるのが、あたりまえだから
4 世界の諸民族では、身分や役割がまだはっきり定まっていないから
問2 インドについての説明として正しいものはどれか。
1 個人としての役割がみとめられているので、ふつう家族に「ありがとう」と言わない。
2 家族の食卓で塩を手渡してもらって感謝の表現を使わないことは、タブー視される。
3 家族や親族などの社会集団の成員同士の間では、感謝の表現がよく使われる。
4 家族が一体となって暮らす社会なので、あまり「ありがとう」と言わない。
問3 日本についての説明として正しいものはどれか。
1 「ありがとう」がよい習慣と考えられるのは、人間関係がかわって個人としての役割があまりみとめられていないからである。
2 かつては家庭の中で感謝の表現はあまり使われなかったが、最近はよい習慣と考えられて頻繁に使われる。
3 昔から家庭の中では感謝の言葉がよく使われていたが、最近は文句なしのよい習慣として定着している。
4 家庭の中で感謝の言葉がよく使われるのは、家族が身を寄せ合うようにして暮らしているからである。
問題Ⅲ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)以前のことですが、地元の図書館の返却ポストに誤って郵便物を“投函”してしまいました。この返却ポストの色は「グレー」でした。最近の新しい郵便ポストは「グレー」のものが増えてきましたが、それで「グレー」に“反応”してしまったのです。本物のポストは、そこから2mも離れていないところに赤い色をしてありました。事の重大さに気づき、あわてて図書館の職員に電話でそのことを伝え、事無きを得ました。
光は人の目に入り、脳がその刺激を受けることから、人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります。そういったことから、色は直接視覚を反応させるシンボルとして大きな効果をもっています。
問1 「そのこと」とあるが、そのこととは何か。
1 郵便ポストに手紙を入れたこと
2 郵便ポストに図書館の本を入れたこと
3 図書館の返却ポストに本を入れたこと
4 図書館の返却ポストに手紙を入れたこと
問2 「人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります」とあるが、筆者の場合、どんな色を見て、何を連想したのか。
1 赤色を見て、郵便ポストを連想した。
2 グレーを見て、郵便ポストを連想した。
3 赤色を見て、図書館の返却ポストを連想した。
4 グレーを見て、図書館の返却ポストを連想した。
(2)快楽を定義すると、「何の役に立つわけでもないが、自分にとって楽しいこと、ラクなこと、気持ちのよいこと」ということになります。「( 1 )」というのがポイントです。大人になるにしたがって、私たちは「何かのために言動せよ」と要求されることが圧倒的に多くなってきます。受験のために勉強する、健康のためによりよい食事を摂る、収入を得るために働く、明日のために早く寝る、知識を得るために本を読む…etc。それはそれでとても大切なことですが、いつもいつも「…のため」と目的意識をもって生活するのは、とてもしんどく疲れることです。
【問い】 ( 1 )に入るのに最も適切なものはどれか。
1 ラクである
2 気持ちがよい
3 自分にとって楽しい
4 何の役にも立たない
(3)人の家に食事に招かれたとき、料理の準備や後片付けでちょっとした仕事を割り振ってもらえると気が楽だ。
でも、手伝いを頼む側カラス路と、他人への指示は意外と面倒くさい。こういう時に絶妙なさい配を振るえる人っていいな、と思う。最初は「漬物の袋を開けて」なんて簡単なことから始め、自然に仕事を分担させていくと、やがて勝手が分かった客が料理を作り始めたりする。
(中略)
いつも無意識に動いている作業を、言葉にして人に手渡すことは難しい。一人で家事を抱え込んでしまうと、こうした「指揮能力」は発達しにくい。独自に技を極める職人型家事もいいけど、全体を見渡して人も動かせる管理職型家事も、これからは必要みたい。
【問い】 筆者は家事についてどのように考えているか。
1 家事を他人に手伝ってもらうときは、いつも簡単なことを頼むのがいい。
2 一人で家事をするときは、全体を見渡して少しずつ進めていくと楽である。
3 他人にうまく指示を与えて仕事をするのも必要な家事能力のひとつである。
4 職人型家事をする人は指揮能力が高いので、多くの客を家に招いたとき役立つ。
(4)次の文章は、4年制大学を卒業した男性と女性の就職意識が、就職前と就職後半年で、どのように変わったかを調査した結果について述べたものである。
入社半年の新入社員約2200人に「就職活動中はいつまで働きたいと思っていたか」「現時点ではいつまで働きたい」と質問した。4大卒の男性は「定年派」の割合が44.2%から26.7%へ減少。逆に「転職派」は28.8%から50.9%に跳ね上がった。
この傾向は女性ではさらに顕著だった。4大卒の女性で「定年派」は19.7%から7.5%と半分以下に。逆に「転職派」は16.6%から38.8%と倍以上になった。
【問い】 上の説明文とあっているグラフはどれか。
図中略
問題Ⅳ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)出席欠席の 、同封した葉書にてお返事くださるようお願いいたします。
1 そばから 2 ないまでも 3 次第にしては 4 いかんによらず
(2)私は、彼の失礼 態度に我慢ならなかった。
1 きわまった 2 きわまりない 3 きわめた 4 きわめない
(3)田中さんは、この1週間と 、仕事どころではないようだ。
1 いうもの 2 いっては 3 いえず 4 いうのに
(4)この町に大きな自転車工場ができるので、来年には労働人口が大幅に変化 と思われる。
1 される 2 させる 3 する 4 した
(5)私の料理を一口 なり、父は変な顔をして席を立ってしまった。
1 食べたら 2 食べて 3 食べる 4 食べよう
(6)会社を辞めたいというあなたの気持ちは、分からない が、無断で仕事を休むのはよくないと思う。
1 とばかりだ 2 にかたくない 3 にいたる 4 でもない
(7)周囲の反対 、兄はいつも自分の意思を通してきた。
1 であれ 2 をものともせず
3 にもまして 4 しないまでも
(8)それを 最後、君たち二人の友情は完全にこわれてしまうよ。
1 言ったが 2 言うのに 3 言っても 4 言うものの
(9)猫の子一匹 、ここを通らせないぞ。
1 ばかりか 2 たりとも 3 ときたら 4 をよそに
(10)彼は、お金のため 、どんな仕事でも引き受ける。
1 は問わず 2 をもとに 3 とあれば 4 にとっては
(11)誰が何と と、謝る気は全くない。
1 言おう 2 言う 3 言った 4 言われる
(12)山川さんは、この間彼自身が入院した時の話しをして、「僕は手術の前には水が飲めなくて、それはつらい思い 。」と言った。
1 をさせる 2 をされた 3 をした 4 をする
(13)彼は、ことばづかい 、とてもやさしい人間だ。
1 より良くて 2 ほど良いが 3 まで悪くて 4 こそ悪いが
(14)母はどんなに 、決して愚痴を言わなかった。
1 辛くて 2 辛いのに 3 辛そうで 4 辛くとも
(15)あのとき彼女がそう 、僕はどんなことをしてでも助けただろうに。
1 言うとは 2 言ったなら 3 言っては 4 言うと
(16)この絵は、昔父が借金 手に入れたものです。
1 までして 2 からして 3 してさえ 4 してこそ
(17)しっかりかぎをかけないと、泥棒に から注意してください。
1 入れることはない 2 入るとはかぎらない
3 入られないときかぎらない 4 入らせなくもなく
(18)休み中、 眠り、 眠りの連続で、すっかり太ってしまった。
1 食べては/食べては 2 食べても/食べても
3 食べるのが/食べるのが 4 食べるなら/食べるなら
(19)この程度の実力ならば、彼は たりない。
1 恐れるにも 2 恐れるに 3 恐れ 4 恐れて
(20)この大学は七つの学部 いて、学生数は日本一である。
1 が分けて 2 を分けて 3 と分かれて 4 に分かれて
問題Ⅴ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)株の取引も、大金持ちの彼女にとっては単なる遊びと 。
1 いえばこそだ 2 いってこそだ
3 いったところだ 4 いわんところだ
(2)母校のチームが去年の優勝校を破ったからと言って、それほど驚くには 。
1 あたらない 2 もとづかない 3 そういない 4 たえない
(3)この映画は評判が高く、見る物を感動させずには だろう。
1 ならない 2 いけない 3 しない 4 おかない
(4)あなたがたまたま確認してくれたからよかっらものの、もう少しで原稿の締め切りに間に合わなくなる 。
1 ところだろう 2 ところだった
3 ところではない 4 ところではなかった
(5)道路拡張の工事のために、この周辺の人々は引越しを 。
1 余儀なくされた 2 余儀なくさせた
3 余儀なくしてもらった 4 余儀なくなった
(6)新しく住宅開発を進めるなら、この地域 ほかにはない。
1 はおろか 2 ときたら 3 にそくして 4 をおいて
(7)山田さんの話し方は発音がきれいで聞きやすく、さすがに元アナウンサーだった
。
1 うえのことである 2 ばかりのことはある
3 だけのことはある 4 はずのことである
(8)実験に1回失敗したからといって、あきらめてしまう 。
1 ことだ 2 ことはない 3 かぎりだ 4かぎりではない
(9)事故の被害者の見舞いに行ったが、相手はほとんど口もきかず、まるで早く帰れと
。
1 言いかねた 2 言わんばかりだった
3 言いそうもなかった 4 言わなかったそうだ
(10)相手の話も聞かずに自分の主張だけ通そうとするなんて、されはわがまま 。
1 ということではない 2 というからだ
3 というわけではない 4 というものだ
問題Ⅵ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)新しいダムの建設には住民の反対も大きい。国は計画を中止するとは 、もう一度見直さざるを得ないだろう。
1 言わないまでも 2 言うまでもなく
3 言うに及ばず 4 言わないことではなく
(2)彼の給料は1ヶ月40万円だ。それ 私の給料はなんと安いことか。
1 について 2 にそくして 3 にしたがい 4 にひきかえ
(3)末っ子の弟は甘やかされて育ったから、兄弟の中で一番わがままだ。気に入らないことをちょっとでもされよう すぐに大声で泣き叫ぶ。
1 ものを 2 ものなら 3 もので 4 ものだから
(4)両親は、息子に病院の跡を継いで医者になってほしいと思っているようだ。だが、親の希望も 、やはり本人の気持ちが第一だろう。
1 さることながら 2 あるまじく
3 いれざるをえず 4 わからんがため
(5)同時は会社の経営が困難を極めた時代だった。そのため、父は責任者という立場
寝る時間も惜しんで働かなければならなかった。
1 だけしか 2 にとって 3 にあって 4 ばかりか
(6)山田さんはもともと世話好きで、誰に対しても親切だ。そんな彼女の 、困っている友達をほうっておけなかったのだろう。
1 わけだから 2 ものだから 3 ことだから 4 ところだから
問題IV 次の文の____にはどんな言葉をいれたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
1 出席欠席の____、同封した葉書にてお返事くださるようお願いいたします。
1.そばから 2.ないまでも 3.次第にしては 4.いかんによらず
問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 この企業では、既婚者は海外への赴任を拒否できる。
(1)企業 1 きぎょう 2 しぎょう 3 じぎょう 4 りぎょう
(2)既婚者 1 かいこんしゃ 2 がいこんしゃ
3 きこんしゃ 4 ぎこんしゃ
(3)赴任 1 とじん 2 とにん 3 ふじん 4 ふにん
(4)拒否 1 きょひ 2 きょうひ 3 きょふ 4 きょうふ
問2 欠陥品を販売していたメーカーに対し、厳しい措置がとられた。
(1)欠陥 1 けってん 2 けそん 3 けっきん 4 けっかん
(2)厳しい 1 いちじるしい 2 はなはだしい
3 きびしい 4 はげしい
(3)措置 1 しょうち 2 しょち 3 そうち 4 そち
問3 丘の上の別荘からは、海峡に沈む夕日を眺めることができる。
(1)丘 1 おか 2 さか 3 みね 4 みさき
(2)別荘 1 べっそ 2 べっそう 3 べっしょ 4 べっしょう
(3)海峡 1 かいこう 2 かいそう 3 かいきょう 4 かいしょう
(4)眺める 1 あがめる 2 ながめる 3 のぞめる 4 もとめる
問4 学校は、老人介護施設での奉仕活動を奨励している。
(1)介護 1 ほご 2 ほじょ 3 かいご 4 かいじょ
(2)施設 1 せしつ 2 せっし 3 しせつ 4 しっせつ
(3)奉仕 1 ほうし 2 ほうじ 3 ぼうし 4 ぼうじ
(4)奨励 1 げきれい 2 しょうれい 3 すいしょう 4 たいしょう
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。同じひらがなで書く言葉を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 住民からごみ問題についての要請が出された。
1 用途 2 養成 3 様相 4 容易
(2) 政府が新しい政府を発表した。
1 性格 2 清掃 3 製作 4 制裁
(3) 福祉の充実が望まれる。
1 複写 2 副詞 3 復習 4 服装
(4) 人権は法律で故障されている。
1 放射 2 膨張 3 報酬 4 補償
(5) その話を断ったのは賢明だった。
1 巧妙 2 姓名 3 同盟 4 懸命
問題Ⅲ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 このせんいはまさつに強く、登山やたんけんでの使用にもたえる。
(1)せんい 1 繊衣 2 繊維 3 織衣 4 織維
(2)まさつ 1 摩刷 2 摩擦 3 磨刷 4 磨擦
(3)たんけん 1 深倹 2 深検 3 探倹 4 探検
(4)たえる 1 克える 2 忍える 3 耐える 4 得える
問2 ようちえんの花壇にめが出たので、子どもたちがむじゃきにかんせいをあげている。
(1)ようちえん 1 幼椎園 2 幼稚園 3 擁椎園 4 擁稚園
(2)め 1 目 2 茎 3 芽 4 眼
(3)むじゃき 1 無邪気 2 無蛇気 3 無砂気 4 無駄気
(4)かんせい 1 感声 2 嘆声 3 関声 4 歓声
問3 このさんかく地帯では、川をへだてて二つの民族がふんそうを起こしている。
(1)さんかく 1 山谷 2 山丘 3 山岡 4 山脈
(2)へだてて 1 壁てて 2 癖てて 3 隔てて 4 融てて
(3)ふんそう 1 分争 2 扮争 3 粉争 4 紛争
問4 しゅうかくを増やそうとしてひりょうをらんようしたためだろうか、こんちゅうが減ってしまった。
(1)しゅうかく 1 収獲 2 収穫 3 集獲 4 集穫
(2)ひりょう 1 肥料 2 脂料 3 資料 4 費料
(3)らんよう 1 監用 2 監要 3 濫用 4 濫要
(4)こんちゅう 1 昆虫 2 混虫 3 紺虫 4 蚶虫
問題Ⅳ 次の文の下線をつけた言葉の二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 私の会社は日本の会社とていけいしている。
1 宿題はあしたていしゅつしてください。
2 間違ったら、線を引いてていせいしてください。
3 必要ならば、ほうていで争ってもいい。
4 彼はとても話し方はていねいだ。
(2) 自転車を盗むと、けいばつの対象になる。
1 彼の投書が新聞にけいさいされた。
2 兄は優秀なけいじだ。
3 電話番号を教えるなんてけいそつだった。
4 きゅうけい時間は15分だ。
(3) この映画はばんにん向けだ。
1 その小説家は、ばんねんに傑作を書いた。
2 風が強い日に店のかんばんが落ちてきた。
3 私は今日一日るすばんをしていた。
4 彼はスポーツばんのうだ。
(4) 子どもは新しい環境へのてきおうが早い。
1 便利でかいてきな生活をしている。
2 窓にすいてきがついている。
3 日本語の間違いをしてきされた。
4 その州の広さは、日本の面積にひってきする。
(5) この会社は経営ふしんだ。
1 最終しんさに合格すれば卒業できる。
2 しんし洋品の売り場は何階ですか。
3 この家は大きな車が通るたびに、しんどうする。
4 ガラスでできているので、しんちょうに運んでください。
問題Ⅴ 次の文の の部分に入れるのに最も適当なものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)ひげを のが、今年の若い男性の流行だ。
1 生やす 2 ほどこす 3 丸める 4 もうける
(2) 的な立場から見ると、そのことばづかいは正しいとは言えない。
1 規格 2 規準 3 規定 4 規範
(3)この薬は使い方を と危険だから、注意が必要だ。
1 あやまる 2 ことなる 3 まざれる 4 くいちがう
(4)日本では の大きな靴をさがすのに苦労する。
1 構え 2 サイズ 3 体格 4 様式
(5)最近セールスの電話が にかかってくる。
1 活発 2 自在 3 頻繁 4 不調
(6)先生が我々の運動を支援してくださるとは 。
1 きまりわるい 2 こころづよい 3 こころよい 4 たやすい
(7) の少年犯罪には、共通した社会背景があるのだろうか。
1 一括 2 一帯 3 一同 4 一連
(8)あの人もあんなにわがままばかり言っていたら、周囲から してしまうだろう。
1 孤独 2 孤立 3 独立 4 自立
(9)指の先に少しけがをしただけなのに、ずいぶん に包帯をしている。
1 大げさ 2 大まか 3 長々 4 緩やか
(10)都会の に負けずにしっかり勉強しようと決心して、田舎を出た。
1 勧誘 2 作用 3 保養 4 誘惑
(11)負けるとはわかっているが、 彼と戦う。
1 あえて 2 以って 3 まして 4 努めて
(12)この薬には、病気の進行を する効果がある。
1 圧迫 2 迫害 3 抑制 4 抑圧
(13)この国では、18歳未満で結婚する場合、親の が必要だ。
1 合致 2 協調 3 同調 4 同意
(14)この曲を聞くと、子どものころの思い出が 。
1 こぼれる 2 さかのぼる 3 よみがえる 4 かえりみる
(15)三日も徹夜が続くと、さすがに する。
1 ふらふら 2 ぶらぶら 3 ぺらぺら 4 べらべら
問題Ⅵ 次の(1)から(5)の の言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)いきる……目立たない色でも、うまく使えばいきてくる。
1 うちの犬は20歳までいきた。
2 今もこの町では、昔からの伝統がいきている。
3 こういう仕事をさせると、田中さんの能力がいきる。
4 わたしは、まだ画家としてはいきていけないので、工場でも働いている。
(2)あさい……まだ経験があさいが、将来は熟練した職人になりたい。
1 こんなにあさい川でもおぼれる人がいる。
2 この町に来て日があさいため、よくわからないことがたくさんある。
3 年を取ると眠りがあさくなり、すぐ目がさめる。
4 オートバイで走っていて転んだが、さいわい傷はあさくてすんだ。
(3)むく……この写真はおもしろいが、週刊誌の表紙にはむかない。
1 北をむいたときの右手のほうが東だ。
2 気がむいたらいつでも遊びに来てください。
3 全体の流れが少しはいい方向にむいてきたと思う。
4 あの人は愛着がいいからサービス業にむいている。
(4)とし……としがあけたら、一度叔父さんのところに遊びに行こう。
1 来年はどんなとしになるだろう。
2 このごろつくづくとしを感じる。
3 いいとしをして馬鹿なまねをするのはやめてほしい。
4 姉とはとしが離れているので、きょうだいというより親子のようだ。
(5)さき……妹の結婚もそうさきの話ではない。
1 できる問題からさきにやる。
2 その件はさきの会議で決定した。
3 この仕事はさきが見えなくて不安だ。
4 わたしの車はこのさきの駐車場にとめてある。
問題Ⅶ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適当なものを、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) どうやら
1 このぶんではどうやらあすも雨らしい。
2 彼の考えがどうやらよくわからない。
3 心配しなくても、どうやらなるだろう。
4 どうやらしてお手伝いしたいと思っている。
(2) おろか
1 基本はおろか応用も大事だ。
2 わからない単語は、辞書を調べるもおろか質問しなさい。
3 腰をいためて、歩くことはおろか立つことも難しい。
4 祖父は80歳を過ぎているが、一年中水泳はおろか冬はスキーだ。
(3) 不満
1 うちの子どもは、親に不満ばかりしている。
2 店員の態度に不満して、何も買わずに店を出た。
3 そのときの佐藤さんの表情はいかにも不満だった。
4 今度の人事異動には不満がある。あまりに不公平だ。
(4) 中毒
1 彼はお酒に中毒だ。
2 ガス中毒で入院した。
3 公園の彫刻が雨の中毒で溶けてきた。
4 うちの子は、勉強に中毒して熱を出してしまった。
(5) 一見
1 彼が普通の人ではないことは一見だ。
2 オフィスに人がいるかどうか一見してください。
3 一見、あの人は日本人だとわかる。
4 彼女は一見おとなしそうだが、実はそうでもない。
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問に答えなさい。答えは1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
世間では、いま、表現教育ということが盛んに叫ばれている。子供たちに、どうにかして、「豊かな表現力」「誰とでも話せるコミュニケーション能力」を身につけさせようと、親も教師も躍起になっている。子供の方から見れば、表現を強要されているとさえ言える状況だ。
だがどうも、教える側も、子供たちの方も、「表現」ということを無前提に考えすぎていまいか?
いや、いったい、何をそんなに伝えたいというのか?
