春の朝から昼にかけて、遠方の山などの前面に帯状にかかって雲のように見えるもの。水蒸気が空気中に浮遊するときに起こる。秋の同じ現象は、霧、と表す、
風光る
春になり日差しが強まってくると、吹き渡る風もが光って見えるというたとえ。
堅雪(かたゆき)
春の陽気で融けかっかった雪が、夜の冷気で表面がざらめのように堅くなった状態.
啓蟄(けいちつ)
二十四節気の一つで、三月六日ごろ、また、このころに冬ごもりをしていた虫が穴から出てくることをいう。実際には、このころ虫が地上に出てくるのは、せいぜい九州南部くらい。
穀雨(こくう)
二十四節気の一つで、四月二十一日ごろ。春雨が穀物を潤し成長させる、ということから名づけられた、
東風(こち)
春に東または北東から吹いてくる風、春を呼び、梅の花を咲かせるといわれる。
三寒四温
寒い日が三日、暖い日が四日というように交互に繰り返されて春になること。
残雪
春になっても消えずに残っている雪。「去年(こぞ)の雪」ともいう。
春暁(しゅんぎょう)
春の暁、「曙」より時間的には早く、夜半過ぎから夜明け近くの、まだ暗いころ。
春分(しゅんぶん)
二十四節気の一つで、三月二十一日ごろ。昼と夜の長さが等しくなる、
春眠
春の夜の眠り。「春眠暁を覚えず」は、春の夜は気持ちがよくて夜更かしをすることが多いので、つい、朝になったのも知らずに眠ってしまいがちだ、という意味、
春雷(しゅんらい)
啓蟄のころに鳴る、その年はじめての雷、春先の寒冷前線の通過に伴うもので、春の到来を告げる、
春霖(しゅんりん)
仲春から晩春にかけての、ぐずついた天候。
蜃気楼(しんきろう)
大気の状態によって、光線が屈折して実在しない物体が見えたり、実在する物体が実際とはちがった場所に見える現象、光の屈折によって物体はゆがんだり、長くなったり、さかさまになったり、空中に浮いて見える。蜃(巨大なハマグリ)がはきだす息で楼閣が見えるという中国の古い伝説からきている。海の上に街がみえることから、海市(かいし)とか浮島(うきしま)ともいい、俳句では春の季語になっている。富山県で春先に見られるものが有名、
清明(せいめい)
二十四節気の一つで、春分から十五日目(四月五日ごろ)。春先の万物が清らかで生き生きしているようすを表したことば「清浄明潔」の略とされる。
名残り雪
もう春が近いというのに、まだ冬を思わせるように降る雪、
雪崩(なだれ)
山の斜面の積雪が、春になって地表部分のゆるみが原因となって、山腹を崩れ落ちる現象、日本海側の地方で多く見られる、
苗代(なわしろ)
稲の種を蒔き、苗をつくる水田のこと、春の季語でもあり、「万葉集」の時代から多くの歌に詠まれている、
八十八夜
立春から数えて八十八日目に当たる日のことで、五月一、二日ころ。農家で、種まきなどの適期とされる。
花曇(はなぐもり)
桜の咲く季節に、空一面が薄ぼんやりと曇り、景色がけむってのどかに見えること、ときには霧や雨をともなう場合もある、
花冷え
桜の花が咲くころは陽気が変わりやすく、ふいに薄ら寒くなること。
春一番
2月末から3月はじめに、その年初めて吹く強い南風、春の訪れを示す、
春うらら
穏やかな春の日の、暑くもなく寒くもなく心地よいようす。
春炬燵(はるごたつ)
春になって、火を弱めたり、テーブルの役割でしか使わなくなったこたつ。
春田
まだ苗を植える前の田、レンゲソウが一面に咲いていたり、田植えに備えて水が張ってある状態の田、
春告げ鳥
春が来たことを知らせる鳥.うぐいすの別名でもある。
彼岸
春分を中日として、前後3日を合わせた7日間のこと。もともと農業始の神祭をする時期だが、「彼岸参」といって寺や墓に参り仏事も行う、
麦踏(むぎふみ)
早春の麦畑で、麦の根元を足で踏み固めること。霜で浮き上がった根を戻したり、新芽が伸びすぎるのを防ぐため。
山笑う
早春の山の木々がしだいに芽吹き、山全体が明るく輝いて笑っているように見えるようす。
雪間(ゆきま)
春になって雪が融け、ところどころに現れる地表のこと、雪深い地方の情景、
夜桜
夜の花見。
立春(りっしゅん)
二十四節気の一つで、二月四日ごろ。春の気立つ、つまり春の始まりを意味する、いろいろの行事の起点となっており、八十八夜、二百十日などはこの日から起算する、
< 夏 >
青田(あおた)
稲の青々している田、十分に実らない田の意味にも使われる、
青梅雨(あおつゆ)
新緑に降りそそぐ梅雨。青葉が雨に濡れて、いっそう緑が濃く見える。
朝凪(あさなぎ)
夏の晴れた朝、陸風と海風が入れ替わるとき、まったく風が止むこと。夕方にも同じ現象が見られ、、夕凪、という。瀬戸内海の夕凪は有名、
朝焼(あさやけ)
日の出前に、東の空が真っ赤に染まるようす。真夏の朝焼はとくに鮮やかで、黄金色になることもまれにある、
油照(あぶらでり)
夏、薄曇り、無風で、じっとりと汗ばむような蒸し暑い天気、油も煮えたぎるほど暑いという意味、
打ち水
夏の暑さをしのぎ、涼を得るために、門前や庭などに水をまくこと。
空蝉(うつせみ)
蝉の抜け殻。
炎暑(えんしょ)
燃えるような真夏の暑さ、
炎天下(えんてんか)
夏の太陽の激しく照りつける空の下。
草いきれ
夏の日差しが照りつける暑い日、草原に立ち上るむっとするような熱気、
薫風(くんぷう)
夏の南風、木々の間や水の上を通り過ぎ、その香りを運んでくるようだという意味、、風薫る、という言い方もある。
夏至(げし)
二十四節気の一つで、六月二十一日ごろ。この日、太陽はもっとも北にかたより、昼間の時間がもっとも長くなる、
早乙女(さおとめ)
田植えをする若い女。
五月晴(さつきばれ)
陰暦五月の梅雨時の晴れ間、現代の五月の晴れた日をこうよぶのは、本当は正しくない、
小暑(しょうしょ)
二十四節気の一つで、七月七日ごろ。梅雨もそろそろ明けて、夏型の気圧配置となり、暑さが本格的になる、
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