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CRM の本質

来源:长理培训发布时间:2018-01-05 10:29:56

昨今、マスマーケティングから個対応のマーケティングへの脱却が言われて いる。ダイレクト・マーケティング、リレーションシップ・マーケティング、ワン・トゥー・ワン・マーケティング、インタラクションを介したマーケティングは名前を変え進化している。しかし細かい違いを抜きにして、これらの考え方がCRMにつながったことは間違いない。
本来、CRMの課題は企業によって全く異なるものであり、パッケージ化は非常に難しいはずである。つまり、システム構築はCRMのための手段でしかなく、しかも、入口でし かないのだ。
CRMの目的は「顧客価値の最大化」である。
顧客価値最大化とは、その顧客シェアを最も高い状態に保つということである。
顧客ロイヤリティーとは、そのブランドに対する強い思い入れであり、顧客が強いロイヤリティーを持つと、そのブランドを繰り返して購入してくれたり、良い評判を周囲に広めるという企業にとって好ましい行動をとってくれる。
このコミュニケーションを飛躍的に便利に、且つ高度化させ、コストを削減させるのがITであり、IT導入に際し、そのパフォーマンスを最大化させるための組織改革である。
しかし、このITや組織改革が重要でないかといえばそうでなく、ITとそれに伴う組織改革はCRMの大前提となる。
今週のキムタクのドラマ「グッドラック」で、ベテランパイロットが「ハイテク機」を苦手視するシーンがあったが、マーケティング畑でも、ITが本業の分析畑の人はともかく、管理職、あるいはクリエイティブ、プランニングに寄った人はITを敬遠しがちな人もいる。
例えば、あなたに好きな人がいた場合、あなたはその人と付き合いたいと思う。それが、「顧客価値の最大化」だ。あなたは、その人と一回だけデートしてもらうのでなく、より深く、より長く付き合いたいと思うだろう。
また、好かれるためには、あなたがキムタクばりのルックスでもない限り、まずは、よい関係作りから始めなければならない。あなたの存在を認知してもらい、彼女にとって価値ある存在になることが必要である。これが、「リレーションの形成・維持」だ。
つまり、恋愛の成否を左右するものと、CRMの成否を左右するものは同じ。コミュニケーションが重要ということである。 前項で、CRMの本質はITではなくコミュニケーションだという旨を述べた。しかし、ITは不要ということではなくコミュニケーションにおいて重要な役割を果たすのが進化したITなのである。
例えば、CRMの代表的なITである「CTI」とは、顧客がコールセンターに電話した際、ナンバーディスプレーにより通話してきた顧客を特定し、データベースに蓄積された顧客情報をオペレーター端末に表示させるものである。前回の最後にCRMを恋愛に例えて見せたが、このCTIの活用によりできるようになることは、あなたが恋愛で携帯の着信者表示機能を活用して行っていることと基本的には同じである。
CRMの代表的なITの例として「CTI」を挙げ、顧客がコールセンターに電話した際、ナンバーディスプレーにより通話してきた顧客を特定し、データベースに蓄積された顧客情報をオペレーター端末に表示できるので、オペレーターはさも顧客のことを良く知っているかのようにふるまえるのであるということを述べた。
例えば、日本は諸外国に比べ、郵送料や封入費等の人件費が高く、アウトバウンドコールに関しても、同様に、高い人件費が足かせになっており、一人の顧客あたり十分な収益が上がる商品やサービスでしか行えない手法であった。(これらの施策の単価は、専門外の人は想定しずらいだろうが、それぞれ見込客一人あたり数百円かかる施策である。)
(1)マス・マーケティングの時代
(2)ターゲット・マーケティングの時代
この時代、企業にとって重要なことは「販売促進」であり、各商品のターゲットに向け、広告等で商品認知をさせ、消費の場面で、商品を想起させ、購買させる、ということに力点がおかれていた。企業にとって重要なのは、市場シェアであり、重要関心事は自社のポジショニングであった。
成熟経済が進行すると、消費者に物が行き渡り、「物が売れない時代」になった。そんな時代に従来のターゲット・マーケティングの手法は費用対効果の面で、非効率な手法と言われるようになってきた。何故なら、新規顧客獲得が従来より困難になり、そのコストが高沸してきたからである。
これまでのように、広告でよく知っているとか、新製品だからとか、安い、とかいった理由だけで、消費者はアクションを起こさなくなっている。そのため、新規顧客獲得は難しい課題となり、そのコストは勢い上昇している。つまり、CRMはこのような時代背景の中でうまれてきたものであり、ITの進化と別次元のものである。

先週の最後に時代の環境の変化に関して述べた。現在では物が売れにくくなり、新規顧客獲得コストが高騰し、市場シェア拡大策が非効率化してきた。そのような中、「ワン・トゥー・ワン・マーケティング」「リレーションシップ・マーケティング」「パーミッション・マーケティング」というマス・マーケティングの対極の考え方が台頭してきた。これらは、いずれも、新規顧客の獲得以上に、既存顧客の維持が重要であるという考えに立脚しており、CRMの基になった考え方である。

リレーションシップ・マーケティング
CS(顧客満足)を獲得するという考え方。
顧客と双方向のコミュニケーションにより、
パーミッション・マーケティング
顧客の許可を得なさいという考え方。