私はここ数年、演劇のワークショップ(体験型の演劇教室)を、年間で百コマ以上、全国で繰り返して開催してきた。教育の門外漢に、このような依頼が殺到するのも、表現教育隆盛の一つの現れであろうか。
ただ、私が、そういった場で子供たちに感じ取ってもらいたいことは、表現の技術よりも、「他者と出会うことの難しさ」だった。どうすればコミュニケーション能力が高まるかではなく、自分の言葉は他者に通じないという痛切な経験を、まず第一にしてもらいたいと考えてきた。
高校演劇の指導などで全国を回っているといつも感じるのは、生徒創作の作品のそのいずれもが、自分の主張が他者に「伝わる」ということを前提として書かれている点だ。
私は、創作を志す若い世代に、演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだと説明する。「俺は、お前のことがこんなに好きなのに、おまえはどうして俺のことがわかってくれないんだ」という地点から、私たちの表現は出発する。分かり合えるのなら、ラブレターなんて書く必要はないではないか。
日本はもともと、流動性の低い社会の中で、「分かり合う文化」を形成してきた。誰もが知り合いで、同じような価値観を持っているのならば、お互いがお互いの気持ちを察知して、小さいな共同体がうまくやっていくための言葉が発達するのは当然のことだ。それは日本文化の特徴であり、それ自体は、卑下すべきことではない。
明治以降の近代化の過程も、価値観を多様化するというよりは、大きな国家目標に従って、価値観を一つにまとめる方向が重視され、教育も社会制度も、そのようにプログラミングされてきた。均質化した社会は、短期間での近代化には好条件だ。日本は明治の近代化と、戦後復興という二つの奇跡を成し遂げた。
しかし、私たちはすでに大きな国家目標を失い、個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない時代に突入している。このような社会では、価値観を一つに統一することよりも、異なる価値観を、異なったままにしながら、その価値観を摺り合わせ、いかにうまく共同体を運営していくかが重要な課題となっている。
いま、あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある。「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換を図ろうということだろう。
だが、ここに一つの落とし穴がある。
表現とは、単なる技術のことではない。闇雲にスピーチの練習を繰り返しても、自分表現がうまくなるわけではない。
自己と他者とが決定的に異なっている。人は一人ひとり、異なる価値観を持ち、異なる生活習慣を持ち、異なる言葉を話しているということを、痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込めるのだ。
問1 「状況」とあるが、筆者は今どんな状況だと言っているか。
1 親や教師が子供に無理に表現させようとはしない状況
2 親や教師が子供に相互理解の重要性を教えようとしている状況
3 親や教師が子供にとにかく何かを表現させようとしている状況
4 親や教師が子供に表現することの難しさを教えようとしている状況
問2 「他者と出会うことの難しさ」とあるが、何を指しているか。
1 表現の技術を高めることの難しさ
2 言葉の通じない国で交流する難しさ
3 本当の心の友と出会うことの難しさ
4 言いたいことを相手に伝える難しさ
問3 「演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだ」とあるが、どのような意味か。
1 お互いに分かり合えることを前提にして、演劇を創り上げるべきだ。
2 相手に自分の主張が通じないことを前提に、演劇を創り上げるべきだ。
3 恋人に自分の愛情を表現するのと同じ気持ちで、演劇を創り上げるべきだ。
4 相手に気持ちを伝える技術を磨くことを目的に、演劇を創り上げるべきだ。
問4 「そのように」とあるが、どのような意味か。
1 個人が生き方を選択できるように
2 誰もが同じような表現能力を持てるように
3 存在する異なった価値観が共存するように
4 国家の目標にあう価値観にまとまるように
問5 「コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある」とあるが、その原因とは何か。
1 私たちの心の中には、自分の主張が他者に伝わることはないと考えてしまう傾向があるから
2 異なった価値観がぶつかり合うとき、どちらの価値観が優れているか、明確に示さなければならない
3 現在は、個人がそれぞれ生き方を決定する必要があり、異なる価値観をうまく共存させることが必要だから
4 現在は、国家的な目標がなくなり、共同体としてまとまりを保つために,表現技術に優れた指導者が必要だから
問6 現在の日本の社会について、筆者が述べていることとあっているものはどれか。
1 「分かり合う文化」から「説明し合う文化」へと向かう途上にある。
2 「分かり合う文化」と「説明し合う文化」がうまく共存し始めている。
3 すでに「分かり合う文化」から「説明し合う文化」への転換を成し遂げたと言える。
4 「分かり合う文化」は今も日本文化の特徴で、人々の価値観は基本的に同じである。
問7 筆者は、自分表現がうまくなるには、どんなことが条件になると言っているか。
1 相手に自分の言葉が伝わらなかったというつらい経験を持つこと
2 自分の主張が相手に伝わるようにスピーチの練習を何回もすること
3 外国で暮らしたり、外国語を勉強したりした経験を持っていること
4 自分と相手の気持ちがお互いに分かり合えた経験をたくさん持つこと
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)読書とは、本を買うことである。買ってしまえばこっちのもの、いつか必ずページを開く。買って積んでおくだけの、俗にいう「ツン読」も読書のうちなのである。
この場合の「買う」とは、書店で手にして、ちらとでもこころが動いたら、即座にその場で買ってしまうことを指す。
もうちょっと考えて、とか、明日でもいいや、とか、帰りに駅前もあの店で買えばいいか、なんぞと考えた瞬間、その本との縁は切れたと知るべし。(中略)
その場で即座に買えないのは、一つには失敗を恐れるからだろう。せっかく買っても、読んでみてつまらなかったらどうしよう、と考えてしまう。しかし、失敗も読書のうち。読んで、つまらない、と感じるのは読んでからなのである。「つまらない」と思っても、それを「失敗」と考えてはいけない。「つまらない」と判断できたことをむしろ誇るべきなのである。つまらない本をつまらないと感じられる人は、面白い本を面白いと感じられる人。失敗を心配するよりも、本質的につまらなく、くだらない本を、面白いと感じられるかも知れないことのほうを心配すべきなのだ。
せっかく買ったんだからと、つまらないのを我慢して読み続ける必要はない。自分の判断を信じて、すぐに放り出せばいい。
もちろん、数多い本の中には、すぐには面白さの伝わりにくいものもある。はじめはとっつきにくくても、読み進んでゆくにつれて面白さがにじみ出てくる本がある。いったんは放り出したのに、何かのひょうしにもう一度手にしたとき、実に面白く読める、そういう類の本もたくさんある。
何度も読んで、そのたびに新しい面白さを発見する本もある。たとえば漱石の『我輩は猫である』は、小学校三年生の時以来、何度手にしたことか。二十歳にはそのときの、還暦には還暦の楽しみ方がある。
問1 筆者が「読書とは、本を買うことである」でいう「買うこと」とはどのようなことか。
1 時間をかけて、よく考えてから買うこと
2 少しでも興味を持ったら、すぐに買うこと
3 書店で手にとって失敗しないように買うこと
4 よく知っている店で、店員に相談して買うこと
問2 「失敗も読書のうち」 とあるが、なぜか。
1 いろいろな本を読むことで、本の価値が判断できるようになるから
2 本を買っても失敗したと思っても、買ってしまった本は最後まで読むから
3 失敗だと分かっていても、読書することによって知識の量がふえるから
4 いろいろな本を読むことで、くだらない本でも面白く感じるようになるから
問3 「そういう類の本」とはどんな本か。
1 面白さを発見するために読む本
2 何度読んでも、面白さを発見する本
3 第一印象とは違う面白さを持つ本
4 面白くなくても読み続けなければならない本
問4 この文章のまとめとして最も適当なものはどれか。
1 つまらない本を読み続けても、面白くなるとはかぎらない。
2 買った本を何度も読めば、その価値が分かるようになるはずだ。
3 読書の面白さを知るためには、まず本を買って身近に置くことだ。
4 本の面白さは年齢によって変わるので、小学生からの読書が大切だ。
(2)大学の講義やゼミセールの場を通し、折にふれ、私は学生諸君に向かって、「せっかく大学に入ったのだから、一つでも多く知的感動を味わい、学問を楽しんでほしい」と語りかけている。
しかし、現状を見ていると―――もとより私の力不足もあろうが―――残念ながら、こうしたメッセージが若い諸君の心に十分、伝わっているとはいい難い。彼らのほとんどにとって楽しみの対象といえば、サークル活動やスポーツ、音楽、映画、漫画、あるいはさまざまなレジャーであり、それらはいずれも学問とは距離を置いたところにあるからである。
、私が日々接している学生諸君について言えば、彼らの多くは決して学業をおろそかにしているわけではない。彼らはそれなりに勉強し、高い学力を持っていることは間違いない。
こう書くといささか矛盾めくように聞こえるかもしれないが、大方の学生にとっては学問を楽しむ心の余裕を持つ以前に、まずは目先の目標を順にかたづけなければならないという“強迫観念”を先行するのであろう。具体的にいえば、単位の取得、進学、就職など実利的な目標の達成が、焦眉の急なのである。それはそれで仕方ないのであろうが、こせこせせず、もう少し精神の豊かさをもって学問を見つめ直し、大学生活を送ってもらいたいと、つい注文をつけたくなる。
問1 「こうしたメッセージ」とあるが、どんなメッセージか。
1 大学に入ったのだから、学問上のおもしろさを知ってほしい。
2 大学に入ったのだから、学問とは別の楽しみも見つけてほしい。
3 大学での卒業をおろそかにしないで、高い学力を身につけてほしい。
4 大学卒業のために必要な単位をとり、自分の希望をかなえてほしい。
問2 の中に入るものはどれか。
1 それゆえ 2 だからこそ 3 それどころか 4 かといって
問3 「それはそれで仕方ない」とあるが、何が仕方がないのか。
1 学生に伝えたい自分の思いが十分伝わらないこと
2 サークル活動やスポーツを楽しみの対象とすること
3 目先の目標をかたづけなければならないとあせること
4 一つでも多く、知的感動を味わい、学問を楽しもうと思うこと
問4 筆者によれば、現在のほとんどの学生の目標は何か。
1 精神の豊かさをもって学問を見つめなおすこと
2 いい成績を取って、進学あるいは就職を果たすこと
3 サークル活動やスポーツなどにより学問と距離を置くこと
4 自分のメッセージを、他の人に十分伝わるようにすること
(3)世界の諸民族のあいさつを調べてみると、(中略)握手に代表されるような相互的なあいさつはきわめてめずらしいことがよく分かる。それはたいていの社会で、身分や地位や役割がはっきり定めっているからにほかならない。また、毎日の軽いあいさつがおこなわれる社会が少ないというのは、それらの社会では人びとはもっぱら家族や親族や部族など所属する社会集団の成員として生きていて、個人としての役割があまりみとめられていないことと関係している。そうした集団内では、物のやり取りなどの際にも、ふつうあいさつはいらないのである。たとえばインドでは家族や友人のあいだではふつう感謝の表現はおこなわれない。かえってタブー視されるのだが、家族の食卓で塩を手渡してもらっても「ありがとう」という欧米流は、家族が一体になって暮らす社会では、むしろ“他人行儀”なことなのだろう。
日本人もいつのまにか家族のなかで「ありがとう」をくりかえすようになった。しかも、それは文句なしによい習慣とかんがえられているようだ。それは家族が身を寄せ合うようにして生きていた暮らしがすっかり過去のものになり、人間関係が様変わりしたことを如実に物語っている。
問1 「相互的なあいさつはきわめてめずらしい」とあるが、なぜか。
1 多くの社会では、人々の身分や役割がきまっているから
2 身分や地位に関係なく、握手が代表的なあいさつだから
3 毎日の軽いあいさつがおこなわれるのが、あたりまえだから
4 世界の諸民族では、身分や役割がまだはっきり定まっていないから
問2 インドについての説明として正しいものはどれか。
1 個人としての役割がみとめられているので、ふつう家族に「ありがとう」と言わない。
2 家族の食卓で塩を手渡してもらって感謝の表現を使わないことは、タブー視される。
3 家族や親族などの社会集団の成員同士の間では、感謝の表現がよく使われる。
4 家族が一体となって暮らす社会なので、あまり「ありがとう」と言わない。
問3 日本についての説明として正しいものはどれか。
1 「ありがとう」がよい習慣と考えられるのは、人間関係がかわって個人としての役割があまりみとめられていないからである。
2 かつては家庭の中で感謝の表現はあまり使われなかったが、最近はよい習慣と考えられて頻繁に使われる。
3 昔から家庭の中では感謝の言葉がよく使われていたが、最近は文句なしのよい習慣として定着している。
4 家庭の中で感謝の言葉がよく使われるのは、家族が身を寄せ合うようにして暮らしているからである。
問題Ⅲ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)以前のことですが、地元の図書館の返却ポストに誤って郵便物を“投函”してしまいました。この返却ポストの色は「グレー」でした。最近の新しい郵便ポストは「グレー」のものが増えてきましたが、それで「グレー」に“反応”してしまったのです。本物のポストは、そこから2mも離れていないところに赤い色をしてありました。事の重大さに気づき、あわてて図書館の職員に電話でそのことを伝え、事無きを得ました。
光は人の目に入り、脳がその刺激を受けることから、人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります。そういったことから、色は直接視覚を反応させるシンボルとして大きな効果をもっています。
問1 「そのこと」とあるが、そのこととは何か。
1 郵便ポストに手紙を入れたこと
2 郵便ポストに図書館の本を入れたこと
3 図書館の返却ポストに本を入れたこと
4 図書館の返却ポストに手紙を入れたこと
問2 「人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります」とあるが、筆者の場合、どんな色を見て、何を連想したのか。
1 赤色を見て、郵便ポストを連想した。
2 グレーを見て、郵便ポストを連想した。
3 赤色を見て、図書館の返却ポストを連想した。
4 グレーを見て、図書館の返却ポストを連想した。
(2)快楽を定義すると、「何の役に立つわけでもないが、自分にとって楽しいこと、ラクなこと、気持ちのよいこと」ということになります。「( 1 )」というのがポイントです。大人になるにしたがって、私たちは「何かのために言動せよ」と要求されることが圧倒的に多くなってきます。受験のために勉強する、健康のためによりよい食事を摂る、収入を得るために働く、明日のために早く寝る、知識を得るために本を読む…etc。それはそれでとても大切なことですが、いつもいつも「…のため」と目的意識をもって生活するのは、とてもしんどく疲れることです。
【問い】 ( 1 )に入るのに最も適切なものはどれか。
1 ラクである
2 気持ちがよい
3 自分にとって楽しい
4 何の役にも立たない
(3)人の家に食事に招かれたとき、料理の準備や後片付けでちょっとした仕事を割り振ってもらえると気が楽だ。
でも、手伝いを頼む側カラス路と、他人への指示は意外と面倒くさい。こういう時に絶妙なさい配を振るえる人っていいな、と思う。最初は「漬物の袋を開けて」なんて簡単なことから始め、自然に仕事を分担させていくと、やがて勝手が分かった客が料理を作り始めたりする。
(中略)
いつも無意識に動いている作業を、言葉にして人に手渡すことは難しい。一人で家事を抱え込んでしまうと、こうした「指揮能力」は発達しにくい。独自に技を極める職人型家事もいいけど、全体を見渡して人も動かせる管理職型家事も、これからは必要みたい。
【問い】 筆者は家事についてどのように考えているか。
1 家事を他人に手伝ってもらうときは、いつも簡単なことを頼むのがいい。
2 一人で家事をするときは、全体を見渡して少しずつ進めていくと楽である。
3 他人にうまく指示を与えて仕事をするのも必要な家事能力のひとつである。
4 職人型家事をする人は指揮能力が高いので、多くの客を家に招いたとき役立つ。
(4)次の文章は、4年制大学を卒業した男性と女性の就職意識が、就職前と就職後半年で、どのように変わったかを調査した結果について述べたものである。
入社半年の新入社員約2200人に「就職活動中はいつまで働きたいと思っていたか」「現時点ではいつまで働きたい」と質問した。4大卒の男性は「定年派」の割合が44.2%から26.7%へ減少。逆に「転職派」は28.8%から50.9%に跳ね上がった。
この傾向は女性ではさらに顕著だった。4大卒の女性で「定年派」は19.7%から7.5%と半分以下に。逆に「転職派」は16.6%から38.8%と倍以上になった。
【問い】 上の説明文とあっているグラフはどれか。
図中略
問題Ⅳ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)出席欠席の 、同封した葉書にてお返事くださるようお願いいたします。
1 そばから 2 ないまでも 3 次第にしては 4 いかんによらず
(2)私は、彼の失礼 態度に我慢ならなかった。
1 きわまった 2 きわまりない 3 きわめた 4 きわめない
(3)田中さんは、この1週間と 、仕事どころではないようだ。
1 いうもの 2 いっては 3 いえず 4 いうのに
(4)この町に大きな自転車工場ができるので、来年には労働人口が大幅に変化 と思われる。
1 される 2 させる 3 する 4 した
(5)私の料理を一口 なり、父は変な顔をして席を立ってしまった。
1 食べたら 2 食べて 3 食べる 4 食べよう
(6)会社を辞めたいというあなたの気持ちは、分からない が、無断で仕事を休むのはよくないと思う。
1 とばかりだ 2 にかたくない 3 にいたる 4 でもない
(7)周囲の反対 、兄はいつも自分の意思を通してきた。
1 であれ 2 をものともせず
3 にもまして 4 しないまでも
(8)それを 最後、君たち二人の友情は完全にこわれてしまうよ。
1 言ったが 2 言うのに 3 言っても 4 言うものの
(9)猫の子一匹 、ここを通らせないぞ。
1 ばかりか 2 たりとも 3 ときたら 4 をよそに
(10)彼は、お金のため 、どんな仕事でも引き受ける。
1 は問わず 2 をもとに 3 とあれば 4 にとっては
(11)誰が何と と、謝る気は全くない。
1 言おう 2 言う 3 言った 4 言われる
(12)山川さんは、この間彼自身が入院した時の話しをして、「僕は手術の前には水が飲めなくて、それはつらい思い 。」と言った。
1 をさせる 2 をされた 3 をした 4 をする
(13)彼は、ことばづかい 、とてもやさしい人間だ。
1 より良くて 2 ほど良いが 3 まで悪くて 4 こそ悪いが
(14)母はどんなに 、決して愚痴を言わなかった。
1 辛くて 2 辛いのに 3 辛そうで 4 辛くとも
(15)あのとき彼女がそう 、僕はどんなことをしてでも助けただろうに。
1 言うとは 2 言ったなら 3 言っては 4 言うと
(16)この絵は、昔父が借金 手に入れたものです。
1 までして 2 からして 3 してさえ 4 してこそ
(17)しっかりかぎをかけないと、泥棒に から注意してください。
1 入れることはない 2 入るとはかぎらない
3 入られないときかぎらない 4 入らせなくもなく
(18)休み中、 眠り、 眠りの連続で、すっかり太ってしまった。
1 食べては/食べては 2 食べても/食べても
3 食べるのが/食べるのが 4 食べるなら/食べるなら
(19)この程度の実力ならば、彼は たりない。
1 恐れるにも 2 恐れるに 3 恐れ 4 恐れて
(20)この大学は七つの学部 いて、学生数は日本一である。
1 が分けて 2 を分けて 3 と分かれて 4 に分かれて
問題Ⅴ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)株の取引も、大金持ちの彼女にとっては単なる遊びと 。
1 いえばこそだ 2 いってこそだ
3 いったところだ 4 いわんところだ
(2)母校のチームが去年の優勝校を破ったからと言って、それほど驚くには 。
1 あたらない 2 もとづかない 3 そういない 4 たえない
(3)この映画は評判が高く、見る物を感動させずには だろう。
1 ならない 2 いけない 3 しない 4 おかない
(4)あなたがたまたま確認してくれたからよかっらものの、もう少しで原稿の締め切りに間に合わなくなる 。
1 ところだろう 2 ところだった
3 ところではない 4 ところではなかった
(5)道路拡張の工事のために、この周辺の人々は引越しを 。
1 余儀なくされた 2 余儀なくさせた
3 余儀なくしてもらった 4 余儀なくなった
(6)新しく住宅開発を進めるなら、この地域 ほかにはない。
1 はおろか 2 ときたら 3 にそくして 4 をおいて
(7)山田さんの話し方は発音がきれいで聞きやすく、さすがに元アナウンサーだった
。
1 うえのことである 2 ばかりのことはある
3 だけのことはある 4 はずのことである
(8)実験に1回失敗したからといって、あきらめてしまう 。
1 ことだ 2 ことはない 3 かぎりだ 4かぎりではない
(9)事故の被害者の見舞いに行ったが、相手はほとんど口もきかず、まるで早く帰れと
。
1 言いかねた 2 言わんばかりだった
3 言いそうもなかった 4 言わなかったそうだ
(10)相手の話も聞かずに自分の主張だけ通そうとするなんて、されはわがまま 。
1 ということではない 2 というからだ
3 というわけではない 4 というものだ
問題Ⅵ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)新しいダムの建設には住民の反対も大きい。国は計画を中止するとは 、もう一度見直さざるを得ないだろう。
1 言わないまでも 2 言うまでもなく
3 言うに及ばず 4 言わないことではなく
(2)彼の給料は1ヶ月40万円だ。それ 私の給料はなんと安いことか。
1 について 2 にそくして 3 にしたがい 4 にひきかえ
(3)末っ子の弟は甘やかされて育ったから、兄弟の中で一番わがままだ。気に入らないことをちょっとでもされよう すぐに大声で泣き叫ぶ。
1 ものを 2 ものなら 3 もので 4 ものだから
(4)両親は、息子に病院の跡を継いで医者になってほしいと思っているようだ。だが、親の希望も 、やはり本人の気持ちが第一だろう。
1 さることながら 2 あるまじく
3 いれざるをえず 4 わからんがため
(5)同時は会社の経営が困難を極めた時代だった。そのため、父は責任者という立場
寝る時間も惜しんで働かなければならなかった。
1 だけしか 2 にとって 3 にあって 4 ばかりか
(6)山田さんはもともと世話好きで、誰に対しても親切だ。そんな彼女の 、困っている友達をほうっておけなかったのだろう。
1 わけだから 2 ものだから 3 ことだから 4 ところだから
問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 この企業では、既婚者は海外への赴任を拒否できる。
(1)企業 1 きぎょう 2 しぎょう 3 じぎょう 4 りぎょう
(2)既婚者 1 かいこんしゃ 2 がいこんしゃ
3 きこんしゃ 4 ぎこんしゃ
(3)赴任 1 とじん 2 とにん 3 ふじん 4 ふにん
(4)拒否 1 きょひ 2 きょうひ 3 きょふ 4 きょうふ
問2 欠陥品を販売していたメーカーに対し、厳しい措置がとられた。
(1)欠陥 1 けってん 2 けそん 3 けっきん 4 けっかん
(2)厳しい 1 いちじるしい 2 はなはだしい
3 きびしい 4 はげしい
(3)措置 1 しょうち 2 しょち 3 そうち 4 そち
問3 丘の上の別荘からは、海峡に沈む夕日を眺めることができる。
(1)丘 1 おか 2 さか 3 みね 4 みさき
(2)別荘 1 べっそ 2 べっそう 3 べっしょ 4 べっしょう
(3)海峡 1 かいこう 2 かいそう 3 かいきょう 4 かいしょう
(4)眺める 1 あがめる 2 ながめる 3 のぞめる 4 もとめる
問4 学校は、老人介護施設での奉仕活動を奨励している。
(1)介護 1 ほご 2 ほじょ 3 かいご 4 かいじょ
(2)施設 1 せしつ 2 せっし 3 しせつ 4 しっせつ
(3)奉仕 1 ほうし 2 ほうじ 3 ぼうし 4 ぼうじ
(4)奨励 1 げきれい 2 しょうれい 3 すいしょう 4 たいしょう
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。同じひらがなで書く言葉を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 住民からごみ問題についての要請が出された。
1 用途 2 養成 3 様相 4 容易
(2) 政府が新しい政府を発表した。
1 性格 2 清掃 3 製作 4 制裁
(3) 福祉の充実が望まれる。
1 複写 2 副詞 3 復習 4 服装
(4) 人権は法律で故障されている。
1 放射 2 膨張 3 報酬 4 補償
(5) その話を断ったのは賢明だった。
1 巧妙 2 姓名 3 同盟 4 懸命
問題Ⅲ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 このせんいはまさつに強く、登山やたんけんでの使用にもたえる。
(1)せんい 1 繊衣 2 繊維 3 織衣 4 織維
(2)まさつ 1 摩刷 2 摩擦 3 磨刷 4 磨擦
(3)たんけん 1 深倹 2 深検 3 探倹 4 探検
(4)たえる 1 克える 2 忍える 3 耐える 4 得える
問2 ようちえんの花壇にめが出たので、子どもたちがむじゃきにかんせいをあげている。
(1)ようちえん 1 幼椎園 2 幼稚園 3 擁椎園 4 擁稚園
(2)め 1 目 2 茎 3 芽 4 眼
(3)むじゃき 1 無邪気 2 無蛇気 3 無砂気 4 無駄気
(4)かんせい 1 感声 2 嘆声 3 関声 4 歓声
問3 このさんかく地帯では、川をへだてて二つの民族がふんそうを起こしている。
(1)さんかく 1 山谷 2 山丘 3 山岡 4 山脈
(2)へだてて 1 壁てて 2 癖てて 3 隔てて 4 融てて
(3)ふんそう 1 分争 2 扮争 3 粉争 4 紛争
問4 しゅうかくを増やそうとしてひりょうをらんようしたためだろうか、こんちゅうが減ってしまった。
(1)しゅうかく 1 収獲 2 収穫 3 集獲 4 集穫
(2)ひりょう 1 肥料 2 脂料 3 資料 4 費料
(3)らんよう 1 監用 2 監要 3 濫用 4 濫要
(4)こんちゅう 1 昆虫 2 混虫 3 紺虫 4 蚶虫
問題Ⅳ 次の文の下線をつけた言葉の二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 私の会社は日本の会社とていけいしている。
1 宿題はあしたていしゅつしてください。
2 間違ったら、線を引いてていせいしてください。
3 必要ならば、ほうていで争ってもいい。
4 彼はとても話し方はていねいだ。
(2) 自転車を盗むと、けいばつの対象になる。
1 彼の投書が新聞にけいさいされた。
2 兄は優秀なけいじだ。
3 電話番号を教えるなんてけいそつだった。
4 きゅうけい時間は15分だ。
(3) この映画はばんにん向けだ。
1 その小説家は、ばんねんに傑作を書いた。
2 風が強い日に店のかんばんが落ちてきた。
3 私は今日一日るすばんをしていた。
4 彼はスポーツばんのうだ。
(4) 子どもは新しい環境へのてきおうが早い。
1 便利でかいてきな生活をしている。
2 窓にすいてきがついている。
3 日本語の間違いをしてきされた。
4 その州の広さは、日本の面積にひってきする。
(5) この会社は経営ふしんだ。
1 最終しんさに合格すれば卒業できる。
2 しんし洋品の売り場は何階ですか。
3 この家は大きな車が通るたびに、しんどうする。
4 ガラスでできているので、しんちょうに運んでください。
問題Ⅴ 次の文の の部分に入れるのに最も適当なものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)ひげを のが、今年の若い男性の流行だ。
1 生やす 2 ほどこす 3 丸める 4 もうける
(2) 的な立場から見ると、そのことばづかいは正しいとは言えない。
1 規格 2 規準 3 規定 4 規範
(3)この薬は使い方を と危険だから、注意が必要だ。
1 あやまる 2 ことなる 3 まざれる 4 くいちがう
(4)日本では の大きな靴をさがすのに苦労する。
1 構え 2 サイズ 3 体格 4 様式
(5)最近セールスの電話が にかかってくる。
1 活発 2 自在 3 頻繁 4 不調
(6)先生が我々の運動を支援してくださるとは 。
1 きまりわるい 2 こころづよい 3 こころよい 4 たやすい
(7) の少年犯罪には、共通した社会背景があるのだろうか。
1 一括 2 一帯 3 一同 4 一連
(8)あの人もあんなにわがままばかり言っていたら、周囲から してしまうだろう。
1 孤独 2 孤立 3 独立 4 自立
(9)指の先に少しけがをしただけなのに、ずいぶん に包帯をしている。
1 大げさ 2 大まか 3 長々 4 緩やか
(10)都会の に負けずにしっかり勉強しようと決心して、田舎を出た。
1 勧誘 2 作用 3 保養 4 誘惑
(11)負けるとはわかっているが、 彼と戦う。
1 あえて 2 以って 3 まして 4 努めて
(12)この薬には、病気の進行を する効果がある。
1 圧迫 2 迫害 3 抑制 4 抑圧
(13)この国では、18歳未満で結婚する場合、親の が必要だ。
1 合致 2 協調 3 同調 4 同意
(14)この曲を聞くと、子どものころの思い出が 。
1 こぼれる 2 さかのぼる 3 よみがえる 4 かえりみる
(15)三日も徹夜が続くと、さすがに する。
1 ふらふら 2 ぶらぶら 3 ぺらぺら 4 べらべら
問題Ⅵ 次の(1)から(5)の の言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)いきる……目立たない色でも、うまく使えばいきてくる。
1 うちの犬は20歳までいきた。
2 今もこの町では、昔からの伝統がいきている。
3 こういう仕事をさせると、田中さんの能力がいきる。
4 わたしは、まだ画家としてはいきていけないので、工場でも働いている。
(2)あさい……まだ経験があさいが、将来は熟練した職人になりたい。
1 こんなにあさい川でもおぼれる人がいる。
2 この町に来て日があさいため、よくわからないことがたくさんある。
3 年を取ると眠りがあさくなり、すぐ目がさめる。
4 オートバイで走っていて転んだが、さいわい傷はあさくてすんだ。
(3)むく……この写真はおもしろいが、週刊誌の表紙にはむかない。
1 北をむいたときの右手のほうが東だ。
2 気がむいたらいつでも遊びに来てください。
3 全体の流れが少しはいい方向にむいてきたと思う。
4 あの人は愛着がいいからサービス業にむいている。
(4)とし……としがあけたら、一度叔父さんのところに遊びに行こう。
1 来年はどんなとしになるだろう。
2 このごろつくづくとしを感じる。
3 いいとしをして馬鹿なまねをするのはやめてほしい。
4 姉とはとしが離れているので、きょうだいというより親子のようだ。
(5)さき……妹の結婚もそうさきの話ではない。
1 できる問題からさきにやる。
2 その件はさきの会議で決定した。
3 この仕事はさきが見えなくて不安だ。
4 わたしの車はこのさきの駐車場にとめてある。
問題Ⅶ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適当なものを、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) どうやら
1 このぶんではどうやらあすも雨らしい。
2 彼の考えがどうやらよくわからない。
3 心配しなくても、どうやらなるだろう。
4 どうやらしてお手伝いしたいと思っている。
(2) おろか
1 基本はおろか応用も大事だ。
2 わからない単語は、辞書を調べるもおろか質問しなさい。
3 腰をいためて、歩くことはおろか立つことも難しい。
4 祖父は80歳を過ぎているが、一年中水泳はおろか冬はスキーだ。
(3) 不満
1 うちの子どもは、親に不満ばかりしている。
2 店員の態度に不満して、何も買わずに店を出た。
3 そのときの佐藤さんの表情はいかにも不満だった。
4 今度の人事異動には不満がある。あまりに不公平だ。
(4) 中毒
1 彼はお酒に中毒だ。
2 ガス中毒で入院した。
3 公園の彫刻が雨の中毒で溶けてきた。
4 うちの子は、勉強に中毒して熱を出してしまった。
(5) 一見
1 彼が普通の人ではないことは一見だ。
2 オフィスに人がいるかどうか一見してください。
3 一見、あの人は日本人だとわかる。
4 彼女は一見おとなしそうだが、実はそうでもない。
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問に答えなさい。答えは1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
世間では、いま、表現教育ということが盛んに叫ばれている。子供たちに、どうにかして、「豊かな表現力」「誰とでも話せるコミュニケーション能力」を身につけさせようと、親も教師も躍起になっている。子供の方から見れば、表現を強要されているとさえ言える状況だ。
だがどうも、教える側も、子供たちの方も、「表現」ということを無前提に考えすぎていまいか?
