お月見について 中秋の名月

 中秋の名月ってなに？陰暦８月１５日の月を「十五夜」「中秋の名月」などといいます。今年は新暦９月１８日です。陰暦では１？３月が春、４？６月が夏、７？９月が秋、１０？１２月が冬です。そこで８月は秋の中の真ん中の月なので「中秋」と呼ばれるのです。中でも中秋のこの時期は空気が澄んでいて、最も美しい満月が見れるということです。お月見は、奈良時代に貴族の間で流行しました。月を見ながら即興で和歌を読み、その出来をみんなで評価し合い、お酒を飲んで楽しみました。鎌倉時代に武家や庶民に広まったと言われています。

　　なぜお月見をするの？ 月見は中国の唐の時代から始まったものとされます。中国では月餅（げっぺい：クルミなどを入れた餡を小麦粉で包んだ菓子）を食べていたのですが、日本に来ると月見団子に変わってしまったようです。この月見が民間に定着するにあたっては、やはりその基礎となる習俗がありました。これが初穂祭、つまり秋の収穫祭であるとされます。十五夜の行事は芋の収穫祭が、稲作の発達に伴って稲の収穫儀礼と結びついていったものと考えられます。現在では、月の見える所にススキ（稲穂の代わり）を飾り、月見団子、里芋、枝豆などをお供えします。

　　お月見は 2 回する？ 旧暦 8 月 15 日を「十五夜」と言うのに対して、旧暦 9 月 13 日（今年は１０月１５日）を「十三夜」といって月見をする風習があります。十五夜に対して「後の名月」とも呼ばれています。また、十五夜を「芋名月」と言うのに対して、十三夜を「豆名月」とか「栗名月」と言われています。r