そして、これらの考え方がCRMへと結実されるわけであるが、CRMの考え方の中心になる基本的なセオリーの話を行う。企業は、上記のような流れの中で、マス・マーケティング的な考えから脱却。製品中心主義から、顧客中心主義に転換し、顧客について深く知ろうとすることに力を割くようになった。その過程で企業は以下の二つのことに気付いた。

(1)規顧客を獲得するコストは計算したら、
(2)自社の売上の殆どは、

まず、(1)について見てみる。マーケティング活動は大きく分けると、アクイジション(顧客獲得)とリテンション(顧客維持)の2つのフェーズに分かれる。近年、特に時代背景の変化により、アクイジションのコストが高沸していることは前項で述べた。
(2)は、CRMの考えの基になるものであると同時に、マーケティングや、経営戦略の策定に広く使われている考え方で「パレートの法則」という。これも、上記の「リテンションとアクイジションの1対5効率」同様、数々のケーススタディーから、一般的に上位20%の優良顧客が売上の80%を占めているという事実を発見したものである。これは実は顧客だけでなく、「優秀な営業マンの上位20%が売上の80%を占めている。」とか、「売れ筋商品の上位20%が売上の80%を占めている。」といったセオリーがあてはまることも実証されている。

市場シェアより顧客シェア~CRMのキーは顧客を差別すること
今週は、まず、このCRMの目的に戻ってみる。では、顧客価値最大化のために最も大事なことはなんだろう?答えは…それはいうまでもなく、「顧客を差別する」ということである。

CRMの目的=「顧客価値の最大化」

こんなことを言うと、「ちょっと待てよ。お客様は神様だ。と言う言葉がある。第一、客を差別するなどけしからん。」と言う方もいるだろう。しかし、果たしてそうだろうか?「顧客を差別する」ということは、結果的に「顧客を公平に扱う」ということである。間違わないでほしいのだが、公平(=フェア)に扱うのであって、平等(イコール)ではない。公平をきするため、逆に平等を排除(=差別)するのである。

CRMは顧客を平等(イコール)ではなく、公平(=フェア)に扱う

優良顧客とは、ロイヤリティーが形成された客である。一般的に店への思い入れが強い客は、当然、期待も高い。その優良顧客の期待に応えるために、顧客を識別氏、優良顧客を優遇することが非常に大事になる。そもそも「顧客を差別する」ということは差別される「非優良顧客」にとってよくないことなのだろうか?例えば、買えるわけもない不相応な高級品の情報を度々DM等で送りつけられることは「普通の人」にとってわずらわしいことでしかない。それより、それらの情報は適切な人に届けられて方がいいに決まっている。一度しか来たことのないレストランで得意客扱いされても「誰かと勘違いしているんじゃないか?馬鹿な店だ。」と評価を落とすだけだろう。
しかし、そうすると「市場シェアが下がるのではないか?」というご意見が出てくるだろう。その通りである。CRMでは市場シェアは重要視しない。CRMで重視するのは顧客シェアである。顧客シェアとは、市場シェアがたくさんの人に商品を売ることを追求するのに対し、一人に何回も買ってもらうことを追求するものである。利益に貢献するという点では、1対5効率からもパレートの法則からもどちらが有利かは明らかであろう。

今回でCRMは5回目であるが、今週は要望の多かったLTVの話をしていく。

LTV(lifetimevalue=顧客生涯価値)
もしくは企業にもたらすであろう利益の総額。
顧客シェアを長期的に拡張した考え方。
一つ例をあげよう。ある人が長年、あるブランドのタバコを愛用してきたとしよう。しかし、何だか、最近、味が変わった気がする。にもかかわらず、しかるべき告知もない。彼は不安に思って、お客様センターに「味が変わった気がするのでプロダクトサイドに確認して、しかるべき回答が欲しい。」と言ったとしよう。この顧客は市場シェアで考えた場合、他の客と同じ、シェアを構成する一人でしかない。そう考えると、商品の200数十円よりコストがかかる今回の対応は赤字を生むだけの「迷惑千万」なものといえる。そのような発想でいくと、特別な対応、つまり特別にコストをかけることは出来ない。一方、顧客シェアを考えた場合、どうだろう?この顧客は愛用歴が長く、かつ、質問の内容からしてもロイヤリティーが高いことが想像できる。当然、LTVの面から考えると、しかるべき対応をする方が得策であることが容易に想像できる。
例えば、7~8年前、私がまだ社会人1~2年目だった頃、ある飲料会社のビールの購入者一人一人の顧客情報をとるというキャンペーンの企画に関わったが、その当時は、この企画は、多くの人に首をひねられた。缶ビールは230円。とても、そんなコストはかけられないと思うのは無理からぬことであった。しかし、LTVで見た場合、事情は少し変わって来る。特に、ビール、缶コーヒー、タバコのように毎日習慣的に消費され、ブランド指名買いの割合が高い商品の場合は特にだ。
でお分かりと思うが、LTVはあくまで、予測、仮定による推測でしかない。きっちり計算できるとしたら、それは顧客を失った時、もしくは顧客が死亡した時となる。(会計上のNPV=正味現在価値という考え方を基に現在価値に換算し、評価する方法がありますが、万能ではない。)

责编:李亚林

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