いや、いったい、何をそんなに伝えたいというのか?
私はここ数年、演劇のワークショップ(体験型の演劇教室)を、年間で百コマ以上、全国で繰り返して開催してきた。教育の門外漢に、このような依頼が殺到するのも、表現教育隆盛の一つの現れであろうか。
ただ、私が、そういった場で子供たちに感じ取ってもらいたいことは、表現の技術よりも、「他者と出会うことの難しさ」だった。どうすればコミュニケーション能力が高まるかではなく、自分の言葉は他者に通じないという痛切な経験を、まず第一にしてもらいたいと考えてきた。
高校演劇の指導などで全国を回っているといつも感じるのは、生徒創作の作品のそのいずれもが、自分の主張が他者に「伝わる」ということを前提として書かれている点だ。
私は、創作を志す若い世代に、演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだと説明する。「俺は、お前のことがこんなに好きなのに、おまえはどうして俺のことがわかってくれないんだ」という地点から、私たちの表現は出発する。分かり合えるのなら、ラブレターなんて書く必要はないではないか。
日本はもともと、流動性の低い社会の中で、「分かり合う文化」を形成してきた。誰もが知り合いで、同じような価値観を持っているのならば、お互いがお互いの気持ちを察知して、小さいな共同体がうまくやっていくための言葉が発達するのは当然のことだ。それは日本文化の特徴であり、それ自体は、卑下すべきことではない。
明治以降の近代化の過程も、価値観を多様化するというよりは、大きな国家目標に従って、価値観を一つにまとめる方向が重視され、教育も社会制度も、そのようにプログラミングされてきた。均質化した社会は、短期間での近代化には好条件だ。日本は明治の近代化と、戦後復興という二つの奇跡を成し遂げた。
しかし、私たちはすでに大きな国家目標を失い、個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない時代に突入している。このような社会では、価値観を一つに統一することよりも、異なる価値観を、異なったままにしながら、その価値観を摺り合わせ、いかにうまく共同体を運営していくかが重要な課題となっている。
いま、あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある。「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換を図ろうということだろう。
だが、ここに一つの落とし穴がある。
表現とは、単なる技術のことではない。闇雲にスピーチの練習を繰り返しても、自分表現がうまくなるわけではない。
自己と他者とが決定的に異なっている。人は一人ひとり、異なる価値観を持ち、異なる生活習慣を持ち、異なる言葉を話しているということを、痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込めるのだ。
問1 「状況」とあるが、筆者は今どんな状況だと言っているか。
1 親や教師が子供に無理に表現させようとはしない状況
2 親や教師が子供に相互理解の重要性を教えようとしている状況
3 親や教師が子供にとにかく何かを表現させようとしている状況
4 親や教師が子供に表現することの難しさを教えようとしている状況
問2 「他者と出会うことの難しさ」とあるが、何を指しているか。
1 表現の技術を高めることの難しさ
2 言葉の通じない国で交流する難しさ
3 本当の心の友と出会うことの難しさ
4 言いたいことを相手に伝える難しさ
問3 「演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだ」とあるが、どのような意味か。
1 お互いに分かり合えることを前提にして、演劇を創り上げるべきだ。
2 相手に自分の主張が通じないことを前提に、演劇を創り上げるべきだ。
3 恋人に自分の愛情を表現するのと同じ気持ちで、演劇を創り上げるべきだ。
4 相手に気持ちを伝える技術を磨くことを目的に、演劇を創り上げるべきだ。
問4 「そのように」とあるが、どのような意味か。
1 個人が生き方を選択できるように
2 誰もが同じような表現能力を持てるように
3 存在する異なった価値観が共存するように
4 国家の目標にあう価値観にまとまるように
問5 「コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある」とあるが、その原因とは何か。
1 私たちの心の中には、自分の主張が他者に伝わることはないと考えてしまう傾向があるから
2 異なった価値観がぶつかり合うとき、どちらの価値観が優れているか、明確に示さなければならない
3 現在は、個人がそれぞれ生き方を決定する必要があり、異なる価値観をうまく共存させることが必要だから
4 現在は、国家的な目標がなくなり、共同体としてまとまりを保つために,表現技術に優れた指導者が必要だから
問6 現在の日本の社会について、筆者が述べていることとあっているものはどれか。
1 「分かり合う文化」から「説明し合う文化」へと向かう途上にある。
2 「分かり合う文化」と「説明し合う文化」がうまく共存し始めている。
3 すでに「分かり合う文化」から「説明し合う文化」への転換を成し遂げたと言える。
4 「分かり合う文化」は今も日本文化の特徴で、人々の価値観は基本的に同じである。
問7 筆者は、自分表現がうまくなるには、どんなことが条件になると言っているか。
1 相手に自分の言葉が伝わらなかったというつらい経験を持つこと
2 自分の主張が相手に伝わるようにスピーチの練習を何回もすること
3 外国で暮らしたり、外国語を勉強したりした経験を持っていること
4 自分と相手の気持ちがお互いに分かり合えた経験をたくさん持つこと
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)読書とは、本を買うことである。買ってしまえばこっちのもの、いつか必ずページを開く。買って積んでおくだけの、俗にいう「ツン読」も読書のうちなのである。
この場合の「買う」とは、書店で手にして、ちらとでもこころが動いたら、即座にその場で買ってしまうことを指す。
もうちょっと考えて、とか、明日でもいいや、とか、帰りに駅前もあの店で買えばいいか、なんぞと考えた瞬間、その本との縁は切れたと知るべし。(中略)
その場で即座に買えないのは、一つには失敗を恐れるからだろう。せっかく買っても、読んでみてつまらなかったらどうしよう、と考えてしまう。しかし、失敗も読書のうち。読んで、つまらない、と感じるのは読んでからなのである。「つまらない」と思っても、それを「失敗」と考えてはいけない。「つまらない」と判断できたことをむしろ誇るべきなのである。つまらない本をつまらないと感じられる人は、面白い本を面白いと感じられる人。失敗を心配するよりも、本質的につまらなく、くだらない本を、面白いと感じられるかも知れないことのほうを心配すべきなのだ。
せっかく買ったんだからと、つまらないのを我慢して読み続ける必要はない。自分の判断を信じて、すぐに放り出せばいい。
もちろん、数多い本の中には、すぐには面白さの伝わりにくいものもある。はじめはとっつきにくくても、読み進んでゆくにつれて面白さがにじみ出てくる本がある。いったんは放り出したのに、何かのひょうしにもう一度手にしたとき、実に面白く読める、そういう類の本もたくさんある。
何度も読んで、そのたびに新しい面白さを発見する本もある。たとえば漱石の『我輩は猫である』は、小学校三年生の時以来、何度手にしたことか。二十歳にはそのときの、還暦には還暦の楽しみ方がある。
問1 筆者が「読書とは、本を買うことである」でいう「買うこと」とはどのようなことか。
1 時間をかけて、よく考えてから買うこと
2 少しでも興味を持ったら、すぐに買うこと
3 書店で手にとって失敗しないように買うこと
4 よく知っている店で、店員に相談して買うこと
問2 「失敗も読書のうち」 とあるが、なぜか。
1 いろいろな本を読むことで、本の価値が判断できるようになるから
2 本を買っても失敗したと思っても、買ってしまった本は最後まで読むから
3 失敗だと分かっていても、読書することによって知識の量がふえるから
4 いろいろな本を読むことで、くだらない本でも面白く感じるようになるから
問3 「そういう類の本」とはどんな本か。
1 面白さを発見するために読む本
2 何度読んでも、面白さを発見する本
3 第一印象とは違う面白さを持つ本
4 面白くなくても読み続けなければならない本
問4 この文章のまとめとして最も適当なものはどれか。
1 つまらない本を読み続けても、面白くなるとはかぎらない。
2 買った本を何度も読めば、その価値が分かるようになるはずだ。
3 読書の面白さを知るためには、まず本を買って身近に置くことだ。
4 本の面白さは年齢によって変わるので、小学生からの読書が大切だ。
(2)大学の講義やゼミセールの場を通し、折にふれ、私は学生諸君に向かって、「せっかく大学に入ったのだから、一つでも多く知的感動を味わい、学問を楽しんでほしい」と語りかけている。
しかし、現状を見ていると―――もとより私の力不足もあろうが―――残念ながら、こうしたメッセージが若い諸君の心に十分、伝わっているとはいい難い。彼らのほとんどにとって楽しみの対象といえば、サークル活動やスポーツ、音楽、映画、漫画、あるいはさまざまなレジャーであり、それらはいずれも学問とは距離を置いたところにあるからである。
、私が日々接している学生諸君について言えば、彼らの多くは決して学業をおろそかにしているわけではない。彼らはそれなりに勉強し、高い学力を持っていることは間違いない。
こう書くといささか矛盾めくように聞こえるかもしれないが、大方の学生にとっては学問を楽しむ心の余裕を持つ以前に、まずは目先の目標を順にかたづけなければならないという“強迫観念”を先行するのであろう。具体的にいえば、単位の取得、進学、就職など実利的な目標の達成が、焦眉の急なのである。それはそれで仕方ないのであろうが、こせこせせず、もう少し精神の豊かさをもって学問を見つめ直し、大学生活を送ってもらいたいと、つい注文をつけたくなる。
問1 「こうしたメッセージ」とあるが、どんなメッセージか。
1 大学に入ったのだから、学問上のおもしろさを知ってほしい。
2 大学に入ったのだから、学問とは別の楽しみも見つけてほしい。
3 大学での卒業をおろそかにしないで、高い学力を身につけてほしい。
4 大学卒業のために必要な単位をとり、自分の希望をかなえてほしい。
問2 の中に入るものはどれか。
1 それゆえ 2 だからこそ 3 それどころか 4 かといって
問3 「それはそれで仕方ない」とあるが、何が仕方がないのか。
1 学生に伝えたい自分の思いが十分伝わらないこと
2 サークル活動やスポーツを楽しみの対象とすること
3 目先の目標をかたづけなければならないとあせること
4 一つでも多く、知的感動を味わい、学問を楽しもうと思うこと
問4 筆者によれば、現在のほとんどの学生の目標は何か。
1 精神の豊かさをもって学問を見つめなおすこと
2 いい成績を取って、進学あるいは就職を果たすこと
3 サークル活動やスポーツなどにより学問と距離を置くこと
4 自分のメッセージを、他の人に十分伝わるようにすること
(3)世界の諸民族のあいさつを調べてみると、(中略)握手に代表されるような相互的なあいさつはきわめてめずらしいことがよく分かる。それはたいていの社会で、身分や地位や役割がはっきり定めっているからにほかならない。また、毎日の軽いあいさつがおこなわれる社会が少ないというのは、それらの社会では人びとはもっぱら家族や親族や部族など所属する社会集団の成員として生きていて、個人としての役割があまりみとめられていないことと関係している。そうした集団内では、物のやり取りなどの際にも、ふつうあいさつはいらないのである。たとえばインドでは家族や友人のあいだではふつう感謝の表現はおこなわれない。かえってタブー視されるのだが、家族の食卓で塩を手渡してもらっても「ありがとう」という欧米流は、家族が一体になって暮らす社会では、むしろ“他人行儀”なことなのだろう。
日本人もいつのまにか家族のなかで「ありがとう」をくりかえすようになった。しかも、それは文句なしによい習慣とかんがえられているようだ。それは家族が身を寄せ合うようにして生きていた暮らしがすっかり過去のものになり、人間関係が様変わりしたことを如実に物語っている。
問1 「相互的なあいさつはきわめてめずらしい」とあるが、なぜか。
1 多くの社会では、人々の身分や役割がきまっているから
2 身分や地位に関係なく、握手が代表的なあいさつだから
3 毎日の軽いあいさつがおこなわれるのが、あたりまえだから
4 世界の諸民族では、身分や役割がまだはっきり定まっていないから
問2 インドについての説明として正しいものはどれか。
1 個人としての役割がみとめられているので、ふつう家族に「ありがとう」と言わない。
2 家族の食卓で塩を手渡してもらって感謝の表現を使わないことは、タブー視される。
3 家族や親族などの社会集団の成員同士の間では、感謝の表現がよく使われる。
4 家族が一体となって暮らす社会なので、あまり「ありがとう」と言わない。
問3 日本についての説明として正しいものはどれか。
1 「ありがとう」がよい習慣と考えられるのは、人間関係がかわって個人としての役割があまりみとめられていないからである。
2 かつては家庭の中で感謝の表現はあまり使われなかったが、最近はよい習慣と考えられて頻繁に使われる。
3 昔から家庭の中では感謝の言葉がよく使われていたが、最近は文句なしのよい習慣として定着している。
4 家庭の中で感謝の言葉がよく使われるのは、家族が身を寄せ合うようにして暮らしているからである。
問題Ⅲ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)以前のことですが、地元の図書館の返却ポストに誤って郵便物を“投函”してしまいました。この返却ポストの色は「グレー」でした。最近の新しい郵便ポストは「グレー」のものが増えてきましたが、それで「グレー」に“反応”してしまったのです。本物のポストは、そこから2mも離れていないところに赤い色をしてありました。事の重大さに気づき、あわてて図書館の職員に電話でそのことを伝え、事無きを得ました。
光は人の目に入り、脳がその刺激を受けることから、人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります。そういったことから、色は直接視覚を反応させるシンボルとして大きな効果をもっています。
問1 「そのこと」とあるが、そのこととは何か。
1 郵便ポストに手紙を入れたこと
2 郵便ポストに図書館の本を入れたこと
3 図書館の返却ポストに本を入れたこと
4 図書館の返却ポストに手紙を入れたこと
問2 「人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります」とあるが、筆者の場合、どんな色を見て、何を連想したのか。
1 赤色を見て、郵便ポストを連想した。
2 グレーを見て、郵便ポストを連想した。
3 赤色を見て、図書館の返却ポストを連想した。
4 グレーを見て、図書館の返却ポストを連想した。
(2)快楽を定義すると、「何の役に立つわけでもないが、自分にとって楽しいこと、ラクなこと、気持ちのよいこと」ということになります。「( 1 )」というのがポイントです。大人になるにしたがって、私たちは「何かのために言動せよ」と要求されることが圧倒的に多くなってきます。受験のために勉強する、健康のためによりよい食事を摂る、収入を得るために働く、明日のために早く寝る、知識を得るために本を読む…etc。それはそれでとても大切なことですが、いつもいつも「…のため」と目的意識をもって生活するのは、とてもしんどく疲れることです。
【問い】 ( 1 )に入るのに最も適切なものはどれか。
1 ラクである
2 気持ちがよい
3 自分にとって楽しい
4 何の役にも立たない
(3)人の家に食事に招かれたとき、料理の準備や後片付けでちょっとした仕事を割り振ってもらえると気が楽だ。
でも、手伝いを頼む側カラス路と、他人への指示は意外と面倒くさい。こういう時に絶妙なさい配を振るえる人っていいな、と思う。最初は「漬物の袋を開けて」なんて簡単なことから始め、自然に仕事を分担させていくと、やがて勝手が分かった客が料理を作り始めたりする。
(中略)
いつも無意識に動いている作業を、言葉にして人に手渡すことは難しい。一人で家事を抱え込んでしまうと、こうした「指揮能力」は発達しにくい。独自に技を極める職人型家事もいいけど、全体を見渡して人も動かせる管理職型家事も、これからは必要みたい。
【問い】 筆者は家事についてどのように考えているか。
1 家事を他人に手伝ってもらうときは、いつも簡単なことを頼むのがいい。
2 一人で家事をするときは、全体を見渡して少しずつ進めていくと楽である。
3 他人にうまく指示を与えて仕事をするのも必要な家事能力のひとつである。
4 職人型家事をする人は指揮能力が高いので、多くの客を家に招いたとき役立つ。
(4)次の文章は、4年制大学を卒業した男性と女性の就職意識が、就職前と就職後半年で、どのように変わったかを調査した結果について述べたものである。
入社半年の新入社員約2200人に「就職活動中はいつまで働きたいと思っていたか」「現時点ではいつまで働きたい」と質問した。4大卒の男性は「定年派」の割合が44.2%から26.7%へ減少。逆に「転職派」は28.8%から50.9%に跳ね上がった。
この傾向は女性ではさらに顕著だった。4大卒の女性で「定年派」は19.7%から7.5%と半分以下に。逆に「転職派」は16.6%から38.8%と倍以上になった。
【問い】 上の説明文とあっているグラフはどれか。
図中略
問題Ⅳ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)出席欠席の 、同封した葉書にてお返事くださるようお願いいたします。
1 そばから 2 ないまでも 3 次第にしては 4 いかんによらず
(2)私は、彼の失礼 態度に我慢ならなかった。
1 きわまった 2 きわまりない 3 きわめた 4 きわめない
(3)田中さんは、この1週間と 、仕事どころではないようだ。
1 いうもの 2 いっては 3 いえず 4 いうのに
(4)この町に大きな自転車工場ができるので、来年には労働人口が大幅に変化 と思われる。
1 される 2 させる 3 する 4 した
(5)私の料理を一口 なり、父は変な顔をして席を立ってしまった。
1 食べたら 2 食べて 3 食べる 4 食べよう
(6)会社を辞めたいというあなたの気持ちは、分からない が、無断で仕事を休むのはよくないと思う。
1 とばかりだ 2 にかたくない 3 にいたる 4 でもない
(7)周囲の反対 、兄はいつも自分の意思を通してきた。
1 であれ 2 をものともせず
3 にもまして 4 しないまでも
(8)それを 最後、君たち二人の友情は完全にこわれてしまうよ。
1 言ったが 2 言うのに 3 言っても 4 言うものの
(9)猫の子一匹 、ここを通らせないぞ。
1 ばかりか 2 たりとも 3 ときたら 4 をよそに
(10)彼は、お金のため 、どんな仕事でも引き受ける。
1 は問わず 2 をもとに 3 とあれば 4 にとっては
(11)誰が何と と、謝る気は全くない。
1 言おう 2 言う 3 言った 4 言われる
(12)山川さんは、この間彼自身が入院した時の話しをして、「僕は手術の前には水が飲めなくて、それはつらい思い 。」と言った。
1 をさせる 2 をされた 3 をした 4 をする
(13)彼は、ことばづかい 、とてもやさしい人間だ。
1 より良くて 2 ほど良いが 3 まで悪くて 4 こそ悪いが
(14)母はどんなに 、決して愚痴を言わなかった。
1 辛くて 2 辛いのに 3 辛そうで 4 辛くとも
(15)あのとき彼女がそう 、僕はどんなことをしてでも助けただろうに。
1 言うとは 2 言ったなら 3 言っては 4 言うと
(16)この絵は、昔父が借金 手に入れたものです。
1 までして 2 からして 3 してさえ 4 してこそ
(17)しっかりかぎをかけないと、泥棒に から注意してください。
1 入れることはない 2 入るとはかぎらない
3 入られないときかぎらない 4 入らせなくもなく
(18)休み中、 眠り、 眠りの連続で、すっかり太ってしまった。
1 食べては/食べては 2 食べても/食べても
3 食べるのが/食べるのが 4 食べるなら/食べるなら
(19)この程度の実力ならば、彼は たりない。
1 恐れるにも 2 恐れるに 3 恐れ 4 恐れて
(20)この大学は七つの学部 いて、学生数は日本一である。
1 が分けて 2 を分けて 3 と分かれて 4 に分かれて
問題Ⅴ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)株の取引も、大金持ちの彼女にとっては単なる遊びと 。
1 いえばこそだ 2 いってこそだ
3 いったところだ 4 いわんところだ
(2)母校のチームが去年の優勝校を破ったからと言って、それほど驚くには 。
1 あたらない 2 もとづかない 3 そういない 4 たえない
(3)この映画は評判が高く、見る物を感動させずには だろう。
1 ならない 2 いけない 3 しない 4 おかない
(4)あなたがたまたま確認してくれたからよかっらものの、もう少しで原稿の締め切りに間に合わなくなる 。
1 ところだろう 2 ところだった
3 ところではない 4 ところではなかった
(5)道路拡張の工事のために、この周辺の人々は引越しを 。
1 余儀なくされた 2 余儀なくさせた
3 余儀なくしてもらった 4 余儀なくなった
(6)新しく住宅開発を進めるなら、この地域 ほかにはない。
1 はおろか 2 ときたら 3 にそくして 4 をおいて
(7)山田さんの話し方は発音がきれいで聞きやすく、さすがに元アナウンサーだった
。
1 うえのことである 2 ばかりのことはある
3 だけのことはある 4 はずのことである
(8)実験に1回失敗したからといって、あきらめてしまう 。
1 ことだ 2 ことはない 3 かぎりだ 4かぎりではない
(9)事故の被害者の見舞いに行ったが、相手はほとんど口もきかず、まるで早く帰れと
。
1 言いかねた 2 言わんばかりだった
3 言いそうもなかった 4 言わなかったそうだ
(10)相手の話も聞かずに自分の主張だけ通そうとするなんて、されはわがまま 。
1 ということではない 2 というからだ
3 というわけではない 4 というものだ
問題Ⅵ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)新しいダムの建設には住民の反対も大きい。国は計画を中止するとは 、もう一度見直さざるを得ないだろう。
1 言わないまでも 2 言うまでもなく
3 言うに及ばず 4 言わないことではなく
(2)彼の給料は1ヶ月40万円だ。それ 私の給料はなんと安いことか。
1 について 2 にそくして 3 にしたがい 4 にひきかえ
(3)末っ子の弟は甘やかされて育ったから、兄弟の中で一番わがままだ。気に入らないことをちょっとでもされよう すぐに大声で泣き叫ぶ。
1 ものを 2 ものなら 3 もので 4 ものだから
(4)両親は、息子に病院の跡を継いで医者になってほしいと思っているようだ。だが、親の希望も 、やはり本人の気持ちが第一だろう。
1 さることながら 2 あるまじく
3 いれざるをえず 4 わからんがため
(5)同時は会社の経営が困難を極めた時代だった。そのため、父は責任者という立場
寝る時間も惜しんで働かなければならなかった。
1 だけしか 2 にとって 3 にあって 4 ばかりか
(6)山田さんはもともと世話好きで、誰に対しても親切だ。そんな彼女の 、困っている友達をほうっておけなかったのだろう。
1 わけだから 2 ものだから 3 ことだから 4 ところだから
問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 この企業では、既婚者は海外への赴任を拒否できる。
(1)企業 1 きぎょう 2 しぎょう 3 じぎょう 4 りぎょう
(2)既婚者 1 かいこんしゃ 2 がいこんしゃ
3 きこんしゃ 4 ぎこんしゃ
(3)赴任 1 とじん 2 とにん 3 ふじん 4 ふにん
(4)拒否 1 きょひ 2 きょうひ 3 きょふ 4 きょうふ
問2 欠陥品を販売していたメーカーに対し、厳しい措置がとられた。
(1)欠陥 1 けってん 2 けそん 3 けっきん 4 けっかん
(2)厳しい 1 いちじるしい 2 はなはだしい
3 きびしい 4 はげしい
(3)措置 1 しょうち 2 しょち 3 そうち 4 そち
問3 丘の上の別荘からは、海峡に沈む夕日を眺めることができる。
(1)丘 1 おか 2 さか 3 みね 4 みさき
(2)別荘 1 べっそ 2 べっそう 3 べっしょ 4 べっしょう
(3)海峡 1 かいこう 2 かいそう 3 かいきょう 4 かいしょう
(4)眺める 1 あがめる 2 ながめる 3 のぞめる 4 もとめる
問4 学校は、老人介護施設での奉仕活動を奨励している。
(1)介護 1 ほご 2 ほじょ 3 かいご 4 かいじょ
(2)施設 1 せしつ 2 せっし 3 しせつ 4 しっせつ
(3)奉仕 1 ほうし 2 ほうじ 3 ぼうし 4 ぼうじ
(4)奨励 1 げきれい 2 しょうれい 3 すいしょう 4 たいしょう
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。同じひらがなで書く言葉を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 住民からごみ問題についての要請が出された。
1 用途 2 養成 3 様相 4 容易
(2) 政府が新しい政府を発表した。
1 性格 2 清掃 3 製作 4 制裁
(3) 福祉の充実が望まれる。
1 複写 2 副詞 3 復習 4 服装
