- 讲师:刘萍萍 / 谢楠
- 课时:160h
- 价格 4580 元
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蟹(かに)のしょうばい
蟹がいろいろ考え(かんがえ)たあげく、とこやをはじめました。蟹の考えとしてはおおできでありました。
ところで、蟹は、「とこやというしょうばいは、たいへんひまなものだな。」
と思いました。と申(もう)しますのは、ひとりもお客(おきゃく)さんがこないからであります。
そこで、蟹のとこやさんは、はさみをもって海っぱたにやっていきました。そこにはたこがひるねをしていました。
「もしもし、たこさん。」
と蟹はよびかけました。
たこはめをさまして、「なんだ。」
といいました。
「とこやですが、ごようはありませんか。」
「よくごらんよ。わたしの頭に毛があるかどうか。」
蟹はたこの頭(あたま)をよくみました。なるほど毛(け)はひとすじもなく、つるんこでありました。いくら蟹がじょうずなとこやでも、毛のない頭をかることはできません。
蟹は、そこで、山へやっていきました。山にはたぬきがひるねをしていました。
「もしもし、たぬきさん。」
たぬきはめをさまして、「なんだ。」
といいました。
「とこやですがごようはありませんか。」
たぬきは、いたずらがすきなけものですから、よくないことを考えました。
「よろしい、かってもらおう。ところで、ひとつやくそくしてくれなきゃいけない。というのは、わたしのあとで、わたしのお父さんの毛もかってもらいたいのさ。」
「へい、おやすいことです。」
そこで、蟹のうでをふるうときがきました。
ちょっきん、ちょっきん、ちょっきん。
ところが、蟹というものは、あまり大きなものではありません。蟹とくらべたら、たぬきはとんでもなく大きなものであります。その上たぬきというものは、からだじゅうが毛むくじゃらであります。ですから仕事はなかなかはかどりません。蟹は口から泡(あわ)をふいていっしょうけんめいはさみをつかいました。そして三日(みっか)かかって、やっとのこと仕事(しごと)はおわりました。
「じゃ、やくそくだから、わたしのお父さんの毛もかってくれたまえ。」
「お父さんというのは、どのくらい大きなかたですか。」
「あの山くらいあるかね。」
蟹はめんくらいました。そんなに大きくては、とてもじぶんひとりでは、まにあわぬと思いました。
そこで蟹は、じぶんの子どもたちをみなとこやにしました。子どもばかりか、まごもひこも、うまれてくる蟹はみなとこやにしました。
それでわたくしたちが道ばた(みちばた)にみうける、ほんに小さな蟹でさえも、ちゃんとはさみをもっています。
责编:李亚林
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