日文阅读:花と国民性に関
来源:长理培训发布时间:2020-05-12 16:38:45
花と国民性に関する西園寺先生の見解には独特なものがある。よく考えてみると、日本人を桜にたとえ、中国人の性格特徴を牡丹にたとえることは、十分に適切だとは言えないが、しかし、それほど強引でもないような気がする。
私の古里―山東省の青島にも桜が多いが、いずれも遠いところからの来客で、ドイツの西洋桜、日本の東洋桜と、それぞれその美しさを競っている。青島は季節的に東京よりやや遅く、晩春初夏、東京の桜がとっくに散ってしまったころ、我古里の桜はちょうど花盛りを迎えるのである。メーデー前後の何日かの休日は、絶好の花見の時期となる。
桜を「輸入」花とすれば、牡丹は中国の原産だと言えよう。牡丹は山東省荷澤と河南省の洛陽に多い。西園寺先生が訪れた済南から西に3時間ぐらい行ったところに荷澤がある。花咲く季節になると、果てしない花の大海原が広がり、東西南北から観光客が次々に押し寄せる。満開の牡丹は人々に我を忘れるほどの喜びを与えてくれるのだ。牡丹は妖艶であるわりには、辺ぴなところに育つ。それが、楊貴妃のちょう愛と文人たちの文筆のおかげで、ますます華やかさが膨らみ、早々と花王の栄冠を手にすることができたのである。
しかし、牡丹をここまで持ち上げた楊貴妃は惜しくも美人薄命で、美しくて悲しい物語を残した。
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