(4) 人権は法律で故障されている。
1 放射 2 膨張 3 報酬 4 補償
(5) その話を断ったのは賢明だった。
1 巧妙 2 姓名 3 同盟 4 懸命
問題Ⅲ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 このせんいはまさつに強く、登山やたんけんでの使用にもたえる。
(1)せんい 1 繊衣 2 繊維 3 織衣 4 織維
(2)まさつ 1 摩刷 2 摩擦 3 磨刷 4 磨擦
(3)たんけん 1 深倹 2 深検 3 探倹 4 探検
(4)たえる 1 克える 2 忍える 3 耐える 4 得える
問2 ようちえんの花壇にめが出たので、子どもたちがむじゃきにかんせいをあげている。
(1)ようちえん 1 幼椎園 2 幼稚園 3 擁椎園 4 擁稚園
(2)め 1 目 2 茎 3 芽 4 眼
(3)むじゃき 1 無邪気 2 無蛇気 3 無砂気 4 無駄気
(4)かんせい 1 感声 2 嘆声 3 関声 4 歓声
問3 このさんかく地帯では、川をへだてて二つの民族がふんそうを起こしている。
(1)さんかく 1 山谷 2 山丘 3 山岡 4 山脈
(2)へだてて 1 壁てて 2 癖てて 3 隔てて 4 融てて
(3)ふんそう 1 分争 2 扮争 3 粉争 4 紛争
問4 しゅうかくを増やそうとしてひりょうをらんようしたためだろうか、こんちゅうが減ってしまった。
(1)しゅうかく 1 収獲 2 収穫 3 集獲 4 集穫
(2)ひりょう 1 肥料 2 脂料 3 資料 4 費料
(3)らんよう 1 監用 2 監要 3 濫用 4 濫要
(4)こんちゅう 1 昆虫 2 混虫 3 紺虫 4 蚶虫
問題Ⅳ 次の文の下線をつけた言葉の二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 私の会社は日本の会社とていけいしている。
1 宿題はあしたていしゅつしてください。
2 間違ったら、線を引いてていせいしてください。
3 必要ならば、ほうていで争ってもいい。
4 彼はとても話し方はていねいだ。
(2) 自転車を盗むと、けいばつの対象になる。
1 彼の投書が新聞にけいさいされた。
2 兄は優秀なけいじだ。
3 電話番号を教えるなんてけいそつだった。
4 きゅうけい時間は15分だ。
(3) この映画はばんにん向けだ。
1 その小説家は、ばんねんに傑作を書いた。
2 風が強い日に店のかんばんが落ちてきた。
3 私は今日一日るすばんをしていた。
4 彼はスポーツばんのうだ。
(4) 子どもは新しい環境へのてきおうが早い。
1 便利でかいてきな生活をしている。
2 窓にすいてきがついている。
3 日本語の間違いをしてきされた。
4 その州の広さは、日本の面積にひってきする。
(5) この会社は経営ふしんだ。
1 最終しんさに合格すれば卒業できる。
2 しんし洋品の売り場は何階ですか。
3 この家は大きな車が通るたびに、しんどうする。
4 ガラスでできているので、しんちょうに運んでください。
問題Ⅴ 次の文の の部分に入れるのに最も適当なものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)ひげを のが、今年の若い男性の流行だ。
1 生やす 2 ほどこす 3 丸める 4 もうける
(2) 的な立場から見ると、そのことばづかいは正しいとは言えない。
1 規格 2 規準 3 規定 4 規範
(3)この薬は使い方を と危険だから、注意が必要だ。
1 あやまる 2 ことなる 3 まざれる 4 くいちがう
(4)日本では の大きな靴をさがすのに苦労する。
1 構え 2 サイズ 3 体格 4 様式
(5)最近セールスの電話が にかかってくる。
1 活発 2 自在 3 頻繁 4 不調
(6)先生が我々の運動を支援してくださるとは 。
1 きまりわるい 2 こころづよい 3 こころよい 4 たやすい
(7) の少年犯罪には、共通した社会背景があるのだろうか。
1 一括 2 一帯 3 一同 4 一連
(8)あの人もあんなにわがままばかり言っていたら、周囲から してしまうだろう。
1 孤独 2 孤立 3 独立 4 自立
(9)指の先に少しけがをしただけなのに、ずいぶん に包帯をしている。
1 大げさ 2 大まか 3 長々 4 緩やか
(10)都会の に負けずにしっかり勉強しようと決心して、田舎を出た。
1 勧誘 2 作用 3 保養 4 誘惑
(11)負けるとはわかっているが、 彼と戦う。
1 あえて 2 以って 3 まして 4 努めて
(12)この薬には、病気の進行を する効果がある。
1 圧迫 2 迫害 3 抑制 4 抑圧
(13)この国では、18歳未満で結婚する場合、親の が必要だ。
1 合致 2 協調 3 同調 4 同意
(14)この曲を聞くと、子どものころの思い出が 。
1 こぼれる 2 さかのぼる 3 よみがえる 4 かえりみる
(15)三日も徹夜が続くと、さすがに する。
1 ふらふら 2 ぶらぶら 3 ぺらぺら 4 べらべら
問題Ⅵ 次の(1)から(5)の の言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)いきる……目立たない色でも、うまく使えばいきてくる。
1 うちの犬は20歳までいきた。
2 今もこの町では、昔からの伝統がいきている。
3 こういう仕事をさせると、田中さんの能力がいきる。
4 わたしは、まだ画家としてはいきていけないので、工場でも働いている。
(2)あさい……まだ経験があさいが、将来は熟練した職人になりたい。
1 こんなにあさい川でもおぼれる人がいる。
2 この町に来て日があさいため、よくわからないことがたくさんある。
3 年を取ると眠りがあさくなり、すぐ目がさめる。
4 オートバイで走っていて転んだが、さいわい傷はあさくてすんだ。
(3)むく……この写真はおもしろいが、週刊誌の表紙にはむかない。
1 北をむいたときの右手のほうが東だ。
2 気がむいたらいつでも遊びに来てください。
3 全体の流れが少しはいい方向にむいてきたと思う。
4 あの人は愛着がいいからサービス業にむいている。
(4)とし……としがあけたら、一度叔父さんのところに遊びに行こう。
1 来年はどんなとしになるだろう。
2 このごろつくづくとしを感じる。
3 いいとしをして馬鹿なまねをするのはやめてほしい。
4 姉とはとしが離れているので、きょうだいというより親子のようだ。
(5)さき……妹の結婚もそうさきの話ではない。
1 できる問題からさきにやる。
2 その件はさきの会議で決定した。
3 この仕事はさきが見えなくて不安だ。
4 わたしの車はこのさきの駐車場にとめてある。
問題Ⅶ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適当なものを、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) どうやら
1 このぶんではどうやらあすも雨らしい。
2 彼の考えがどうやらよくわからない。
3 心配しなくても、どうやらなるだろう。
4 どうやらしてお手伝いしたいと思っている。
(2) おろか
1 基本はおろか応用も大事だ。
2 わからない単語は、辞書を調べるもおろか質問しなさい。
3 腰をいためて、歩くことはおろか立つことも難しい。
4 祖父は80歳を過ぎているが、一年中水泳はおろか冬はスキーだ。
(3) 不満
1 うちの子どもは、親に不満ばかりしている。
2 店員の態度に不満して、何も買わずに店を出た。
3 そのときの佐藤さんの表情はいかにも不満だった。
4 今度の人事異動には不満がある。あまりに不公平だ。
(4) 中毒
1 彼はお酒に中毒だ。
2 ガス中毒で入院した。
3 公園の彫刻が雨の中毒で溶けてきた。
4 うちの子は、勉強に中毒して熱を出してしまった。
(5) 一見
1 彼が普通の人ではないことは一見だ。
2 オフィスに人がいるかどうか一見してください。
3 一見、あの人は日本人だとわかる。
4 彼女は一見おとなしそうだが、実はそうでもない。
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問に答えなさい。答えは1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
世間では、いま、表現教育ということが盛んに叫ばれている。子供たちに、どうにかして、「豊かな表現力」「誰とでも話せるコミュニケーション能力」を身につけさせようと、親も教師も躍起になっている。子供の方から見れば、表現を強要されているとさえ言える状況だ。
だがどうも、教える側も、子供たちの方も、「表現」ということを無前提に考えすぎていまいか?
いや、いったい、何をそんなに伝えたいというのか?
私はここ数年、演劇のワークショップ(体験型の演劇教室)を、年間で百コマ以上、全国で繰り返して開催してきた。教育の門外漢に、このような依頼が殺到するのも、表現教育隆盛の一つの現れであろうか。
ただ、私が、そういった場で子供たちに感じ取ってもらいたいことは、表現の技術よりも、「他者と出会うことの難しさ」だった。どうすればコミュニケーション能力が高まるかではなく、自分の言葉は他者に通じないという痛切な経験を、まず第一にしてもらいたいと考えてきた。
高校演劇の指導などで全国を回っているといつも感じるのは、生徒創作の作品のそのいずれもが、自分の主張が他者に「伝わる」ということを前提として書かれている点だ。
私は、創作を志す若い世代に、演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだと説明する。「俺は、お前のことがこんなに好きなのに、おまえはどうして俺のことがわかってくれないんだ」という地点から、私たちの表現は出発する。分かり合えるのなら、ラブレターなんて書く必要はないではないか。
日本はもともと、流動性の低い社会の中で、「分かり合う文化」を形成してきた。誰もが知り合いで、同じような価値観を持っているのならば、お互いがお互いの気持ちを察知して、小さいな共同体がうまくやっていくための言葉が発達するのは当然のことだ。それは日本文化の特徴であり、それ自体は、卑下すべきことではない。
明治以降の近代化の過程も、価値観を多様化するというよりは、大きな国家目標に従って、価値観を一つにまとめる方向が重視され、教育も社会制度も、そのようにプログラミングされてきた。均質化した社会は、短期間での近代化には好条件だ。日本は明治の近代化と、戦後復興という二つの奇跡を成し遂げた。
しかし、私たちはすでに大きな国家目標を失い、個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない時代に突入している。このような社会では、価値観を一つに統一することよりも、異なる価値観を、異なったままにしながら、その価値観を摺り合わせ、いかにうまく共同体を運営していくかが重要な課題となっている。
いま、あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある。「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換を図ろうということだろう。
だが、ここに一つの落とし穴がある。
表現とは、単なる技術のことではない。闇雲にスピーチの練習を繰り返しても、自分表現がうまくなるわけではない。
自己と他者とが決定的に異なっている。人は一人ひとり、異なる価値観を持ち、異なる生活習慣を持ち、異なる言葉を話しているということを、痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込めるのだ。
問1 「状況」とあるが、筆者は今どんな状況だと言っているか。
1 親や教師が子供に無理に表現させようとはしない状況
2 親や教師が子供に相互理解の重要性を教えようとしている状況
3 親や教師が子供にとにかく何かを表現させようとしている状況
4 親や教師が子供に表現することの難しさを教えようとしている状況
問2 「他者と出会うことの難しさ」とあるが、何を指しているか。
1 表現の技術を高めることの難しさ
2 言葉の通じない国で交流する難しさ
3 本当の心の友と出会うことの難しさ
4 言いたいことを相手に伝える難しさ
問3 「演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだ」とあるが、どのような意味か。
1 お互いに分かり合えることを前提にして、演劇を創り上げるべきだ。
2 相手に自分の主張が通じないことを前提に、演劇を創り上げるべきだ。
3 恋人に自分の愛情を表現するのと同じ気持ちで、演劇を創り上げるべきだ。
4 相手に気持ちを伝える技術を磨くことを目的に、演劇を創り上げるべきだ。
問4 「そのように」とあるが、どのような意味か。
1 個人が生き方を選択できるように
2 誰もが同じような表現能力を持てるように
3 存在する異なった価値観が共存するように
4 国家の目標にあう価値観にまとまるように
問5 「コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある」とあるが、その原因とは何か。
1 私たちの心の中には、自分の主張が他者に伝わることはないと考えてしまう傾向があるから
2 異なった価値観がぶつかり合うとき、どちらの価値観が優れているか、明確に示さなければならない
3 現在は、個人がそれぞれ生き方を決定する必要があり、異なる価値観をうまく共存させることが必要だから
4 現在は、国家的な目標がなくなり、共同体としてまとまりを保つために,表現技術に優れた指導者が必要だから
問6 現在の日本の社会について、筆者が述べていることとあっているものはどれか。
1 「分かり合う文化」から「説明し合う文化」へと向かう途上にある。
2 「分かり合う文化」と「説明し合う文化」がうまく共存し始めている。
3 すでに「分かり合う文化」から「説明し合う文化」への転換を成し遂げたと言える。
4 「分かり合う文化」は今も日本文化の特徴で、人々の価値観は基本的に同じである。
問7 筆者は、自分表現がうまくなるには、どんなことが条件になると言っているか。
1 相手に自分の言葉が伝わらなかったというつらい経験を持つこと
2 自分の主張が相手に伝わるようにスピーチの練習を何回もすること
3 外国で暮らしたり、外国語を勉強したりした経験を持っていること
4 自分と相手の気持ちがお互いに分かり合えた経験をたくさん持つこと
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)読書とは、本を買うことである。買ってしまえばこっちのもの、いつか必ずページを開く。買って積んでおくだけの、俗にいう「ツン読」も読書のうちなのである。
この場合の「買う」とは、書店で手にして、ちらとでもこころが動いたら、即座にその場で買ってしまうことを指す。
もうちょっと考えて、とか、明日でもいいや、とか、帰りに駅前もあの店で買えばいいか、なんぞと考えた瞬間、その本との縁は切れたと知るべし。(中略)
その場で即座に買えないのは、一つには失敗を恐れるからだろう。せっかく買っても、読んでみてつまらなかったらどうしよう、と考えてしまう。しかし、失敗も読書のうち。読んで、つまらない、と感じるのは読んでからなのである。「つまらない」と思っても、それを「失敗」と考えてはいけない。「つまらない」と判断できたことをむしろ誇るべきなのである。つまらない本をつまらないと感じられる人は、面白い本を面白いと感じられる人。失敗を心配するよりも、本質的につまらなく、くだらない本を、面白いと感じられるかも知れないことのほうを心配すべきなのだ。
せっかく買ったんだからと、つまらないのを我慢して読み続ける必要はない。自分の判断を信じて、すぐに放り出せばいい。
もちろん、数多い本の中には、すぐには面白さの伝わりにくいものもある。はじめはとっつきにくくても、読み進んでゆくにつれて面白さがにじみ出てくる本がある。いったんは放り出したのに、何かのひょうしにもう一度手にしたとき、実に面白く読める、そういう類の本もたくさんある。
何度も読んで、そのたびに新しい面白さを発見する本もある。たとえば漱石の『我輩は猫である』は、小学校三年生の時以来、何度手にしたことか。二十歳にはそのときの、還暦には還暦の楽しみ方がある。
問1 筆者が「読書とは、本を買うことである」でいう「買うこと」とはどのようなことか。
1 時間をかけて、よく考えてから買うこと
2 少しでも興味を持ったら、すぐに買うこと
3 書店で手にとって失敗しないように買うこと
4 よく知っている店で、店員に相談して買うこと
問2 「失敗も読書のうち」 とあるが、なぜか。
1 いろいろな本を読むことで、本の価値が判断できるようになるから
2 本を買っても失敗したと思っても、買ってしまった本は最後まで読むから
3 失敗だと分かっていても、読書することによって知識の量がふえるから
4 いろいろな本を読むことで、くだらない本でも面白く感じるようになるから
問3 「そういう類の本」とはどんな本か。
1 面白さを発見するために読む本
2 何度読んでも、面白さを発見する本
3 第一印象とは違う面白さを持つ本
4 面白くなくても読み続けなければならない本
問4 この文章のまとめとして最も適当なものはどれか。
1 つまらない本を読み続けても、面白くなるとはかぎらない。
2 買った本を何度も読めば、その価値が分かるようになるはずだ。
3 読書の面白さを知るためには、まず本を買って身近に置くことだ。
4 本の面白さは年齢によって変わるので、小学生からの読書が大切だ。
(2)大学の講義やゼミセールの場を通し、折にふれ、私は学生諸君に向かって、「せっかく大学に入ったのだから、一つでも多く知的感動を味わい、学問を楽しんでほしい」と語りかけている。
しかし、現状を見ていると―――もとより私の力不足もあろうが―――残念ながら、こうしたメッセージが若い諸君の心に十分、伝わっているとはいい難い。彼らのほとんどにとって楽しみの対象といえば、サークル活動やスポーツ、音楽、映画、漫画、あるいはさまざまなレジャーであり、それらはいずれも学問とは距離を置いたところにあるからである。
、私が日々接している学生諸君について言えば、彼らの多くは決して学業をおろそかにしているわけではない。彼らはそれなりに勉強し、高い学力を持っていることは間違いない。
こう書くといささか矛盾めくように聞こえるかもしれないが、大方の学生にとっては学問を楽しむ心の余裕を持つ以前に、まずは目先の目標を順にかたづけなければならないという“強迫観念”を先行するのであろう。具体的にいえば、単位の取得、進学、就職など実利的な目標の達成が、焦眉の急なのである。それはそれで仕方ないのであろうが、こせこせせず、もう少し精神の豊かさをもって学問を見つめ直し、大学生活を送ってもらいたいと、つい注文をつけたくなる。
問1 「こうしたメッセージ」とあるが、どんなメッセージか。
1 大学に入ったのだから、学問上のおもしろさを知ってほしい。
2 大学に入ったのだから、学問とは別の楽しみも見つけてほしい。
3 大学での卒業をおろそかにしないで、高い学力を身につけてほしい。
4 大学卒業のために必要な単位をとり、自分の希望をかなえてほしい。
問2 の中に入るものはどれか。
1 それゆえ 2 だからこそ 3 それどころか 4 かといって
問3 「それはそれで仕方ない」とあるが、何が仕方がないのか。
1 学生に伝えたい自分の思いが十分伝わらないこと
2 サークル活動やスポーツを楽しみの対象とすること
3 目先の目標をかたづけなければならないとあせること
4 一つでも多く、知的感動を味わい、学問を楽しもうと思うこと
問4 筆者によれば、現在のほとんどの学生の目標は何か。
1 精神の豊かさをもって学問を見つめなおすこと
2 いい成績を取って、進学あるいは就職を果たすこと
3 サークル活動やスポーツなどにより学問と距離を置くこと
4 自分のメッセージを、他の人に十分伝わるようにすること
(3)世界の諸民族のあいさつを調べてみると、(中略)握手に代表されるような相互的なあいさつはきわめてめずらしいことがよく分かる。それはたいていの社会で、身分や地位や役割がはっきり定めっているからにほかならない。また、毎日の軽いあいさつがおこなわれる社会が少ないというのは、それらの社会では人びとはもっぱら家族や親族や部族など所属する社会集団の成員として生きていて、個人としての役割があまりみとめられていないことと関係している。そうした集団内では、物のやり取りなどの際にも、ふつうあいさつはいらないのである。たとえばインドでは家族や友人のあいだではふつう感謝の表現はおこなわれない。かえってタブー視されるのだが、家族の食卓で塩を手渡してもらっても「ありがとう」という欧米流は、家族が一体になって暮らす社会では、むしろ“他人行儀”なことなのだろう。
日本人もいつのまにか家族のなかで「ありがとう」をくりかえすようになった。しかも、それは文句なしによい習慣とかんがえられているようだ。それは家族が身を寄せ合うようにして生きていた暮らしがすっかり過去のものになり、人間関係が様変わりしたことを如実に物語っている。
問1 「相互的なあいさつはきわめてめずらしい」とあるが、なぜか。
1 多くの社会では、人々の身分や役割がきまっているから
2 身分や地位に関係なく、握手が代表的なあいさつだから
3 毎日の軽いあいさつがおこなわれるのが、あたりまえだから
4 世界の諸民族では、身分や役割がまだはっきり定まっていないから
問2 インドについての説明として正しいものはどれか。
1 個人としての役割がみとめられているので、ふつう家族に「ありがとう」と言わない。
2 家族の食卓で塩を手渡してもらって感謝の表現を使わないことは、タブー視される。
3 家族や親族などの社会集団の成員同士の間では、感謝の表現がよく使われる。
4 家族が一体となって暮らす社会なので、あまり「ありがとう」と言わない。
問3 日本についての説明として正しいものはどれか。
1 「ありがとう」がよい習慣と考えられるのは、人間関係がかわって個人としての役割があまりみとめられていないからである。
2 かつては家庭の中で感謝の表現はあまり使われなかったが、最近はよい習慣と考えられて頻繁に使われる。
3 昔から家庭の中では感謝の言葉がよく使われていたが、最近は文句なしのよい習慣として定着している。
4 家庭の中で感謝の言葉がよく使われるのは、家族が身を寄せ合うようにして暮らしているからである。
問題Ⅲ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)以前のことですが、地元の図書館の返却ポストに誤って郵便物を“投函”してしまいました。この返却ポストの色は「グレー」でした。最近の新しい郵便ポストは「グレー」のものが増えてきましたが、それで「グレー」に“反応”してしまったのです。本物のポストは、そこから2mも離れていないところに赤い色をしてありました。事の重大さに気づき、あわてて図書館の職員に電話でそのことを伝え、事無きを得ました。
光は人の目に入り、脳がその刺激を受けることから、人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります。そういったことから、色は直接視覚を反応させるシンボルとして大きな効果をもっています。
問1 「そのこと」とあるが、そのこととは何か。
1 郵便ポストに手紙を入れたこと
2 郵便ポストに図書館の本を入れたこと
3 図書館の返却ポストに本を入れたこと
4 図書館の返却ポストに手紙を入れたこと
問2 「人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります」とあるが、筆者の場合、どんな色を見て、何を連想したのか。
1 赤色を見て、郵便ポストを連想した。
2 グレーを見て、郵便ポストを連想した。
3 赤色を見て、図書館の返却ポストを連想した。
4 グレーを見て、図書館の返却ポストを連想した。
(2)快楽を定義すると、「何の役に立つわけでもないが、自分にとって楽しいこと、ラクなこと、気持ちのよいこと」ということになります。「( 1 )」というのがポイントです。大人になるにしたがって、私たちは「何かのために言動せよ」と要求されることが圧倒的に多くなってきます。受験のために勉強する、健康のためによりよい食事を摂る、収入を得るために働く、明日のために早く寝る、知識を得るために本を読む…etc。それはそれでとても大切なことですが、いつもいつも「…のため」と目的意識をもって生活するのは、とてもしんどく疲れることです。
【問い】 ( 1 )に入るのに最も適切なものはどれか。
1 ラクである
2 気持ちがよい
3 自分にとって楽しい
4 何の役にも立たない
(3)人の家に食事に招かれたとき、料理の準備や後片付けでちょっとした仕事を割り振ってもらえると気が楽だ。
でも、手伝いを頼む側カラス路と、他人への指示は意外と面倒くさい。こういう時に絶妙なさい配を振るえる人っていいな、と思う。最初は「漬物の袋を開けて」なんて簡単なことから始め、自然に仕事を分担させていくと、やがて勝手が分かった客が料理を作り始めたりする。
(中略)
いつも無意識に動いている作業を、言葉にして人に手渡すことは難しい。一人で家事を抱え込んでしまうと、こうした「指揮能力」は発達しにくい。独自に技を極める職人型家事もいいけど、全体を見渡して人も動かせる管理職型家事も、これからは必要みたい。
【問い】 筆者は家事についてどのように考えているか。
1 家事を他人に手伝ってもらうときは、いつも簡単なことを頼むのがいい。
2 一人で家事をするときは、全体を見渡して少しずつ進めていくと楽である。
3 他人にうまく指示を与えて仕事をするのも必要な家事能力のひとつである。
4 職人型家事をする人は指揮能力が高いので、多くの客を家に招いたとき役立つ。
(4)次の文章は、4年制大学を卒業した男性と女性の就職意識が、就職前と就職後半年で、どのように変わったかを調査した結果について述べたものである。
入社半年の新入社員約2200人に「就職活動中はいつまで働きたいと思っていたか」「現時点ではいつまで働きたい」と質問した。4大卒の男性は「定年派」の割合が44.2%から26.7%へ減少。逆に「転職派」は28.8%から50.9%に跳ね上がった。
この傾向は女性ではさらに顕著だった。4大卒の女性で「定年派」は19.7%から7.5%と半分以下に。逆に「転職派」は16.6%から38.8%と倍以上になった。
【問い】 上の説明文とあっているグラフはどれか。
図中略
問題Ⅳ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)出席欠席の 、同封した葉書にてお返事くださるようお願いいたします。
1 そばから 2 ないまでも 3 次第にしては 4 いかんによらず
(2)私は、彼の失礼 態度に我慢ならなかった。
1 きわまった 2 きわまりない 3 きわめた 4 きわめない
(3)田中さんは、この1週間と 、仕事どころではないようだ。
1 いうもの 2 いっては 3 いえず 4 いうのに
(4)この町に大きな自転車工場ができるので、来年には労働人口が大幅に変化 と思われる。
1 される 2 させる 3 する 4 した
(5)私の料理を一口 なり、父は変な顔をして席を立ってしまった。
1 食べたら 2 食べて 3 食べる 4 食べよう
(6)会社を辞めたいというあなたの気持ちは、分からない が、無断で仕事を休むのはよくないと思う。
1 とばかりだ 2 にかたくない 3 にいたる 4 でもない
(7)周囲の反対 、兄はいつも自分の意思を通してきた。
1 であれ 2 をものともせず
3 にもまして 4 しないまでも
(8)それを 最後、君たち二人の友情は完全にこわれてしまうよ。
1 言ったが 2 言うのに 3 言っても 4 言うものの
(9)猫の子一匹 、ここを通らせないぞ。
1 ばかりか 2 たりとも 3 ときたら 4 をよそに
(10)彼は、お金のため 、どんな仕事でも引き受ける。
1 は問わず 2 をもとに 3 とあれば 4 にとっては
(11)誰が何と と、謝る気は全くない。
1 言おう 2 言う 3 言った 4 言われる
(12)山川さんは、この間彼自身が入院した時の話しをして、「僕は手術の前には水が飲めなくて、それはつらい思い 。」と言った。
1 をさせる 2 をされた 3 をした 4 をする
(13)彼は、ことばづかい 、とてもやさしい人間だ。
1 より良くて 2 ほど良いが 3 まで悪くて 4 こそ悪いが
(14)母はどんなに 、決して愚痴を言わなかった。
1 辛くて 2 辛いのに 3 辛そうで 4 辛くとも
(15)あのとき彼女がそう 、僕はどんなことをしてでも助けただろうに。
1 言うとは 2 言ったなら 3 言っては 4 言うと
(16)この絵は、昔父が借金 手に入れたものです。
1 までして 2 からして 3 してさえ 4 してこそ
(17)しっかりかぎをかけないと、泥棒に から注意してください。
1 入れることはない 2 入るとはかぎらない
3 入られないときかぎらない 4 入らせなくもなく
(18)休み中、 眠り、 眠りの連続で、すっかり太ってしまった。
1 食べては/食べては 2 食べても/食べても
3 食べるのが/食べるのが 4 食べるなら/食べるなら
(19)この程度の実力ならば、彼は たりない。
1 恐れるにも 2 恐れるに 3 恐れ 4 恐れて
(20)この大学は七つの学部 いて、学生数は日本一である。
1 が分けて 2 を分けて 3 と分かれて 4 に分かれて
問題Ⅴ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)株の取引も、大金持ちの彼女にとっては単なる遊びと 。
1 いえばこそだ 2 いってこそだ
3 いったところだ 4 いわんところだ
(2)母校のチームが去年の優勝校を破ったからと言って、それほど驚くには 。
1 あたらない 2 もとづかない 3 そういない 4 たえない
(3)この映画は評判が高く、見る物を感動させずには だろう。
1 ならない 2 いけない 3 しない 4 おかない
(4)あなたがたまたま確認してくれたからよかっらものの、もう少しで原稿の締め切りに間に合わなくなる 。
1 ところだろう 2 ところだった
3 ところではない 4 ところではなかった
(5)道路拡張の工事のために、この周辺の人々は引越しを 。
1 余儀なくされた 2 余儀なくさせた
3 余儀なくしてもらった 4 余儀なくなった
(6)新しく住宅開発を進めるなら、この地域 ほかにはない。
1 はおろか 2 ときたら 3 にそくして 4 をおいて
(7)山田さんの話し方は発音がきれいで聞きやすく、さすがに元アナウンサーだった
。
1 うえのことである 2 ばかりのことはある
3 だけのことはある 4 はずのことである
(8)実験に1回失敗したからといって、あきらめてしまう 。
1 ことだ 2 ことはない 3 かぎりだ 4かぎりではない
(9)事故の被害者の見舞いに行ったが、相手はほとんど口もきかず、まるで早く帰れと
。
1 言いかねた 2 言わんばかりだった
3 言いそうもなかった 4 言わなかったそうだ
(10)相手の話も聞かずに自分の主張だけ通そうとするなんて、されはわがまま 。
1 ということではない 2 というからだ
3 というわけではない 4 というものだ
問題Ⅵ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)新しいダムの建設には住民の反対も大きい。国は計画を中止するとは 、もう一度見直さざるを得ないだろう。
1 言わないまでも 2 言うまでもなく
3 言うに及ばず 4 言わないことではなく
(2)彼の給料は1ヶ月40万円だ。それ 私の給料はなんと安いことか。
1 について 2 にそくして 3 にしたがい 4 にひきかえ
(3)末っ子の弟は甘やかされて育ったから、兄弟の中で一番わがままだ。気に入らないことをちょっとでもされよう すぐに大声で泣き叫ぶ。
1 ものを 2 ものなら 3 もので 4 ものだから
(4)両親は、息子に病院の跡を継いで医者になってほしいと思っているようだ。だが、親の希望も 、やはり本人の気持ちが第一だろう。
1 さることながら 2 あるまじく
3 いれざるをえず 4 わからんがため
(5)同時は会社の経営が困難を極めた時代だった。そのため、父は責任者という立場
寝る時間も惜しんで働かなければならなかった。
1 だけしか 2 にとって 3 にあって 4 ばかりか
(6)山田さんはもともと世話好きで、誰に対しても親切だ。そんな彼女の 、困っている友達をほうっておけなかったのだろう。
1 わけだから 2 ものだから 3 ことだから 4 ところだから
問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 この企業では、既婚者は海外への赴任を拒否できる。
(1)企業 1 きぎょう 2 しぎょう 3 じぎょう 4 りぎょう
(2)既婚者 1 かいこんしゃ 2 がいこんしゃ
3 きこんしゃ 4 ぎこんしゃ
(3)赴任 1 とじん 2 とにん 3 ふじん 4 ふにん
(4)拒否 1 きょひ 2 きょうひ 3 きょふ 4 きょうふ
問2 欠陥品を販売していたメーカーに対し、厳しい措置がとられた。
(1)欠陥 1 けってん 2 けそん 3 けっきん 4 けっかん
(2)厳しい 1 いちじるしい 2 はなはだしい
3 きびしい 4 はげしい
(3)措置 1 しょうち 2 しょち 3 そうち 4 そち
問3 丘の上の別荘からは、海峡に沈む夕日を眺めることができる。
(1)丘 1 おか 2 さか 3 みね 4 みさき
(2)別荘 1 べっそ 2 べっそう 3 べっしょ 4 べっしょう
(3)海峡 1 かいこう 2 かいそう 3 かいきょう 4 かいしょう
(4)眺める 1 あがめる 2 ながめる 3 のぞめる 4 もとめる
問4 学校は、老人介護施設での奉仕活動を奨励している。
(1)介護 1 ほご 2 ほじょ 3 かいご 4 かいじょ
(2)施設 1 せしつ 2 せっし 3 しせつ 4 しっせつ
(3)奉仕 1 ほうし 2 ほうじ 3 ぼうし 4 ぼうじ
(4)奨励 1 げきれい 2 しょうれい 3 すいしょう 4 たいしょう
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。同じひらがなで書く言葉を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 住民からごみ問題についての要請が出された。
1 用途 2 養成 3 様相 4 容易
(2) 政府が新しい政府を発表した。
1 性格 2 清掃 3 製作 4 制裁
(3) 福祉の充実が望まれる。
1 複写 2 副詞 3 復習 4 服装
(4) 人権は法律で故障されている。
1 放射 2 膨張 3 報酬 4 補償
(5) その話を断ったのは賢明だった。
1 巧妙 2 姓名 3 同盟 4 懸命
問題Ⅲ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 このせんいはまさつに強く、登山やたんけんでの使用にもたえる。
(1)せんい 1 繊衣 2 繊維 3 織衣 4 織維
(2)まさつ 1 摩刷 2 摩擦 3 磨刷 4 磨擦
(3)たんけん 1 深倹 2 深検 3 探倹 4 探検
(4)たえる 1 克える 2 忍える 3 耐える 4 得える
問2 ようちえんの花壇にめが出たので、子どもたちがむじゃきにかんせいをあげている。
(1)ようちえん 1 幼椎園 2 幼稚園 3 擁椎園 4 擁稚園
(2)め 1 目 2 茎 3 芽 4 眼
(3)むじゃき 1 無邪気 2 無蛇気 3 無砂気 4 無駄気
(4)かんせい 1 感声 2 嘆声 3 関声 4 歓声
問3 このさんかく地帯では、川をへだてて二つの民族がふんそうを起こしている。
(1)さんかく 1 山谷 2 山丘 3 山岡 4 山脈
(2)へだてて 1 壁てて 2 癖てて 3 隔てて 4 融てて
(3)ふんそう 1 分争 2 扮争 3 粉争 4 紛争
問4 しゅうかくを増やそうとしてひりょうをらんようしたためだろうか、こんちゅうが減ってしまった。
(1)しゅうかく 1 収獲 2 収穫 3 集獲 4 集穫
(2)ひりょう 1 肥料 2 脂料 3 資料 4 費料
(3)らんよう 1 監用 2 監要 3 濫用 4 濫要
(4)こんちゅう 1 昆虫 2 混虫 3 紺虫 4 蚶虫
問題Ⅳ 次の文の下線をつけた言葉の二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 私の会社は日本の会社とていけいしている。
1 宿題はあしたていしゅつしてください。
2 間違ったら、線を引いてていせいしてください。
3 必要ならば、ほうていで争ってもいい。
4 彼はとても話し方はていねいだ。
(2) 自転車を盗むと、けいばつの対象になる。
1 彼の投書が新聞にけいさいされた。
2 兄は優秀なけいじだ。
3 電話番号を教えるなんてけいそつだった。
4 きゅうけい時間は15分だ。
(3) この映画はばんにん向けだ。
1 その小説家は、ばんねんに傑作を書いた。
2 風が強い日に店のかんばんが落ちてきた。
3 私は今日一日るすばんをしていた。
4 彼はスポーツばんのうだ。
(4) 子どもは新しい環境へのてきおうが早い。
1 便利でかいてきな生活をしている。
2 窓にすいてきがついている。
3 日本語の間違いをしてきされた。
4 その州の広さは、日本の面積にひってきする。
(5) この会社は経営ふしんだ。
1 最終しんさに合格すれば卒業できる。
2 しんし洋品の売り場は何階ですか。
3 この家は大きな車が通るたびに、しんどうする。
4 ガラスでできているので、しんちょうに運んでください。
問題Ⅴ 次の文の の部分に入れるのに最も適当なものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)ひげを のが、今年の若い男性の流行だ。
1 生やす 2 ほどこす 3 丸める 4 もうける
(2) 的な立場から見ると、そのことばづかいは正しいとは言えない。
1 規格 2 規準 3 規定 4 規範
(3)この薬は使い方を と危険だから、注意が必要だ。
1 あやまる 2 ことなる 3 まざれる 4 くいちがう
(4)日本では の大きな靴をさがすのに苦労する。
1 構え 2 サイズ 3 体格 4 様式
(5)最近セールスの電話が にかかってくる。
1 活発 2 自在 3 頻繁 4 不調
(6)先生が我々の運動を支援してくださるとは 。
1 きまりわるい 2 こころづよい 3 こころよい 4 たやすい
(7) の少年犯罪には、共通した社会背景があるのだろうか。
1 一括 2 一帯 3 一同 4 一連
(8)あの人もあんなにわがままばかり言っていたら、周囲から してしまうだろう。
1 孤独 2 孤立 3 独立 4 自立
(9)指の先に少しけがをしただけなのに、ずいぶん に包帯をしている。
1 大げさ 2 大まか 3 長々 4 緩やか
(10)都会の に負けずにしっかり勉強しようと決心して、田舎を出た。
1 勧誘 2 作用 3 保養 4 誘惑
(11)負けるとはわかっているが、 彼と戦う。
1 あえて 2 以って 3 まして 4 努めて
(12)この薬には、病気の進行を する効果がある。
1 圧迫 2 迫害 3 抑制 4 抑圧
(13)この国では、18歳未満で結婚する場合、親の が必要だ。
1 合致 2 協調 3 同調 4 同意
(14)この曲を聞くと、子どものころの思い出が 。
1 こぼれる 2 さかのぼる 3 よみがえる 4 かえりみる
(15)三日も徹夜が続くと、さすがに する。
1 ふらふら 2 ぶらぶら 3 ぺらぺら 4 べらべら
問題Ⅵ 次の(1)から(5)の の言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)いきる……目立たない色でも、うまく使えばいきてくる。
1 うちの犬は20歳までいきた。
2 今もこの町では、昔からの伝統がいきている。
3 こういう仕事をさせると、田中さんの能力がいきる。
4 わたしは、まだ画家としてはいきていけないので、工場でも働いている。
(2)あさい……まだ経験があさいが、将来は熟練した職人になりたい。
1 こんなにあさい川でもおぼれる人がいる。
2 この町に来て日があさいため、よくわからないことがたくさんある。
3 年を取ると眠りがあさくなり、すぐ目がさめる。
4 オートバイで走っていて転んだが、さいわい傷はあさくてすんだ。
(3)むく……この写真はおもしろいが、週刊誌の表紙にはむかない。
1 北をむいたときの右手のほうが東だ。
2 気がむいたらいつでも遊びに来てください。
3 全体の流れが少しはいい方向にむいてきたと思う。
4 あの人は愛着がいいからサービス業にむいている。
(4)とし……としがあけたら、一度叔父さんのところに遊びに行こう。
1 来年はどんなとしになるだろう。
2 このごろつくづくとしを感じる。
3 いいとしをして馬鹿なまねをするのはやめてほしい。
4 姉とはとしが離れているので、きょうだいというより親子のようだ。
(5)さき……妹の結婚もそうさきの話ではない。
1 できる問題からさきにやる。
2 その件はさきの会議で決定した。
3 この仕事はさきが見えなくて不安だ。
4 わたしの車はこのさきの駐車場にとめてある。
問題Ⅶ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適当なものを、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) どうやら
1 このぶんではどうやらあすも雨らしい。
2 彼の考えがどうやらよくわからない。
3 心配しなくても、どうやらなるだろう。
4 どうやらしてお手伝いしたいと思っている。
(2) おろか
1 基本はおろか応用も大事だ。
2 わからない単語は、辞書を調べるもおろか質問しなさい。
3 腰をいためて、歩くことはおろか立つことも難しい。
4 祖父は80歳を過ぎているが、一年中水泳はおろか冬はスキーだ。
(3) 不満
1 うちの子どもは、親に不満ばかりしている。
2 店員の態度に不満して、何も買わずに店を出た。
3 そのときの佐藤さんの表情はいかにも不満だった。
4 今度の人事異動には不満がある。あまりに不公平だ。
(4) 中毒
1 彼はお酒に中毒だ。
2 ガス中毒で入院した。
3 公園の彫刻が雨の中毒で溶けてきた。
4 うちの子は、勉強に中毒して熱を出してしまった。
(5) 一見
1 彼が普通の人ではないことは一見だ。
2 オフィスに人がいるかどうか一見してください。
3 一見、あの人は日本人だとわかる。
4 彼女は一見おとなしそうだが、実はそうでもない。
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問に答えなさい。答えは1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
世間では、いま、表現教育ということが盛んに叫ばれている。子供たちに、どうにかして、「豊かな表現力」「誰とでも話せるコミュニケーション能力」を身につけさせようと、親も教師も躍起になっている。子供の方から見れば、表現を強要されているとさえ言える状況だ。
だがどうも、教える側も、子供たちの方も、「表現」ということを無前提に考えすぎていまいか?
いや、いったい、何をそんなに伝えたいというのか?
私はここ数年、演劇のワークショップ(体験型の演劇教室)を、年間で百コマ以上、全国で繰り返して開催してきた。教育の門外漢に、このような依頼が殺到するのも、表現教育隆盛の一つの現れであろうか。
ただ、私が、そういった場で子供たちに感じ取ってもらいたいことは、表現の技術よりも、「他者と出会うことの難しさ」だった。どうすればコミュニケーション能力が高まるかではなく、自分の言葉は他者に通じないという痛切な経験を、まず第一にしてもらいたいと考えてきた。
高校演劇の指導などで全国を回っているといつも感じるのは、生徒創作の作品のそのいずれもが、自分の主張が他者に「伝わる」ということを前提として書かれている点だ。
私は、創作を志す若い世代に、演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだと説明する。「俺は、お前のことがこんなに好きなのに、おまえはどうして俺のことがわかってくれないんだ」という地点から、私たちの表現は出発する。分かり合えるのなら、ラブレターなんて書く必要はないではないか。
日本はもともと、流動性の低い社会の中で、「分かり合う文化」を形成してきた。誰もが知り合いで、同じような価値観を持っているのならば、お互いがお互いの気持ちを察知して、小さいな共同体がうまくやっていくための言葉が発達するのは当然のことだ。それは日本文化の特徴であり、それ自体は、卑下すべきことではない。
明治以降の近代化の過程も、価値観を多様化するというよりは、大きな国家目標に従って、価値観を一つにまとめる方向が重視され、教育も社会制度も、そのようにプログラミングされてきた。均質化した社会は、短期間での近代化には好条件だ。日本は明治の近代化と、戦後復興という二つの奇跡を成し遂げた。
しかし、私たちはすでに大きな国家目標を失い、個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない時代に突入している。このような社会では、価値観を一つに統一することよりも、異なる価値観を、異なったままにしながら、その価値観を摺り合わせ、いかにうまく共同体を運営していくかが重要な課題となっている。
いま、あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある。「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換を図ろうということだろう。
だが、ここに一つの落とし穴がある。
表現とは、単なる技術のことではない。闇雲にスピーチの練習を繰り返しても、自分表現がうまくなるわけではない。
自己と他者とが決定的に異なっている。人は一人ひとり、異なる価値観を持ち、異なる生活習慣を持ち、異なる言葉を話しているということを、痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込めるのだ。
問1 「状況」とあるが、筆者は今どんな状況だと言っているか。
1 親や教師が子供に無理に表現させようとはしない状況
2 親や教師が子供に相互理解の重要性を教えようとしている状況
3 親や教師が子供にとにかく何かを表現させようとしている状況
4 親や教師が子供に表現することの難しさを教えようとしている状況
問2 「他者と出会うことの難しさ」とあるが、何を指しているか。
1 表現の技術を高めることの難しさ
2 言葉の通じない国で交流する難しさ
3 本当の心の友と出会うことの難しさ
4 言いたいことを相手に伝える難しさ
問3 「演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだ」とあるが、どのような意味か。
1 お互いに分かり合えることを前提にして、演劇を創り上げるべきだ。
2 相手に自分の主張が通じないことを前提に、演劇を創り上げるべきだ。
3 恋人に自分の愛情を表現するのと同じ気持ちで、演劇を創り上げるべきだ。
4 相手に気持ちを伝える技術を磨くことを目的に、演劇を創り上げるべきだ。
問4 「そのように」とあるが、どのような意味か。
1 個人が生き方を選択できるように
2 誰もが同じような表現能力を持てるように
3 存在する異なった価値観が共存するように
4 国家の目標にあう価値観にまとまるように
問5 「コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある」とあるが、その原因とは何か。
1 私たちの心の中には、自分の主張が他者に伝わることはないと考えてしまう傾向があるから
2 異なった価値観がぶつかり合うとき、どちらの価値観が優れているか、明確に示さなければならない
3 現在は、個人がそれぞれ生き方を決定する必要があり、異なる価値観をうまく共存させることが必要だから
4 現在は、国家的な目標がなくなり、共同体としてまとまりを保つために,表現技術に優れた指導者が必要だから
問6 現在の日本の社会について、筆者が述べていることとあっているものはどれか。
1 「分かり合う文化」から「説明し合う文化」へと向かう途上にある。
2 「分かり合う文化」と「説明し合う文化」がうまく共存し始めている。
3 すでに「分かり合う文化」から「説明し合う文化」への転換を成し遂げたと言える。
4 「分かり合う文化」は今も日本文化の特徴で、人々の価値観は基本的に同じである。
問7 筆者は、自分表現がうまくなるには、どんなことが条件になると言っているか。
1 相手に自分の言葉が伝わらなかったというつらい経験を持つこと
2 自分の主張が相手に伝わるようにスピーチの練習を何回もすること
3 外国で暮らしたり、外国語を勉強したりした経験を持っていること
4 自分と相手の気持ちがお互いに分かり合えた経験をたくさん持つこと
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)読書とは、本を買うことである。買ってしまえばこっちのもの、いつか必ずページを開く。買って積んでおくだけの、俗にいう「ツン読」も読書のうちなのである。
この場合の「買う」とは、書店で手にして、ちらとでもこころが動いたら、即座にその場で買ってしまうことを指す。
もうちょっと考えて、とか、明日でもいいや、とか、帰りに駅前もあの店で買えばいいか、なんぞと考えた瞬間、その本との縁は切れたと知るべし。(中略)
その場で即座に買えないのは、一つには失敗を恐れるからだろう。せっかく買っても、読んでみてつまらなかったらどうしよう、と考えてしまう。しかし、失敗も読書のうち。読んで、つまらない、と感じるのは読んでからなのである。「つまらない」と思っても、それを「失敗」と考えてはいけない。「つまらない」と判断できたことをむしろ誇るべきなのである。つまらない本をつまらないと感じられる人は、面白い本を面白いと感じられる人。失敗を心配するよりも、本質的につまらなく、くだらない本を、面白いと感じられるかも知れないことのほうを心配すべきなのだ。
せっかく買ったんだからと、つまらないのを我慢して読み続ける必要はない。自分の判断を信じて、すぐに放り出せばいい。
もちろん、数多い本の中には、すぐには面白さの伝わりにくいものもある。はじめはとっつきにくくても、読み進んでゆくにつれて面白さがにじみ出てくる本がある。いったんは放り出したのに、何かのひょうしにもう一度手にしたとき、実に面白く読める、そういう類の本もたくさんある。
何度も読んで、そのたびに新しい面白さを発見する本もある。たとえば漱石の『我輩は猫である』は、小学校三年生の時以来、何度手にしたことか。二十歳にはそのときの、還暦には還暦の楽しみ方がある。
問1 筆者が「読書とは、本を買うことである」でいう「買うこと」とはどのようなことか。
1 時間をかけて、よく考えてから買うこと
2 少しでも興味を持ったら、すぐに買うこと
3 書店で手にとって失敗しないように買うこと
4 よく知っている店で、店員に相談して買うこと
問2 「失敗も読書のうち」 とあるが、なぜか。
1 いろいろな本を読むことで、本の価値が判断できるようになるから
2 本を買っても失敗したと思っても、買ってしまった本は最後まで読むから
3 失敗だと分かっていても、読書することによって知識の量がふえるから
4 いろいろな本を読むことで、くだらない本でも面白く感じるようになるから
問3 「そういう類の本」とはどんな本か。
1 面白さを発見するために読む本
2 何度読んでも、面白さを発見する本
3 第一印象とは違う面白さを持つ本
4 面白くなくても読み続けなければならない本
問4 この文章のまとめとして最も適当なものはどれか。
1 つまらない本を読み続けても、面白くなるとはかぎらない。
2 買った本を何度も読めば、その価値が分かるようになるはずだ。
3 読書の面白さを知るためには、まず本を買って身近に置くことだ。
4 本の面白さは年齢によって変わるので、小学生からの読書が大切だ。
(2)大学の講義やゼミセールの場を通し、折にふれ、私は学生諸君に向かって、「せっかく大学に入ったのだから、一つでも多く知的感動を味わい、学問を楽しんでほしい」と語りかけている。
しかし、現状を見ていると―――もとより私の力不足もあろうが―――残念ながら、こうしたメッセージが若い諸君の心に十分、伝わっているとはいい難い。彼らのほとんどにとって楽しみの対象といえば、サークル活動やスポーツ、音楽、映画、漫画、あるいはさまざまなレジャーであり、それらはいずれも学問とは距離を置いたところにあるからである。
、私が日々接している学生諸君について言えば、彼らの多くは決して学業をおろそかにしているわけではない。彼らはそれなりに勉強し、高い学力を持っていることは間違いない。
こう書くといささか矛盾めくように聞こえるかもしれないが、大方の学生にとっては学問を楽しむ心の余裕を持つ以前に、まずは目先の目標を順にかたづけなければならないという“強迫観念”を先行するのであろう。具体的にいえば、単位の取得、進学、就職など実利的な目標の達成が、焦眉の急なのである。それはそれで仕方ないのであろうが、こせこせせず、もう少し精神の豊かさをもって学問を見つめ直し、大学生活を送ってもらいたいと、つい注文をつけたくなる。
問1 「こうしたメッセージ」とあるが、どんなメッセージか。
1 大学に入ったのだから、学問上のおもしろさを知ってほしい。
2 大学に入ったのだから、学問とは別の楽しみも見つけてほしい。
3 大学での卒業をおろそかにしないで、高い学力を身につけてほしい。
4 大学卒業のために必要な単位をとり、自分の希望をかなえてほしい。
問2 の中に入るものはどれか。
1 それゆえ 2 だからこそ 3 それどころか 4 かといって
問3 「それはそれで仕方ない」とあるが、何が仕方がないのか。
1 学生に伝えたい自分の思いが十分伝わらないこと
2 サークル活動やスポーツを楽しみの対象とすること
3 目先の目標をかたづけなければならないとあせること
4 一つでも多く、知的感動を味わい、学問を楽しもうと思うこと
問4 筆者によれば、現在のほとんどの学生の目標は何か。
1 精神の豊かさをもって学問を見つめなおすこと
2 いい成績を取って、進学あるいは就職を果たすこと
3 サークル活動やスポーツなどにより学問と距離を置くこと
4 自分のメッセージを、他の人に十分伝わるようにすること
(3)世界の諸民族のあいさつを調べてみると、(中略)握手に代表されるような相互的なあいさつはきわめてめずらしいことがよく分かる。それはたいていの社会で、身分や地位や役割がはっきり定めっているからにほかならない。また、毎日の軽いあいさつがおこなわれる社会が少ないというのは、それらの社会では人びとはもっぱら家族や親族や部族など所属する社会集団の成員として生きていて、個人としての役割があまりみとめられていないことと関係している。そうした集団内では、物のやり取りなどの際にも、ふつうあいさつはいらないのである。たとえばインドでは家族や友人のあいだではふつう感謝の表現はおこなわれない。かえってタブー視されるのだが、家族の食卓で塩を手渡してもらっても「ありがとう」という欧米流は、家族が一体になって暮らす社会では、むしろ“他人行儀”なことなのだろう。
日本人もいつのまにか家族のなかで「ありがとう」をくりかえすようになった。しかも、それは文句なしによい習慣とかんがえられているようだ。それは家族が身を寄せ合うようにして生きていた暮らしがすっかり過去のものになり、人間関係が様変わりしたことを如実に物語っている。
問1 「相互的なあいさつはきわめてめずらしい」とあるが、なぜか。
1 多くの社会では、人々の身分や役割がきまっているから
2 身分や地位に関係なく、握手が代表的なあいさつだから
3 毎日の軽いあいさつがおこなわれるのが、あたりまえだから
4 世界の諸民族では、身分や役割がまだはっきり定まっていないから
問2 インドについての説明として正しいものはどれか。
1 個人としての役割がみとめられているので、ふつう家族に「ありがとう」と言わない。
2 家族の食卓で塩を手渡してもらって感謝の表現を使わないことは、タブー視される。
3 家族や親族などの社会集団の成員同士の間では、感謝の表現がよく使われる。
4 家族が一体となって暮らす社会なので、あまり「ありがとう」と言わない。
問3 日本についての説明として正しいものはどれか。
1 「ありがとう」がよい習慣と考えられるのは、人間関係がかわって個人としての役割があまりみとめられていないからである。
2 かつては家庭の中で感謝の表現はあまり使われなかったが、最近はよい習慣と考えられて頻繁に使われる。
3 昔から家庭の中では感謝の言葉がよく使われていたが、最近は文句なしのよい習慣として定着している。
4 家庭の中で感謝の言葉がよく使われるのは、家族が身を寄せ合うようにして暮らしているからである。
問題Ⅲ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)以前のことですが、地元の図書館の返却ポストに誤って郵便物を“投函”してしまいました。この返却ポストの色は「グレー」でした。最近の新しい郵便ポストは「グレー」のものが増えてきましたが、それで「グレー」に“反応”してしまったのです。本物のポストは、そこから2mも離れていないところに赤い色をしてありました。事の重大さに気づき、あわてて図書館の職員に電話でそのことを伝え、事無きを得ました。
光は人の目に入り、脳がその刺激を受けることから、人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります。そういったことから、色は直接視覚を反応させるシンボルとして大きな効果をもっています。
問1 「そのこと」とあるが、そのこととは何か。
1 郵便ポストに手紙を入れたこと
2 郵便ポストに図書館の本を入れたこと
3 図書館の返却ポストに本を入れたこと
4 図書館の返却ポストに手紙を入れたこと
問2 「人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります」とあるが、筆者の場合、どんな色を見て、何を連想したのか。
1 赤色を見て、郵便ポストを連想した。
2 グレーを見て、郵便ポストを連想した。
3 赤色を見て、図書館の返却ポストを連想した。
4 グレーを見て、図書館の返却ポストを連想した。
(2)快楽を定義すると、「何の役に立つわけでもないが、自分にとって楽しいこと、ラクなこと、気持ちのよいこと」ということになります。「( 1 )」というのがポイントです。大人になるにしたがって、私たちは「何かのために言動せよ」と要求されることが圧倒的に多くなってきます。受験のために勉強する、健康のためによりよい食事を摂る、収入を得るために働く、明日のために早く寝る、知識を得るために本を読む…etc。それはそれでとても大切なことですが、いつもいつも「…のため」と目的意識をもって生活するのは、とてもしんどく疲れることです。
【問い】 ( 1 )に入るのに最も適切なものはどれか。
1 ラクである
2 気持ちがよい
3 自分にとって楽しい
4 何の役にも立たない
(3)人の家に食事に招かれたとき、料理の準備や後片付けでちょっとした仕事を割り振ってもらえると気が楽だ。
でも、手伝いを頼む側カラス路と、他人への指示は意外と面倒くさい。こういう時に絶妙なさい配を振るえる人っていいな、と思う。最初は「漬物の袋を開けて」なんて簡単なことから始め、自然に仕事を分担させていくと、やがて勝手が分かった客が料理を作り始めたりする。
(中略)
いつも無意識に動いている作業を、言葉にして人に手渡すことは難しい。一人で家事を抱え込んでしまうと、こうした「指揮能力」は発達しにくい。独自に技を極める職人型家事もいいけど、全体を見渡して人も動かせる管理職型家事も、これからは必要みたい。
【問い】 筆者は家事についてどのように考えているか。
1 家事を他人に手伝ってもらうときは、いつも簡単なことを頼むのがいい。
2 一人で家事をするときは、全体を見渡して少しずつ進めていくと楽である。
3 他人にうまく指示を与えて仕事をするのも必要な家事能力のひとつである。
4 職人型家事をする人は指揮能力が高いので、多くの客を家に招いたとき役立つ。
(4)次の文章は、4年制大学を卒業した男性と女性の就職意識が、就職前と就職後半年で、どのように変わったかを調査した結果について述べたものである。
入社半年の新入社員約2200人に「就職活動中はいつまで働きたいと思っていたか」「現時点ではいつまで働きたい」と質問した。4大卒の男性は「定年派」の割合が44.2%から26.7%へ減少。逆に「転職派」は28.8%から50.9%に跳ね上がった。
この傾向は女性ではさらに顕著だった。4大卒の女性で「定年派」は19.7%から7.5%と半分以下に。逆に「転職派」は16.6%から38.8%と倍以上になった。
【問い】 上の説明文とあっているグラフはどれか。
図中略
問題Ⅳ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)出席欠席の 、同封した葉書にてお返事くださるようお願いいたします。
1 そばから 2 ないまでも 3 次第にしては 4 いかんによらず
(2)私は、彼の失礼 態度に我慢ならなかった。
1 きわまった 2 きわまりない 3 きわめた 4 きわめない
(3)田中さんは、この1週間と 、仕事どころではないようだ。
1 いうもの 2 いっては 3 いえず 4 いうのに
(4)この町に大きな自転車工場ができるので、来年には労働人口が大幅に変化 と思われる。
1 される 2 させる 3 する 4 した
(5)私の料理を一口 なり、父は変な顔をして席を立ってしまった。
1 食べたら 2 食べて 3 食べる 4 食べよう
(6)会社を辞めたいというあなたの気持ちは、分からない が、無断で仕事を休むのはよくないと思う。
1 とばかりだ 2 にかたくない 3 にいたる 4 でもない
(7)周囲の反対 、兄はいつも自分の意思を通してきた。
1 であれ 2 をものともせず
3 にもまして 4 しないまでも
(8)それを 最後、君たち二人の友情は完全にこわれてしまうよ。
1 言ったが 2 言うのに 3 言っても 4 言うものの
(9)猫の子一匹 、ここを通らせないぞ。
1 ばかりか 2 たりとも 3 ときたら 4 をよそに
(10)彼は、お金のため 、どんな仕事でも引き受ける。
1 は問わず 2 をもとに 3 とあれば 4 にとっては
(11)誰が何と と、謝る気は全くない。
1 言おう 2 言う 3 言った 4 言われる
(12)山川さんは、この間彼自身が入院した時の話しをして、「僕は手術の前には水が飲めなくて、それはつらい思い 。」と言った。
1 をさせる 2 をされた 3 をした 4 をする
(13)彼は、ことばづかい 、とてもやさしい人間だ。
1 より良くて 2 ほど良いが 3 まで悪くて 4 こそ悪いが
(14)母はどんなに 、決して愚痴を言わなかった。
1 辛くて 2 辛いのに 3 辛そうで 4 辛くとも
(15)あのとき彼女がそう 、僕はどんなことをしてでも助けただろうに。
1 言うとは 2 言ったなら 3 言っては 4 言うと
(16)この絵は、昔父が借金 手に入れたものです。
1 までして 2 からして 3 してさえ 4 してこそ
(17)しっかりかぎをかけないと、泥棒に から注意してください。
1 入れることはない 2 入るとはかぎらない
3 入られないときかぎらない 4 入らせなくもなく
(18)休み中、 眠り、 眠りの連続で、すっかり太ってしまった。
1 食べては/食べては 2 食べても/食べても
3 食べるのが/食べるのが 4 食べるなら/食べるなら
(19)この程度の実力ならば、彼は たりない。
1 恐れるにも 2 恐れるに 3 恐れ 4 恐れて
(20)この大学は七つの学部 いて、学生数は日本一である。
1 が分けて 2 を分けて 3 と分かれて 4 に分かれて
問題Ⅴ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)株の取引も、大金持ちの彼女にとっては単なる遊びと 。
1 いえばこそだ 2 いってこそだ
3 いったところだ 4 いわんところだ
(2)母校のチームが去年の優勝校を破ったからと言って、それほど驚くには 。
1 あたらない 2 もとづかない 3 そういない 4 たえない
(3)この映画は評判が高く、見る物を感動させずには だろう。
1 ならない 2 いけない 3 しない 4 おかない
(4)あなたがたまたま確認してくれたからよかっらものの、もう少しで原稿の締め切りに間に合わなくなる 。
1 ところだろう 2 ところだった
3 ところではない 4 ところではなかった
(5)道路拡張の工事のために、この周辺の人々は引越しを 。
1 余儀なくされた 2 余儀なくさせた
3 余儀なくしてもらった 4 余儀なくなった
(6)新しく住宅開発を進めるなら、この地域 ほかにはない。
1 はおろか 2 ときたら 3 にそくして 4 をおいて
(7)山田さんの話し方は発音がきれいで聞きやすく、さすがに元アナウンサーだった
。
1 うえのことである 2 ばかりのことはある
3 だけのことはある 4 はずのことである
(8)実験に1回失敗したからといって、あきらめてしまう 。
1 ことだ 2 ことはない 3 かぎりだ 4かぎりではない
(9)事故の被害者の見舞いに行ったが、相手はほとんど口もきかず、まるで早く帰れと
。
1 言いかねた 2 言わんばかりだった
3 言いそうもなかった 4 言わなかったそうだ
(10)相手の話も聞かずに自分の主張だけ通そうとするなんて、されはわがまま 。
1 ということではない 2 というからだ
3 というわけではない 4 というものだ
問題Ⅵ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)新しいダムの建設には住民の反対も大きい。国は計画を中止するとは 、もう一度見直さざるを得ないだろう。
1 言わないまでも 2 言うまでもなく
3 言うに及ばず 4 言わないことではなく
(2)彼の給料は1ヶ月40万円だ。それ 私の給料はなんと安いことか。
1 について 2 にそくして 3 にしたがい 4 にひきかえ
(3)末っ子の弟は甘やかされて育ったから、兄弟の中で一番わがままだ。気に入らないことをちょっとでもされよう すぐに大声で泣き叫ぶ。
1 ものを 2 ものなら 3 もので 4 ものだから
(4)両親は、息子に病院の跡を継いで医者になってほしいと思っているようだ。だが、親の希望も 、やはり本人の気持ちが第一だろう。
1 さることながら 2 あるまじく
3 いれざるをえず 4 わからんがため
(5)同時は会社の経営が困難を極めた時代だった。そのため、父は責任者という立場
寝る時間も惜しんで働かなければならなかった。
1 だけしか 2 にとって 3 にあって 4 ばかりか
(6)山田さんはもともと世話好きで、誰に対しても親切だ。そんな彼女の 、困っている友達をほうっておけなかったのだろう。
1 わけだから 2 ものだから 3 ことだから 4 ところだから
問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 この企業では、既婚者は海外への赴任を拒否できる。
(1)企業 1 きぎょう 2 しぎょう 3 じぎょう 4 りぎょう
(2)既婚者 1 かいこんしゃ 2 がいこんしゃ
3 きこんしゃ 4 ぎこんしゃ
(3)赴任 1 とじん 2 とにん 3 ふじん 4 ふにん
(4)拒否 1 きょひ 2 きょうひ 3 きょふ 4 きょうふ
問2 欠陥品を販売していたメーカーに対し、厳しい措置がとられた。
(1)欠陥 1 けってん 2 けそん 3 けっきん 4 けっかん
(2)厳しい 1 いちじるしい 2 はなはだしい
3 きびしい 4 はげしい
(3)措置 1 しょうち 2 しょち 3 そうち 4 そち
問3 丘の上の別荘からは、海峡に沈む夕日を眺めることができる。
(1)丘 1 おか 2 さか 3 みね 4 みさき
(2)別荘 1 べっそ 2 べっそう 3 べっしょ 4 べっしょう
(3)海峡 1 かいこう 2 かいそう 3 かいきょう 4 かいしょう
(4)眺める 1 あがめる 2 ながめる 3 のぞめる 4 もとめる
問4 学校は、老人介護施設での奉仕活動を奨励している。
(1)介護 1 ほご 2 ほじょ 3 かいご 4 かいじょ
(2)施設 1 せしつ 2 せっし 3 しせつ 4 しっせつ
(3)奉仕 1 ほうし 2 ほうじ 3 ぼうし 4 ぼうじ
(4)奨励 1 げきれい 2 しょうれい 3 すいしょう 4 たいしょう
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。同じひらがなで書く言葉を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 住民からごみ問題についての要請が出された。
1 用途 2 養成 3 様相 4 容易
(2) 政府が新しい政府を発表した。
1 性格 2 清掃 3 製作 4 制裁
(3) 福祉の充実が望まれる。
1 複写 2 副詞 3 復習 4 服装
(4) 人権は法律で故障されている。
1 放射 2 膨張 3 報酬 4 補償
(5) その話を断ったのは賢明だった。
1 巧妙 2 姓名 3 同盟 4 懸命
問題Ⅲ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字を、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 このせんいはまさつに強く、登山やたんけんでの使用にもたえる。
(1)せんい 1 繊衣 2 繊維 3 織衣 4 織維
(2)まさつ 1 摩刷 2 摩擦 3 磨刷 4 磨擦
(3)たんけん 1 深倹 2 深検 3 探倹 4 探検
(4)たえる 1 克える 2 忍える 3 耐える 4 得える
問2 ようちえんの花壇にめが出たので、子どもたちがむじゃきにかんせいをあげている。
(1)ようちえん 1 幼椎園 2 幼稚園 3 擁椎園 4 擁稚園
(2)め 1 目 2 茎 3 芽 4 眼
(3)むじゃき 1 無邪気 2 無蛇気 3 無砂気 4 無駄気
(4)かんせい 1 感声 2 嘆声 3 関声 4 歓声
問3 このさんかく地帯では、川をへだてて二つの民族がふんそうを起こしている。
(1)さんかく 1 山谷 2 山丘 3 山岡 4 山脈
(2)へだてて 1 壁てて 2 癖てて 3 隔てて 4 融てて
(3)ふんそう 1 分争 2 扮争 3 粉争 4 紛争
問4 しゅうかくを増やそうとしてひりょうをらんようしたためだろうか、こんちゅうが減ってしまった。
(1)しゅうかく 1 収獲 2 収穫 3 集獲 4 集穫
(2)ひりょう 1 肥料 2 脂料 3 資料 4 費料
(3)らんよう 1 監用 2 監要 3 濫用 4 濫要
(4)こんちゅう 1 昆虫 2 混虫 3 紺虫 4 蚶虫
問題Ⅳ 次の文の下線をつけた言葉の二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 私の会社は日本の会社とていけいしている。
1 宿題はあしたていしゅつしてください。
2 間違ったら、線を引いてていせいしてください。
3 必要ならば、ほうていで争ってもいい。
4 彼はとても話し方はていねいだ。
(2) 自転車を盗むと、けいばつの対象になる。
1 彼の投書が新聞にけいさいされた。
2 兄は優秀なけいじだ。
3 電話番号を教えるなんてけいそつだった。
4 きゅうけい時間は15分だ。
(3) この映画はばんにん向けだ。
1 その小説家は、ばんねんに傑作を書いた。
2 風が強い日に店のかんばんが落ちてきた。
3 私は今日一日るすばんをしていた。
4 彼はスポーツばんのうだ。
(4) 子どもは新しい環境へのてきおうが早い。
1 便利でかいてきな生活をしている。
2 窓にすいてきがついている。
3 日本語の間違いをしてきされた。
4 その州の広さは、日本の面積にひってきする。
(5) この会社は経営ふしんだ。
1 最終しんさに合格すれば卒業できる。
2 しんし洋品の売り場は何階ですか。
3 この家は大きな車が通るたびに、しんどうする。
4 ガラスでできているので、しんちょうに運んでください。
問題Ⅴ 次の文の の部分に入れるのに最も適当なものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)ひげを のが、今年の若い男性の流行だ。
1 生やす 2 ほどこす 3 丸める 4 もうける
(2) 的な立場から見ると、そのことばづかいは正しいとは言えない。
1 規格 2 規準 3 規定 4 規範
(3)この薬は使い方を と危険だから、注意が必要だ。
1 あやまる 2 ことなる 3 まざれる 4 くいちがう
(4)日本では の大きな靴をさがすのに苦労する。
1 構え 2 サイズ 3 体格 4 様式
(5)最近セールスの電話が にかかってくる。
1 活発 2 自在 3 頻繁 4 不調
(6)先生が我々の運動を支援してくださるとは 。
1 きまりわるい 2 こころづよい 3 こころよい 4 たやすい
(7) の少年犯罪には、共通した社会背景があるのだろうか。
1 一括 2 一帯 3 一同 4 一連
(8)あの人もあんなにわがままばかり言っていたら、周囲から してしまうだろう。
1 孤独 2 孤立 3 独立 4 自立
(9)指の先に少しけがをしただけなのに、ずいぶん に包帯をしている。
1 大げさ 2 大まか 3 長々 4 緩やか
(10)都会の に負けずにしっかり勉強しようと決心して、田舎を出た。
1 勧誘 2 作用 3 保養 4 誘惑
(11)負けるとはわかっているが、 彼と戦う。
1 あえて 2 以って 3 まして 4 努めて
(12)この薬には、病気の進行を する効果がある。
1 圧迫 2 迫害 3 抑制 4 抑圧
(13)この国では、18歳未満で結婚する場合、親の が必要だ。
1 合致 2 協調 3 同調 4 同意
(14)この曲を聞くと、子どものころの思い出が 。
1 こぼれる 2 さかのぼる 3 よみがえる 4 かえりみる
(15)三日も徹夜が続くと、さすがに する。
1 ふらふら 2 ぶらぶら 3 ぺらぺら 4 べらべら
問題Ⅵ 次の(1)から(5)の の言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)いきる……目立たない色でも、うまく使えばいきてくる。
1 うちの犬は20歳までいきた。
2 今もこの町では、昔からの伝統がいきている。
3 こういう仕事をさせると、田中さんの能力がいきる。
4 わたしは、まだ画家としてはいきていけないので、工場でも働いている。
(2)あさい……まだ経験があさいが、将来は熟練した職人になりたい。
1 こんなにあさい川でもおぼれる人がいる。
2 この町に来て日があさいため、よくわからないことがたくさんある。
3 年を取ると眠りがあさくなり、すぐ目がさめる。
4 オートバイで走っていて転んだが、さいわい傷はあさくてすんだ。
(3)むく……この写真はおもしろいが、週刊誌の表紙にはむかない。
1 北をむいたときの右手のほうが東だ。
2 気がむいたらいつでも遊びに来てください。
3 全体の流れが少しはいい方向にむいてきたと思う。
4 あの人は愛着がいいからサービス業にむいている。
(4)とし……としがあけたら、一度叔父さんのところに遊びに行こう。
1 来年はどんなとしになるだろう。
2 このごろつくづくとしを感じる。
3 いいとしをして馬鹿なまねをするのはやめてほしい。
4 姉とはとしが離れているので、きょうだいというより親子のようだ。
(5)さき……妹の結婚もそうさきの話ではない。
1 できる問題からさきにやる。
2 その件はさきの会議で決定した。
3 この仕事はさきが見えなくて不安だ。
4 わたしの車はこのさきの駐車場にとめてある。
問題Ⅶ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適当なものを、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) どうやら
1 このぶんではどうやらあすも雨らしい。
2 彼の考えがどうやらよくわからない。
3 心配しなくても、どうやらなるだろう。
4 どうやらしてお手伝いしたいと思っている。
(2) おろか
1 基本はおろか応用も大事だ。
2 わからない単語は、辞書を調べるもおろか質問しなさい。
3 腰をいためて、歩くことはおろか立つことも難しい。
4 祖父は80歳を過ぎているが、一年中水泳はおろか冬はスキーだ。
(3) 不満
1 うちの子どもは、親に不満ばかりしている。
2 店員の態度に不満して、何も買わずに店を出た。
3 そのときの佐藤さんの表情はいかにも不満だった。
4 今度の人事異動には不満がある。あまりに不公平だ。
(4) 中毒
1 彼はお酒に中毒だ。
2 ガス中毒で入院した。
3 公園の彫刻が雨の中毒で溶けてきた。
4 うちの子は、勉強に中毒して熱を出してしまった。
(5) 一見
1 彼が普通の人ではないことは一見だ。
2 オフィスに人がいるかどうか一見してください。
3 一見、あの人は日本人だとわかる。
4 彼女は一見おとなしそうだが、実はそうでもない。
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問に答えなさい。答えは1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
世間では、いま、表現教育ということが盛んに叫ばれている。子供たちに、どうにかして、「豊かな表現力」「誰とでも話せるコミュニケーション能力」を身につけさせようと、親も教師も躍起になっている。子供の方から見れば、表現を強要されているとさえ言える状況だ。
だがどうも、教える側も、子供たちの方も、「表現」ということを無前提に考えすぎていまいか?
いや、いったい、何をそんなに伝えたいというのか?
私はここ数年、演劇のワークショップ(体験型の演劇教室)を、年間で百コマ以上、全国で繰り返して開催してきた。教育の門外漢に、このような依頼が殺到するのも、表現教育隆盛の一つの現れであろうか。
ただ、私が、そういった場で子供たちに感じ取ってもらいたいことは、表現の技術よりも、「他者と出会うことの難しさ」だった。どうすればコミュニケーション能力が高まるかではなく、自分の言葉は他者に通じないという痛切な経験を、まず第一にしてもらいたいと考えてきた。
高校演劇の指導などで全国を回っているといつも感じるのは、生徒創作の作品のそのいずれもが、自分の主張が他者に「伝わる」ということを前提として書かれている点だ。
私は、創作を志す若い世代に、演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだと説明する。「俺は、お前のことがこんなに好きなのに、おまえはどうして俺のことがわかってくれないんだ」という地点から、私たちの表現は出発する。分かり合えるのなら、ラブレターなんて書く必要はないではないか。
日本はもともと、流動性の低い社会の中で、「分かり合う文化」を形成してきた。誰もが知り合いで、同じような価値観を持っているのならば、お互いがお互いの気持ちを察知して、小さいな共同体がうまくやっていくための言葉が発達するのは当然のことだ。それは日本文化の特徴であり、それ自体は、卑下すべきことではない。
明治以降の近代化の過程も、価値観を多様化するというよりは、大きな国家目標に従って、価値観を一つにまとめる方向が重視され、教育も社会制度も、そのようにプログラミングされてきた。均質化した社会は、短期間での近代化には好条件だ。日本は明治の近代化と、戦後復興という二つの奇跡を成し遂げた。
しかし、私たちはすでに大きな国家目標を失い、個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない時代に突入している。このような社会では、価値観を一つに統一することよりも、異なる価値観を、異なったままにしながら、その価値観を摺り合わせ、いかにうまく共同体を運営していくかが重要な課題となっている。
いま、あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある。「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換を図ろうということだろう。
だが、ここに一つの落とし穴がある。
表現とは、単なる技術のことではない。闇雲にスピーチの練習を繰り返しても、自分表現がうまくなるわけではない。
自己と他者とが決定的に異なっている。人は一人ひとり、異なる価値観を持ち、異なる生活習慣を持ち、異なる言葉を話しているということを、痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込めるのだ。
問1 「状況」とあるが、筆者は今どんな状況だと言っているか。
1 親や教師が子供に無理に表現させようとはしない状況
2 親や教師が子供に相互理解の重要性を教えようとしている状況
3 親や教師が子供にとにかく何かを表現させようとしている状況
4 親や教師が子供に表現することの難しさを教えようとしている状況
問2 「他者と出会うことの難しさ」とあるが、何を指しているか。
1 表現の技術を高めることの難しさ
2 言葉の通じない国で交流する難しさ
3 本当の心の友と出会うことの難しさ
4 言いたいことを相手に伝える難しさ
問3 「演劇を創るということは、ラブレターを書くようなものだ」とあるが、どのような意味か。
1 お互いに分かり合えることを前提にして、演劇を創り上げるべきだ。
2 相手に自分の主張が通じないことを前提に、演劇を創り上げるべきだ。
3 恋人に自分の愛情を表現するのと同じ気持ちで、演劇を創り上げるべきだ。
4 相手に気持ちを伝える技術を磨くことを目的に、演劇を創り上げるべきだ。
問4 「そのように」とあるが、どのような意味か。
1 個人が生き方を選択できるように
2 誰もが同じような表現能力を持てるように
3 存在する異なった価値観が共存するように
4 国家の目標にあう価値観にまとまるように
問5 「コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある」とあるが、その原因とは何か。
1 私たちの心の中には、自分の主張が他者に伝わることはないと考えてしまう傾向があるから
2 異なった価値観がぶつかり合うとき、どちらの価値観が優れているか、明確に示さなければならない
3 現在は、個人がそれぞれ生き方を決定する必要があり、異なる価値観をうまく共存させることが必要だから
4 現在は、国家的な目標がなくなり、共同体としてまとまりを保つために,表現技術に優れた指導者が必要だから
問6 現在の日本の社会について、筆者が述べていることとあっているものはどれか。
1 「分かり合う文化」から「説明し合う文化」へと向かう途上にある。
2 「分かり合う文化」と「説明し合う文化」がうまく共存し始めている。
3 すでに「分かり合う文化」から「説明し合う文化」への転換を成し遂げたと言える。
4 「分かり合う文化」は今も日本文化の特徴で、人々の価値観は基本的に同じである。
問7 筆者は、自分表現がうまくなるには、どんなことが条件になると言っているか。
1 相手に自分の言葉が伝わらなかったというつらい経験を持つこと
2 自分の主張が相手に伝わるようにスピーチの練習を何回もすること
3 外国で暮らしたり、外国語を勉強したりした経験を持っていること
4 自分と相手の気持ちがお互いに分かり合えた経験をたくさん持つこと
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)読書とは、本を買うことである。買ってしまえばこっちのもの、いつか必ずページを開く。買って積んでおくだけの、俗にいう「ツン読」も読書のうちなのである。
この場合の「買う」とは、書店で手にして、ちらとでもこころが動いたら、即座にその場で買ってしまうことを指す。
もうちょっと考えて、とか、明日でもいいや、とか、帰りに駅前もあの店で買えばいいか、なんぞと考えた瞬間、その本との縁は切れたと知るべし。(中略)
その場で即座に買えないのは、一つには失敗を恐れるからだろう。せっかく買っても、読んでみてつまらなかったらどうしよう、と考えてしまう。しかし、失敗も読書のうち。読んで、つまらない、と感じるのは読んでからなのである。「つまらない」と思っても、それを「失敗」と考えてはいけない。「つまらない」と判断できたことをむしろ誇るべきなのである。つまらない本をつまらないと感じられる人は、面白い本を面白いと感じられる人。失敗を心配するよりも、本質的につまらなく、くだらない本を、面白いと感じられるかも知れないことのほうを心配すべきなのだ。
せっかく買ったんだからと、つまらないのを我慢して読み続ける必要はない。自分の判断を信じて、すぐに放り出せばいい。
もちろん、数多い本の中には、すぐには面白さの伝わりにくいものもある。はじめはとっつきにくくても、読み進んでゆくにつれて面白さがにじみ出てくる本がある。いったんは放り出したのに、何かのひょうしにもう一度手にしたとき、実に面白く読める、そういう類の本もたくさんある。
何度も読んで、そのたびに新しい面白さを発見する本もある。たとえば漱石の『我輩は猫である』は、小学校三年生の時以来、何度手にしたことか。二十歳にはそのときの、還暦には還暦の楽しみ方がある。
問1 筆者が「読書とは、本を買うことである」でいう「買うこと」とはどのようなことか。
1 時間をかけて、よく考えてから買うこと
2 少しでも興味を持ったら、すぐに買うこと
3 書店で手にとって失敗しないように買うこと
4 よく知っている店で、店員に相談して買うこと
問2 「失敗も読書のうち」 とあるが、なぜか。
1 いろいろな本を読むことで、本の価値が判断できるようになるから
2 本を買っても失敗したと思っても、買ってしまった本は最後まで読むから
3 失敗だと分かっていても、読書することによって知識の量がふえるから
4 いろいろな本を読むことで、くだらない本でも面白く感じるようになるから
問3 「そういう類の本」とはどんな本か。
1 面白さを発見するために読む本
2 何度読んでも、面白さを発見する本
3 第一印象とは違う面白さを持つ本
4 面白くなくても読み続けなければならない本
問4 この文章のまとめとして最も適当なものはどれか。
1 つまらない本を読み続けても、面白くなるとはかぎらない。
2 買った本を何度も読めば、その価値が分かるようになるはずだ。
3 読書の面白さを知るためには、まず本を買って身近に置くことだ。
4 本の面白さは年齢によって変わるので、小学生からの読書が大切だ。
(2)大学の講義やゼミセールの場を通し、折にふれ、私は学生諸君に向かって、「せっかく大学に入ったのだから、一つでも多く知的感動を味わい、学問を楽しんでほしい」と語りかけている。
しかし、現状を見ていると―――もとより私の力不足もあろうが―――残念ながら、こうしたメッセージが若い諸君の心に十分、伝わっているとはいい難い。彼らのほとんどにとって楽しみの対象といえば、サークル活動やスポーツ、音楽、映画、漫画、あるいはさまざまなレジャーであり、それらはいずれも学問とは距離を置いたところにあるからである。
、私が日々接している学生諸君について言えば、彼らの多くは決して学業をおろそかにしているわけではない。彼らはそれなりに勉強し、高い学力を持っていることは間違いない。
こう書くといささか矛盾めくように聞こえるかもしれないが、大方の学生にとっては学問を楽しむ心の余裕を持つ以前に、まずは目先の目標を順にかたづけなければならないという“強迫観念”を先行するのであろう。具体的にいえば、単位の取得、進学、就職など実利的な目標の達成が、焦眉の急なのである。それはそれで仕方ないのであろうが、こせこせせず、もう少し精神の豊かさをもって学問を見つめ直し、大学生活を送ってもらいたいと、つい注文をつけたくなる。
問1 「こうしたメッセージ」とあるが、どんなメッセージか。
1 大学に入ったのだから、学問上のおもしろさを知ってほしい。
2 大学に入ったのだから、学問とは別の楽しみも見つけてほしい。
3 大学での卒業をおろそかにしないで、高い学力を身につけてほしい。
4 大学卒業のために必要な単位をとり、自分の希望をかなえてほしい。
問2 の中に入るものはどれか。
1 それゆえ 2 だからこそ 3 それどころか 4 かといって
問3 「それはそれで仕方ない」とあるが、何が仕方がないのか。
1 学生に伝えたい自分の思いが十分伝わらないこと
2 サークル活動やスポーツを楽しみの対象とすること
3 目先の目標をかたづけなければならないとあせること
4 一つでも多く、知的感動を味わい、学問を楽しもうと思うこと
問4 筆者によれば、現在のほとんどの学生の目標は何か。
1 精神の豊かさをもって学問を見つめなおすこと
2 いい成績を取って、進学あるいは就職を果たすこと
3 サークル活動やスポーツなどにより学問と距離を置くこと
4 自分のメッセージを、他の人に十分伝わるようにすること
(3)世界の諸民族のあいさつを調べてみると、(中略)握手に代表されるような相互的なあいさつはきわめてめずらしいことがよく分かる。それはたいていの社会で、身分や地位や役割がはっきり定めっているからにほかならない。また、毎日の軽いあいさつがおこなわれる社会が少ないというのは、それらの社会では人びとはもっぱら家族や親族や部族など所属する社会集団の成員として生きていて、個人としての役割があまりみとめられていないことと関係している。そうした集団内では、物のやり取りなどの際にも、ふつうあいさつはいらないのである。たとえばインドでは家族や友人のあいだではふつう感謝の表現はおこなわれない。かえってタブー視されるのだが、家族の食卓で塩を手渡してもらっても「ありがとう」という欧米流は、家族が一体になって暮らす社会では、むしろ“他人行儀”なことなのだろう。
日本人もいつのまにか家族のなかで「ありがとう」をくりかえすようになった。しかも、それは文句なしによい習慣とかんがえられているようだ。それは家族が身を寄せ合うようにして生きていた暮らしがすっかり過去のものになり、人間関係が様変わりしたことを如実に物語っている。
問1 「相互的なあいさつはきわめてめずらしい」とあるが、なぜか。
1 多くの社会では、人々の身分や役割がきまっているから
2 身分や地位に関係なく、握手が代表的なあいさつだから
3 毎日の軽いあいさつがおこなわれるのが、あたりまえだから
4 世界の諸民族では、身分や役割がまだはっきり定まっていないから
問2 インドについての説明として正しいものはどれか。
1 個人としての役割がみとめられているので、ふつう家族に「ありがとう」と言わない。
2 家族の食卓で塩を手渡してもらって感謝の表現を使わないことは、タブー視される。
3 家族や親族などの社会集団の成員同士の間では、感謝の表現がよく使われる。
4 家族が一体となって暮らす社会なので、あまり「ありがとう」と言わない。
問3 日本についての説明として正しいものはどれか。
1 「ありがとう」がよい習慣と考えられるのは、人間関係がかわって個人としての役割があまりみとめられていないからである。
2 かつては家庭の中で感謝の表現はあまり使われなかったが、最近はよい習慣と考えられて頻繁に使われる。
3 昔から家庭の中では感謝の言葉がよく使われていたが、最近は文句なしのよい習慣として定着している。
4 家庭の中で感謝の言葉がよく使われるのは、家族が身を寄せ合うようにして暮らしているからである。
問題Ⅲ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)以前のことですが、地元の図書館の返却ポストに誤って郵便物を“投函”してしまいました。この返却ポストの色は「グレー」でした。最近の新しい郵便ポストは「グレー」のものが増えてきましたが、それで「グレー」に“反応”してしまったのです。本物のポストは、そこから2mも離れていないところに赤い色をしてありました。事の重大さに気づき、あわてて図書館の職員に電話でそのことを伝え、事無きを得ました。
光は人の目に入り、脳がその刺激を受けることから、人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります。そういったことから、色は直接視覚を反応させるシンボルとして大きな効果をもっています。
問1 「そのこと」とあるが、そのこととは何か。
1 郵便ポストに手紙を入れたこと
2 郵便ポストに図書館の本を入れたこと
3 図書館の返却ポストに本を入れたこと
4 図書館の返却ポストに手紙を入れたこと
問2 「人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります」とあるが、筆者の場合、どんな色を見て、何を連想したのか。
1 赤色を見て、郵便ポストを連想した。
2 グレーを見て、郵便ポストを連想した。
3 赤色を見て、図書館の返却ポストを連想した。
4 グレーを見て、図書館の返却ポストを連想した。
(2)快楽を定義すると、「何の役に立つわけでもないが、自分にとって楽しいこと、ラクなこと、気持ちのよいこと」ということになります。「( 1 )」というのがポイントです。大人になるにしたがって、私たちは「何かのために言動せよ」と要求されることが圧倒的に多くなってきます。受験のために勉強する、健康のためによりよい食事を摂る、収入を得るために働く、明日のために早く寝る、知識を得るために本を読む…etc。それはそれでとても大切なことですが、いつもいつも「…のため」と目的意識をもって生活するのは、とてもしんどく疲れることです。
【問い】 ( 1 )に入るのに最も適切なものはどれか。
1 ラクである
2 気持ちがよい
3 自分にとって楽しい
4 何の役にも立たない
(3)人の家に食事に招かれたとき、料理の準備や後片付けでちょっとした仕事を割り振ってもらえると気が楽だ。
でも、手伝いを頼む側カラス路と、他人への指示は意外と面倒くさい。こういう時に絶妙なさい配を振るえる人っていいな、と思う。最初は「漬物の袋を開けて」なんて簡単なことから始め、自然に仕事を分担させていくと、やがて勝手が分かった客が料理を作り始めたりする。
(中略)
いつも無意識に動いている作業を、言葉にして人に手渡すことは難しい。一人で家事を抱え込んでしまうと、こうした「指揮能力」は発達しにくい。独自に技を極める職人型家事もいいけど、全体を見渡して人も動かせる管理職型家事も、これからは必要みたい。
【問い】 筆者は家事についてどのように考えているか。
1 家事を他人に手伝ってもらうときは、いつも簡単なことを頼むのがいい。
2 一人で家事をするときは、全体を見渡して少しずつ進めていくと楽である。
3 他人にうまく指示を与えて仕事をするのも必要な家事能力のひとつである。
4 職人型家事をする人は指揮能力が高いので、多くの客を家に招いたとき役立つ。
(4)次の文章は、4年制大学を卒業した男性と女性の就職意識が、就職前と就職後半年で、どのように変わったかを調査した結果について述べたものである。
入社半年の新入社員約2200人に「就職活動中はいつまで働きたいと思っていたか」「現時点ではいつまで働きたい」と質問した。4大卒の男性は「定年派」の割合が44.2%から26.7%へ減少。逆に「転職派」は28.8%から50.9%に跳ね上がった。
この傾向は女性ではさらに顕著だった。4大卒の女性で「定年派」は19.7%から7.5%と半分以下に。逆に「転職派」は16.6%から38.8%と倍以上になった。
【問い】 上の説明文とあっているグラフはどれか。
図中略
問題Ⅳ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)出席欠席の 、同封した葉書にてお返事くださるようお願いいたします。
1 そばから 2 ないまでも 3 次第にしては 4 いかんによらず
(2)私は、彼の失礼 態度に我慢ならなかった。
1 きわまった 2 きわまりない 3 きわめた 4 きわめない
(3)田中さんは、この1週間と 、仕事どころではないようだ。
1 いうもの 2 いっては 3 いえず 4 いうのに
(4)この町に大きな自転車工場ができるので、来年には労働人口が大幅に変化 と思われる。
1 される 2 させる 3 する 4 した
(5)私の料理を一口 なり、父は変な顔をして席を立ってしまった。
1 食べたら 2 食べて 3 食べる 4 食べよう
(6)会社を辞めたいというあなたの気持ちは、分からない が、無断で仕事を休むのはよくないと思う。
1 とばかりだ 2 にかたくない 3 にいたる 4 でもない
(7)周囲の反対 、兄はいつも自分の意思を通してきた。
1 であれ 2 をものともせず
3 にもまして 4 しないまでも
(8)それを 最後、君たち二人の友情は完全にこわれてしまうよ。
1 言ったが 2 言うのに 3 言っても 4 言うものの
(9)猫の子一匹 、ここを通らせないぞ。
1 ばかりか 2 たりとも 3 ときたら 4 をよそに
(10)彼は、お金のため 、どんな仕事でも引き受ける。
1 は問わず 2 をもとに 3 とあれば 4 にとっては
(11)誰が何と と、謝る気は全くない。
1 言おう 2 言う 3 言った 4 言われる
(12)山川さんは、この間彼自身が入院した時の話しをして、「僕は手術の前には水が飲めなくて、それはつらい思い 。」と言った。
1 をさせる 2 をされた 3 をした 4 をする
(13)彼は、ことばづかい 、とてもやさしい人間だ。
1 より良くて 2 ほど良いが 3 まで悪くて 4 こそ悪いが
(14)母はどんなに 、決して愚痴を言わなかった。
1 辛くて 2 辛いのに 3 辛そうで 4 辛くとも
(15)あのとき彼女がそう 、僕はどんなことをしてでも助けただろうに。
1 言うとは 2 言ったなら 3 言っては 4 言うと
(16)この絵は、昔父が借金 手に入れたものです。
1 までして 2 からして 3 してさえ 4 してこそ
(17)しっかりかぎをかけないと、泥棒に から注意してください。
1 入れることはない 2 入るとはかぎらない
3 入られないときかぎらない 4 入らせなくもなく
(18)休み中、 眠り、 眠りの連続で、すっかり太ってしまった。
1 食べては/食べては 2 食べても/食べても
3 食べるのが/食べるのが 4 食べるなら/食べるなら
(19)この程度の実力ならば、彼は たりない。
1 恐れるにも 2 恐れるに 3 恐れ 4 恐れて
(20)この大学は七つの学部 いて、学生数は日本一である。
1 が分けて 2 を分けて 3 と分かれて 4 に分かれて
問題Ⅴ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)株の取引も、大金持ちの彼女にとっては単なる遊びと 。
1 いえばこそだ 2 いってこそだ
3 いったところだ 4 いわんところだ
(2)母校のチームが去年の優勝校を破ったからと言って、それほど驚くには 。
1 あたらない 2 もとづかない 3 そういない 4 たえない
(3)この映画は評判が高く、見る物を感動させずには だろう。
1 ならない 2 いけない 3 しない 4 おかない
(4)あなたがたまたま確認してくれたからよかっらものの、もう少しで原稿の締め切りに間に合わなくなる 。
1 ところだろう 2 ところだった
3 ところではない 4 ところではなかった
(5)道路拡張の工事のために、この周辺の人々は引越しを 。
1 余儀なくされた 2 余儀なくさせた
3 余儀なくしてもらった 4 余儀なくなった
(6)新しく住宅開発を進めるなら、この地域 ほかにはない。
1 はおろか 2 ときたら 3 にそくして 4 をおいて
(7)山田さんの話し方は発音がきれいで聞きやすく、さすがに元アナウンサーだった
。
1 うえのことである 2 ばかりのことはある
3 だけのことはある 4 はずのことである
(8)実験に1回失敗したからといって、あきらめてしまう 。
1 ことだ 2 ことはない 3 かぎりだ 4かぎりではない
(9)事故の被害者の見舞いに行ったが、相手はほとんど口もきかず、まるで早く帰れと
。
1 言いかねた 2 言わんばかりだった
3 言いそうもなかった 4 言わなかったそうだ
(10)相手の話も聞かずに自分の主張だけ通そうとするなんて、されはわがまま 。
1 ということではない 2 というからだ
3 というわけではない 4 というものだ
問題Ⅵ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)新しいダムの建設には住民の反対も大きい。国は計画を中止するとは 、もう一度見直さざるを得ないだろう。
1 言わないまでも 2 言うまでもなく
3 言うに及ばず 4 言わないことではなく
(2)彼の給料は1ヶ月40万円だ。それ 私の給料はなんと安いことか。
1 について 2 にそくして 3 にしたがい 4 にひきかえ
(3)末っ子の弟は甘やかされて育ったから、兄弟の中で一番わがままだ。気に入らないことをちょっとでもされよう すぐに大声で泣き叫ぶ。
1 ものを 2 ものなら 3 もので 4 ものだから
(4)両親は、息子に病院の跡を継いで医者になってほしいと思っているようだ。だが、親の希望も 、やはり本人の気持ちが第一だろう。
1 さることながら 2 あるまじく
3 いれざるをえず 4 わからんがため
(5)同時は会社の経営が困難を極めた時代だった。そのため、父は責任者という立場
寝る時間も惜しんで働かなければならなかった。
1 だけしか 2 にとって 3 にあって 4 ばかりか
(6)山田さんはもともと世話好きで、誰に対しても親切だ。そんな彼女の 、困っている友達をほうっておけなかったのだろう。
1 わけだから 2 ものだから 3 ことだから 4 ところだから
●考点解析:
测试点为句型「~いかんによらず」的用法。「いかん」是文语词汇,意思是“如何”“怎样”。句型「~いかんによらず」前接体言或「体言+の」的形式,表示不管或无论前项如何,后项都可以成立,译为“无论……”“不管……”。
○事情のいかんによらず、欠席は欠席だ。/无论有什么理由,缺席就是缺席。
○試験の結果いかんによらず、試験中の不正行為のあったこの学生は絶対に認められない。/不管考试结果如何,在考试中作弊的这个学生的入学资格绝对不能承认。
参考:「~そばから~」前接动词连体形,表示前后两项间几乎没有时间间隔,译为“刚刚……就……”“随着……就……”。「~ないまでも~」前接动词连用形,表示从较高的程度退一步考虑,译为“即使不……也罢……”。「~次第にしては~」为非正确形式。正解为选项4。
译文:无论出席还是缺席,请您用附在信封中的明信片给予回复。
2 私は、彼の失礼____態度に我慢ならなかった。
1.きわまった 2.きわまりない 3.きわめた 4.きわめない
●考点解析:
测试点为「~きわまりない」的用法。「~きわまりない」前接形容动词词干,表示程度极高,语气郑重,译为“极其……”。
○その探検旅行は危険きわまりないものと言えた。/可以说,那次探险旅行极其危险。
○彼の生活は徹夜マージャンに深酒と不健康極まりない。/通宵打麻将,外加过量饮酒,他的生活极不健康。
参考:「~きわまった」「~きわめた」「~きわめる」是三种错误形式。正解为选项2。
译文:我无法忍受他那种极不礼貌的态度。
3 田中さんは、この1週間と____、仕事どころではないようだ。
1.いうもの 2.いっては 3.いえず 4.いうのに
●考点解析:
测试点为句型「~というもの」的用法。「~というもの」接表示期间的词语后,表示“……期间”。
○この一週間というもの、ずっと天気が悪い。/这一周期间,天气一直不好。
○ここ二、三年というもの非常に多忙でゆっくり休んだこともない。/这二三年非常忙,也没好好休息。
参考:「~といっては~」前接用言终止形或体言,表示把对人和事物的判断、评价作为话题提出,并在后项中,说话人针对此话题阐述自己的看法,译为“说起……的话……”“如果说……的话……”,因此选项2在意思上与题干要求不符。「~といえず~」是“不能说……”的意思,与题干要求不符。「~というのに~」是“虽然说……但是……”的意思,与题干意思不符。正解为选项1。
译文:田中这一周哪还谈得上工作啊。
4 この町に大きな自転車工場ができるので、来年には労働人口が大幅に変化____と思われる。
1.される 2.させる 3.する 4.した
●考点解析:
测试点为动词活用形。题干整体上是对未来事态的推测性描述,要求「来年には労働人口が大幅に変化____」部分是一种客观命题。被动态「労働人口が変化させる」意思上与题干要求不符;另外,过去时「した」与题干「来年には」是矛盾的,而「する」的“非过去”性用法正好与题干要求相符,因此,正解为选项3。
译文:因为这座城市要建造一个汽车工厂,所以大家都认为明年劳动力人口会大幅度增加。
5 私の料理を一口____なり、父は変な顔をして席を立ってしまった。
1.食べたら 2.食べて 3.食べる 4.食べよう
●考点解析:
测试点为表示动作相继发生的句型「~なり~」的用法。「~なり~」前接动词终止形,表示前项动作刚一完成,后项动作紧接着发生,译为“……马上就……”。
○家に帰るなり自分の部屋に閉じこもって出てこない。/一回到家里,就闷在房间里不出来。
○立ち上がるなり目まいがして倒れそうになった。/一站起来,就感觉头晕要摔倒。
参考:「食べたら」「食べて」「食べよう」为三种错误形式。正解为选项3。
译文:父亲刚吃了一口我做的菜,就苦着脸离开了桌子。
6 会社を辞めたいというあなたの気持ちは、分からない____が、無断で仕事を休むのはよくないと思う。
1.とばかりだ 2.にかたくない 3.にいたる 4.でもない
●考点解析:
测试点为句型「~でもない」的用法。「~でもない」前接动词终止形,表示没有明确地显示出事先预想到的态度和状态,译为“(也)没有(怎么)……”“(也)并不(怎么)……”。有事也用「まんざら~でもない」的形式。
○彼は反論するでもなく、ただぼんやりたばこを吸っている。/他并没有怎么进行反驳,只是心不在焉地吸着烟。
○彼はプレゼントをもらっても喜ぶでもなく、何かほかのことを考えている様子だ。/他接到了礼物也并不怎么高兴,好像在想着一些其他事情。
参考:「~とばかり(に)~」前接简体句或体言,表示虽然没有说出来,但从动作、表情上已经表现出后项的内容,译为“(似乎)认为……”“显出……(的神色)”。「~にかたくない」前接动词终止形或体言,译为“不难……”“很容易就……”。「にいたる」前接动词连体形或体言,表示事物发展到了某种程度或某个阶段,译为“以至……”“达到……”。正解为选项4。
译文:你想辞去公司(工作)的心情是可以理解的,但随便不来上班可不好。
7 周囲の反対____、兄はいつも自分の意思を通してきた。
1.であれ 2.をものともせず 3.にもまして 4.しないまでも
●考点解析:
测试点为句型「~をものともせず~」的用法。「~をものともせず~」前接体言,表示不把困难和伤痛当成一回事,一般后项为积极的行为,译为“不把……当成一回事”“无视……”。
○村の人々は、山で遭難した人を助けるため、風雨をものともせず出発した。/村里的人们为了救助山里的遇难者,冒着风雨出发了。
○40キロの道をものともせず、歩いていった。/不把40公里当回事,走着去了。
参考:「~であれ~」前接疑问句,表示即便是何种极端情况,后项的评价均可成立,译为“不管……都……”。「~にもまして~」前接体言,表示两个事物想比较,某项事物比另一项事物更胜一筹,译为“……比……更……”。正解为选项2。
译文:哥哥无视周围人的反对,将自己的意志坚持到底。
8 それを____最後、君たち二人の友情は完全にこわれてしまうよ。
1.言ったが 2.言うのに 3.言っても 4.言うものの
●考点解析:
测试点为句型「~が最後~」的用法。「~が最後~」前接动词过去式,表示一旦前项发生,就必然会出现某种结果,后项多出现“就完了”“就一点办法也没有了”“就彻底没有希望了”等不理想的情况,译为“一旦……就……”。
○彼女に秘密を話したが最後、クラス中の人に知られてしまうよ。/一旦把秘密告诉她可就完了,全班都会知道的。
○学校内でタバコを吸っているのを見つかったが最後、停学は免れないだろう。/一旦在学校里被发现抽烟,那就免不了受到停学的处分。
参考:「~のに~」、「~ても~」、「~ものの~」均为“逆接”形式,表示转折或让步等,不符合「動詞連用形+だが最後」这一句型的接续要求。正解为选项1。
译文:一旦说了那些,你们两个的友情也就彻底完了。
9 猫の子一匹____、ここを通らせないぞ。
1.ばかりか 2.たりとも 3.ときたら 4.をよそに
●考点解析:
测试点为「~たりとも~」的用法。「~たりとも~」前接表示最小量的数量词,后面与否定形相呼应,表示不允许有丝毫例外,译为“就是……也……”“即使……也……”。
○試験まであと一ヶ月しかない。一日たりとも無駄に出来ない。/离考试只有一个月了,一天也不能虚度。
○この綱領について変更は一字たりとも許さない。/这个纲领一个字也不允许更改。
参考:「~ばかりか~」前接用言连体形或体言,表示前后项的累加,译为“不仅……而且……”。「~ときたら~」前接体言,表示提起一个话题,后项是对此话题的叙述或评价,常用于消极场合,译为“提起……”“说起……”。「~をよそに~」前接体言,表示对某事情不予理睬,译为“不顾……”“无视……”。正解为选项2。
译文:就连一只小猫也不让通过。
10 彼は、お金のため____、どんな仕事でも引き受ける。
1.は問わず 2.をもとに 3.とあれば 4.にとっては
●考点解析:
测试点为表示假定条件的句型「~とあれば~」的用法。「~とあれば~」前接用言终止形或体言,表示如果出现某种情况,就采取某种措施或行为,译为“如果……就要……”。
○この病気が治るとあれば何でもやってみようと思います。/如果能治好这个病我什么事情都可以去做。
○もし必要とあれば、自分の命を投げ出します。/如果需要的话,我不惜自己的生命。
参考:「問わず」一般采取「~を問わず~」的形式,前接体言,表示非限制条件,译为“不论……”“不拘……”“不管……”。「~をもとに(して)~」前接体言,表示前项是后项行为的依据或参考,译为“以……为依据”“以……为基础”。「~にとって(は)~」前接体言,表示站在前接词的角度来看问题,译为“从……的立场来说”“对……来说……”。正解为选项3。
译文:他为了钱可以接受任何工作。
11 誰が何と____と、謝る気は全くない。
1.言おう 2.言う 3.言った 4.言われる
●考点解析:
测试点为惯用句「誰が何といおうと~」的用法。「誰が何といおうと~」为惯用句型,与后项含有否定意义的句式呼应,译为“无论谁说什么(也不)……”。
○誰が何と言おうと彼女と結婚する気は変わりません。/无论谁说什么,我也不会改变和她结婚的打算。
○誰が何と言おうと今の会社を辞めて、あの小さい会社に就職したい。/无论谁说什么,我都打算辞去现在的公司,去那家小公司工作。
参考:「誰が何といおうと~」为固定形式,「言う」、「言った」、「言われる」不符合接续要求。正解为选项1。
译文:无论谁说什么,我也决不打算道歉。
12 山川さんは、この間彼自身が入院した時の話しをして、「僕は手術の前には水が飲めなくて、それはつらい思い____。」と言った。
1.をさせる 2.をされた 3.をした 4.をする
●考点解析:
测试点为句型「~思いをする」的用法。「~思いをする」前接形容词、形容动词连体形,表示较强烈的感受,感情色彩强,译为“感到……”。相似的用法还有「~思い(感じ、気)がする」,表示内心自然而然地产生某种感觉、想法,感情色彩不如「~思いをする」强。
○もう少しで車にひかれるところだった。あぶない思いをした。/差点就被车撞了,真是太危险了。
○いやな思いをさせてはいけない。/不要使人厌恶。
参考:「思いをさせる」、「思いをされた」与题干意思不符,「思いをする」的“非过去”时与「この間」相矛盾,皆为错误选项。正解为选项3。
译文:山川说了些前些天他住院时的事情,他说:“由于手术前不能喝水,真是太难受了。”
13 彼は、ことばづかい____、とてもやさしい人間だ。
1.より良くて 2.ほど良いが 3.まで悪くて 4.こそ悪いが
●考点解析:
测试点为副助词「こそ」的用法。「~こそ~が(けれども)」前接用言连用形或体言,「こそ」的强调作用使前后两项的逆态接续关系更加强烈,多用于书面语,译为“虽然……但是……”“尽管……却……”。
○この靴は、デザインこそ古いが、とても歩きやすい。/这双鞋款式是有些旧,但走路很方便。
○私は戦争で死にこそしなかったが、両足を失った。/我在战场上虽然没有丧命,却失去了双腿。
○あの作家は日本でこそ有名だが、海外では全く無名だ。/那个作家在日本很有名,但是在国外却不为人所知。
参考:「より」、「ほど」和「まで」前接用言连体形或体言,分别表示“比较的基准”“动作或状态的程度”“程度或范围的限度”。正解为选项4。
译文:他说话很难听,人却非常和蔼。
14 母はどんなに____、決して愚痴を言わなかった。
1.辛くて 2.辛いのに 3.辛そうで 4.辛くとも
●考点解析:
测试点为表示让步转折的句型「~と(も)~」的用法。「~と(も)~」前接形容词的连用形、动词的推量形或「名詞、形容動詞の語幹+であろう」的形式,表示让步,译为“无论……也……”“即便……也……”。
○どんなに苦しくとも、最後まで諦めないで頑張るつもりだ。/无论如何痛苦,也要坚持到最后决不放弃。
○たとえ失敗しようと(も)、やると決めたことは実行する。/即便失败,决定做的事情也要坚决执行。
○たとえ健康であろうと中年を過ぎたら、定期健診を受けたほうがいい。/即便身体健康,过了中年就该定期体检。
参考:「形容詞連用形+て」、表示转折的「のに」、表示样态的「そうだ」与题干要求内容不符,为错误答案。正解为选项4。
译文:母亲不管如何辛苦也从不抱怨。
15 あのとき彼女がそう____、僕はどんなことをしてでも助けただろうに。
1.言うとは 2.言ったなら 3.言っては 4.言うと
●考点解析:
「だろうに」为「と思われるのに」之意,题干是对既定事态的假定性推测,表示惋惜或懊悔的语气,「なら」的假定条件表示“反实事”的用法。与题干相符。
○電話をくれるのなら、もう少し早い時間に電話してほしかった。/(这么晚才来电话)要打电话的话,真希望你再早一点。
○神戸に来ていたのなら、電話してくれればよかったのに。/既然都来神户了,真该给我打个电话。
参考:「~とは~」前接用言终止形或体言,表示提出引述内容,并对其进行解释、评述或表现说话人对引述内容感到吃惊或感叹,这不符合题干要求。「~ては~」表示假定条件,但其后项常表示不如意、消极的结论或结果。「~と~」表示假定条件时,后项不可以用过去时,当后项出现过去助动词「た」时,一般为既定条件用法,表示前后两项的动作相继或同时发生的事实,没有假定含义。正解为选项2。
译文:当时如果她那么说的话,我无论如何也会帮助她的。
16 この絵は、昔父が借金____手に入れたものです。
1.までして 2.からして 3.してさえ 4.してこそ
●考点解析:
「~までして~」或「~てまで~」前接名词或动词连用形II,表示做出极端程度的事情来达到目的,译为“甚至通过……来……”。
○彼が自殺までしても守りたかった秘密というのは何だろう。/他甚至通过自杀想要保守的秘密到底是什么呢?
○自然を破壊してまで、山の中に新しい道路をつくる必要はない。/没有必要通过破坏大自然在山里修建道路。
参考:「~からして~」前接体言,表示判断的根据或观察的角度,译为“从……来看……”。「~てさえ~」前接动词连用形II,表示为实现目的所必须的动作、行为的最低限度,译为“只要(做)……就……”。「~てこそ~」前接动词连用形II,表示正是由于前项的出现才产生后项的结果,译为“只有……才……”。正解为选项1。
译文:这幅画是父亲通过借钱才弄到手的。
17 しっかりかぎをかけないと、泥棒に____から注意してください。
1.入れることはない 2.入るとはかぎらない 3.入られないともかぎらない 4.入らせなくもなく
●考点解析:
测试点是句型「~とはかぎらない」的用法。「~とはかぎらない」前接用言终止形或体言,表示一般认为正确的事态也有例外情况的存在,译为“不一定……”“不见得……”“未必……”。有时和副词「必ず」呼应使用。
○日本語を教えているのは必ずしも日本人とは限らない。/教日语的未必是日本人。
○完治したからといって再発しないとは限らないのだから、気をつけるにこしたことはない。/虽说已经完全治愈了,但有可能再次发作,请一定多加注意。
参考:从题干句意来看,要求内容为「泥棒に入られることが(も)ある」。其中,「入る」必须用被动态,而句子整体体现一种肯定意义,即「泥棒が入る可能性がある」。因此,只有3为正确选项。
译文:如果不锁门,或许小偷就会进来,所以请务必注意。
18 休み中、____眠り、____眠りの連続で、すっかり太ってしまった。
1.食べては/食べては 2.食べても/食べても 3.食べるのが/食べるのが 4.食べるなら/食べるなら
●考点解析:
测试点为表示动作反复出现的「~ては~、~ては~」的用法。「~ては~、~ては~」前接动词连用形II,表示两个动作或状态的反复发生或出现,译为“……就……,……就……”“……又……,……又……”。
○子供は冷蔵庫を開けては閉め、開けては閉めしている。/孩子反复地把冰箱打开又关上。
○食べては寝、寝ては食べるという生活をしている。/过着吃完就睡,睡完就吃的生活。
○あの人は音楽会に行ってはクラシックを聞き、展覧会に行っては絵を鑑賞している。/去音乐会就听古典音乐,去展览会就欣赏绘画。
参考:「~ては~、~ては~」为固定用法,选项2、3、4的「~ても~、~ても~」、「~のが~、~のが~」、「~なら~、~なら~」均无此种用法。正解为选项1。
译文:休息的时候,吃了就睡,睡了就吃,彻底胖了起来。
19 この程度の実力ならば、彼は____たりない。
1.恐れるにも 2.恐れるに 3.恐れ 4.恐れて
●考点解析:
测试点为句型「~に足りない」的接续。「~に足りない」前接动词终止形,表示没有某种价值,译为“不足……”“不值得……”。其肯定形「~に足りる」或「~に足る」则表示具有某种价值或资格。
○彼は信頼にたりない人物だ。/他是不值得信赖的人。
○彼が失敗したのは怪しむにたりない。/他的失败不足为怪。
参考:动词连用形I、连用形II、「動詞終止形+にも」后均不能接「たりない」构成正确句型,因此选项1、3、4均为错误选项。正解为选项2。
译文:他如果是这种程度的实力就不足为惧了。
20 この大学は七つの学部____いて、学生数は日本一である。
1.が分けて 2.を分けて 3.と分かれて 4.に分かれて
●考点解析:
测试点为自动词「分かれる」的用法。题干中「七つの学部」是大学“学部”划分的结果,因此助词应选用「に」。句子的主题为「この大学」,后面要求对主题「この大学」进行客观叙述,因此应用自动词「分かれる」或他动词的被动态「分けられる」。综上,正确答案为选项4。
译文:这所大学划分了7个学部,学生人数在日本排第一。
問題V 次の文の____にはどんな言葉いれたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
1 株の取引も、大金持ちの彼女にとっては単なる遊びと____。
1.いえばこそだ 2.いってこそだ 3.いったところだ 4.いわんところだ
●考点解析:
测试点是「~といったところだ」的用法。「~といったところだ」接名词,用于说明处于那种阶段的状况,译成“也就是……那个程度……”,也可说成「~というところだ」。
○先頭の選手は、ゴールまであと一息というところです。/跑在前面的运动员还差一口气就到终点了。
○A:彼の運転の腕はどうですか。/他开车的本领如何?
B:まあまあといったところですね。/也就是马马虎虎吧。
参考:其他三个都是错误形式。正解为选项3。
译文:股票交易对于大款的她来说也就仅仅是游戏而已。
2 母校のチームが去年の優勝校を破ったからと言って、それほど驚くには____。
1.あたらない 2.もとづかない 3.そういない 4.たえない
●考点解析:
测试点是「~にはあたらない」的用法。「~にはあたらない」接动词连体形,前接的动词多为「驚く」、「非難する」等,常和「からといって」(虽说……但……)等表示理由的词句一起使用,表示“因为这个理由而吃惊或责备是不合时宜”的意思,译为“不必……”“用不着……”。
○子供がちっとも親の言うことを聞かないからといって、嘆くには当たらない。きっといつか親の心がわかる日が来る。/虽说孩子一点儿都不听父母的话,但也不必叹息,总有一天他们会明白父母的心情。
○中学校で教師をしている友人の話によると、学校でのいじめが深刻だという。/据在中学当老师的朋友说,学校里欺负人的现象很严重,但也无须惊讶,因为成年人的社会也是一样的。
参考:「基づく」是“根据……”“依照……”的意思。「~にそういない」表示说话人非常有把握肯定是那样的意思,译为“一定……”。「~にたえない」表示“不堪……”“忍耐不了……”。正解为选项1。
译文:虽说母校的队打败了去年的优胜校,但也不必那样惊讶。
3 この映画は評判が高く、見る物を感動させずには____だろう。
1.ならない 2.いけない 3.しない 4.おかない
●考点解析:
测试点是「~ずにはおかない」的用法。「おかない」是动词「おく」的否定形式,「おく」是“放下”“作罢”的意思。「~ずにはおかない」接动词未然形,表示不可抑制的行动、状态及强烈的意志,有时和使役态「(さ)せる」一起使用,多涉及一些感情变化或纠纷的发生等自发性的事物,译为“必然……”。
○彼の言動は皆を怒らせずにはおかない。/他的言行必然引起大家的愤怒。
参考:这是将一个句型分成两部分的题型,其他三个选项都是起到混淆答案的作用。正解为选项4。
译文:这部电影的评价很高,必然会使观众感动的吧。
4 あなたがたまたま確認してくれたからよかっらものの、もう少しで原稿の締め切りに間に合わなくなる____。
1.ところだろう 2.ところだった 3.ところではない 4.ところではなかった
●考点解析:
测试点是「~ところだった」的用法。「~ところだった」接动词连体形或「動詞ていた」之后,预测当时没有实现的事情或反事实假设。多和「危うく」、「もう少しで」等副词相呼应,表示当时也许马上就要变成那种状态的意思,译为“差一点就……”“险些”。
○おれは泣かなかった。しかしもう少しで泣くところだった。/我没哭,可是差一点就哭了。
○ありがとうございます。注意していただなければ忘れていたところでした。/谢谢,你不提醒我险些就忘了。
参考:题干中有副词「もう少しで」,选「ところだった」意思又通顺,所以答案为选项2.日语中一些副词常和句型相呼应,掌握副词和句型的呼应关系对快速选出答案非常有帮助。正解为选项2。
译文:你时常题型我,非常好,但是差一点就没赶上稿子的截止日期。
5 道路拡張の工事のために、この周辺の人々は引越しを____。
1.余儀なくされた 2.余儀なくさせた 3.余儀なくしてもらった 4.余儀なくなった
●考点解析:
测试点是「~を余儀なくされる」的用法。「余儀なく」是形容词「余儀ない」的连用形,表示不得已、无奈的意思。「~を余儀なくされる」接表示动作的名词后,表示某种行为并非情愿,是被迫的,强调客观原因。
○火事で住まいが焼けたため、家探しを余儀なくされた。/因房子被火烧掉了,只得去找房子。
○長時間の交渉の結果、妥協を余儀なくされた。/长时间交涉的结果,不得不妥协。
参考:周围的人们是受害者,做主语必须用被动态,所以答案是选项1。
译文:由于扩宽道路工程的原因,周边的人们被迫搬迁。
6 新しく住宅開発を進めるなら、この地域____ほかにはない。
1.はおろか 2.ときたら 3.にそくして 4.をおいて
●考点解析:
测试点是「~をおいて」的用法。动词「措く」为他动词,是“除了”的意思。「~をおいて」接名词,意思也为“除了……之外”。
○都会計画について相談するなら、彼をおいて他にはいないだろう。/有关城市规划协商的话,除了他之外别人不行吧。
○もし万一母が倒れたら、何をおいてもすぐに病院にかけつけなければならない。/如果妈妈有什么万一的话,无论什么都得先放下不管,必须马上赶到医院。
参考:「~はおろか」多采用「AはおろかBさえ/も/すら…ない」的形式。A表示程度轻的,强调B,译为“不要说……就连……也……”。「~ときたら」用于将某人物或事物作为话题提出,说话人进行评价,译为“说到……”“提到……”。「~にそくして」表示“根据……”“按照……”的意思。正解为选项4。
译文:如果要开发新的住宅,除了这个地区之外在没有别的地方了。
7 山田さんの話し方は発音がきれいで聞きやすく、さすがに元アナウンサーだった____。
1.うえのことである 2.ばかりのことはある 3.だけのことはある 4.はずのことである
●考点解析:
测试点是「~だけのことはある」的用法。「~だけのことはある」接动词连体形,表示与其他的努力、所处地位、所经历的事情等相称的意思,对其相称的结果、能力、特长等给予高度的评价,译为“到底不愧是……”。
○A:杉島さんの英語の発音、とってもきれいね。/杉岛的英语发音真漂亮啊。
B:そうね、さすがにいぎりすに留学していただけのことはあるわね。/是啊,到底不愧是去英国留过学啊。
○彼女は学校の先生をしていただけのことはあって、今も人前で話すのがうまい。/她到底不愧是当过学校的老师,到现在她还特别会当着众人说话。
参考:「さすが」是副词,表示不愧、名不虚传的意思,和句型「~だけのことはある」相互呼应。正解为选项3。
译文:山田说话发音清晰,容易听清,真不愧过去是播音员。
8 実験に1回失敗したからといって、あきらめてしまう____。
1.ことだ 2.ことはない 3.かぎりだ 4.かぎりではない
●考点解析:
测试点是「~ことはない」的用法。「~ことはない」表示就某一行为,没有那个必要或不必那样的意思,用于鼓励或劝解别人,译为“用不着……”“不必……”。
○心配することはないよ。僕も手伝うから頑張ろう。/用不着担心,我也会帮助你的,加油干吧。
○そのことでは彼には責任があるんだから、君だけが責任を取ることはないよ。/这件事他也有责任,不要只你一个人承担。
参考:「~ことだ」表示为了某种目的,那样做是必须的、应该的意思,是一种间接的命令或忠告,译为“最好……”“应该……”。「かぎり」是名词,译为“限度”“以……为限”。「かぎりではない」表示不在此限定范围内。正解为选项2。
译文:虽说实验失败一次,但也没有必要灰心丧气。
9 事故の被害者の見舞いに行ったが、相手はほとんど口もきかず、まるで早く帰れと____。
1.言いかねた 2.言わんばかりだった 3.言いそうもなかった 4.言わなかったそうだ
●考点解析:
测试点是「~んばかり」的用法。「~んばかり」接动词未然形,表示动作、作用发生前一刻的状态,译为“几乎就……”。「~と言わんばかり」表示虽然实际上没有说出口,但态度上已给人这种感觉。
○彼はまるで馬鹿だといわんばかりの目つきで私のほうを見た。/他用愤怒的目光瞪着我,差点要骂出“笨蛋”来。
○お前は黙っていろと言わんばかりに、兄は私を睨みつけた。/哥哥简直就要说“你少废话”,用眼睛瞪着我。
参考:「~かねる」接动词连用形,表示即使想做(即使努力了),也不可能的意思,译为“难以……”。「~そうもない」是样态助动词「そうだ」的否定形式,表示发生某事的可能性极小。正解为选项2。
译文:去看望事故受害者了,但对方几乎不开口,简直就要说出“快滚!”。
10 相手の話も聞かずに自分の主張だけ通そうとするなんて、それはわがまま____。
1.ということではない 2.というからだ 3.というわけではない 4.というものだ
●考点解析:
测试点是「~というものだ」的用法。「~というものだ」接句子,表示说话人强烈的肯定语气,含有感叹语气,译为“真是……”。
○国のお金で海外旅行をするのは、ずうずうしいというものだ。/用公款去国外旅行,真是恬不知耻。
○実験に成功したことはまことにおめでたい話で、まったく努力した甲斐があったというものだ。/实验成功,这实在是可喜的事,这才真正是没有白努力。
参考:选项1和3表示否定意思,「からだ」表示原因,显然和题干意思不符。这是排除法的解题方式。正解为选项4。
译文:也不听对方讲的是什么,只是极力主张自己的意见,那就是我行我素。
問題VI 次の文の____にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
1 新しいダムの建設には住民の反対も大きい。国は計画を中止するとは____、もう一度見直さざるを得ないだろう。
1.言わないまでも 2.言うまでもなく 3.言うに及ばず 4.言わないことではなく
●考点解析:
测试点是「~ないまでも」的用法。「~ないまでも」表示虽没到那个程度,至少要这样之意。前半句在数量和重要性上提示程度高的事,后半句接程度低的事,常用「とは言わない/言えないまでも」的形式。句末多用「すべきだ」「たほうがいい」等表示义务、意志、命令、希望等表达方式,译为“没有……至少也……”。
○毎日とは言わないまでも、週に二、三度は掃除をしようと思う。/不能说做到每天,但是我想至少一周打扫二三次。
○授業を休むのなら、直接教師に連絡しないまでも、友達に伝言を頼むか何かすべきさと思う。/要是不来上课,就是不能直接和老师取得联系,也该托同学捎个话来。
参考:「言うまでもなく」译为“不用说”,表示这是大家都知道的事,没有必要再说的意思。「~に及ばない」表示不必那样做的意思。正解为选项1。
译文:居民反对建设新水库的呼声也非常强烈,国家即使不停止计划,也不得不重新考虑吧。
2 彼の給料は1ヶ月40万円だ。それ____私の給料はなんと安いことか。
1.について 2.にそくして 3.にしたがい 4.にひきかえ
●考点解析:
测试点是「~にひきかえ」的用法。「~にひきかえ」接名词,把两个对照性的事物做对比,表示与一方相反另一方的意思,译为“与……相反”。
○努力家の姉にひきかえ、弟は怠け者だ/与勤奋努力的姐姐相反,弟弟是个懒汉。
○兄にひきかえ弟は誰にでも好きかれる好青年だ。/与哥哥不同,弟弟是个人见人爱的好青年。
参考:「~について」译为“关于……”。「~にそくして」译为“根据……”“按照……”。「~にしたがい」译为“随着……”。正解为选项4。
译文:他的工资一个月40万日元。和他相反,我的工资多低呀。
3 末っ子の弟は甘やかされて育ったから、兄弟の中で一番わがままだ。気に入らないことをちょっとでもされよう____すぐに大声で泣き叫ぶ。
1.ものを 2.ものなら 3.もので 4.ものだから
●考点解析:
测试点是「~ようものなら」的用法。「~ようものなら」接动词推量形,这是一种稍有些夸张的条件叙述方法,表示的意思是“即使万一发生了那样的事就会……”,一般后面接续“产生重大事态”的内容,译为“如果要……的话”。
○彼女は気が短くて、僕がデートに少しでも遅れでもしようものなら、怒って帰ってしまう。/她性子特急,我要是约会时哪怕迟到一点或者什么的,她都会生气回去的。
○そんなことを彼女に言おうものなら、軽蔑されるだろう。/如果你要跟她说了那样的事,就会被看不起的。
参考:「ものを」和「のに」意思大体相同,表示对不称心的结果不满时多使用此句型。「ものだから」表示原因、理由。正解为选项2。
译文:最小的弟弟在娇生惯养中长大,兄弟当中最任性。哪怕稍微做了一点让他不高兴的事,他就会马上大声哭喊。
4 両親は、息子に病院の跡を継いで医者になってほしいと思っているようだ。だが、親の希望も____、やはり本人の気持ちが第一だろう。
1.さることながら 2.あるまじく 3.いれざるをえず 4.わからんがため
●考点解析:
测试点是「~さることながら」的用法。一般以「~もさるころながら」的形式接名词。以「XもさることながらY」的形式表示“X也是这样,而Y更是这样”“X也是这样,而更能列举出Y也是如此”的意思,译成“……也是不用说的事”“……不用说……更是如此”。
○このドレスは、デザインもさることながら、色使いがすばらしい。/这件礼服,设计上没得挑,颜色的搭配上更是绝妙。
○あのレストランは、料理もさることながら、眺めの良さが最も印象的だった。/那家餐厅,饭菜质量相当好,而周围的景色更给人留下深刻印象。
参考:「あるまじき」接在表示职业或地位的名词后面,表示“作为一个……是不应该有的(不相称的)”意思。「ざるをえず」表示“不得不……”的意思。正解为选项1。
译文:父母好像希望儿子继承医院的事业成为医生,父母的希望自然是不用说,但还是本人的志愿是最重要的吧。
5 同時は会社の経営が困難を極めた時代だった。そのため、父は責任者という立場____寝る時間も惜しんで働かなければならなかった。
1.だけしか 2.にとって 3.にあって 4.ばかりか
●考点解析:
测试点是「~にあって」的用法。「~にあって」接名词,表示身处某种时间、场所、状况,译为“处于……”。
○誰からも理解を得られない中にあって、彼は一人で頑張っている。/在得不到任何人理解的情况下,他一个人顽强地坚持着。
○住民代表という立場にあって、寝る時間も惜しんでその問題に取り組んでいる。/身为居民代表,废寝忘食地致力于解决那个问题。
参考:「~だけしか~ない」是强调「だけだ」的表达形式。「~にとって」多接在表示人或组织的名词后,后续可能、不可能或表示评价的词语,译为“对……来说”。「~ばかりか」译为“不仅……而且”。正解为选项3。
译文:当时是公司经营极度困难的时期,因为父亲身为负责人,不得不废寝忘食地工作。
6 山田さんはもともと世話好きで、誰に対しても親切だ。そんな彼女の____、困っている友達をほうっておけなかったのだろう。
1.わけだから 2.ものだから 3.ことだから 4.ところだから
●考点解析:
测试点是「~ことだから」的用法。「~ことだから」主要接在表示人物的名词后,用于对说话人、听话人都熟知的人物的性格、行为习惯等做出某种判断。
○あの人のことだから、忘れずに持ってきてくれると思うけどな。/他不会有错的,我想他一定不会忘记给我带来的。
○慎重な山田さんのことだから、その辺のところまでちゃんと考えてあると思うけどね。/那么谨慎的山田,我想他一定会考虑到这一点的。
参考:「~わけだから」采用「AわけだからBは当然だ」的形式,表示以确凿的事实A为根据,主张因为A是事实所以B就是当然的结果。「~ものだから」接「名詞+な」或用言连体形,表示原因、理由。没有「ところから」这种惯用形。正解为选项3。
译文:山田本来就爱帮助别人,对谁都非常热情。她决不能看着处于困境的朋友不管吧。
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