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「ジョン・万次郎」

来源:长理培训发布时间:2017-12-13 09:46:40

 江戸時代末期から明治時代に至る時代は、日本が封建国家から近代国家へ移行する興味深い段階である。1840年頃の日本はまだ鎖国時代で、日本人が外国に出ることは許可されていず、外国との交際は一切禁止されていた。その頃四国のある村に、万次郎という若者がいた。彼は魚をとって暮らしていたが、ある日暴風雨のために、誰も住んでいない島に流されてしまった。島の近くを通る船も時にはあったが、どの船も彼に気がつかなかった。

 
  半年くらいしたある日、万次郎はアメリカの船に救助された。船長は、万次郎は非常に頭が良いが日本で教育を受けたことがない、ということを知り、是非アメリカで教育を受けさせたいと思った。万次郎に相談したところ、万次郎も同意したので、一緒に連れて帰った。船長の家はマサチューセッツのフェア?ヘブンという町にあり、万次郎はそこで学校に入り、日本人として初めて西洋の進歩した教育を受けることになった。その頃のアメリカは、平等の思想が、十分には広まっていず、人間の間に差別があり、特に東洋人を低く見る傾向があったために、万次郎を野蛮な人間のように取り扱う人々やさも人間でないかのように無視する人々がいた。しかし、勤勉な万次郎は彼なりに一生懸命勉強し、優秀な成績をとった。彼は十年近くアメリカにいたが、船長夫婦の個人的な信頼を受ければ受けるほど、四国の田舎で一人で暮らしている母親のことを懐かしく思い出すようになり、ついに日本に帰る決意をした。
 
  当時外国に出た者は幕府の厳しい調査を受けることになっていたので、万次郎も日本に戻った時、いろいろ調べられた。法律上十分な理由がない場合は死刑になるのが普通だったが、彼の場合は漂流という避けられない事情だったうえに、幕府のなかに西洋の文明?文化に関心を持ち、万次郎の話を聞きたがった人がいたので、彼は自由になった。
 
  彼は、自分自身のアメリカでの経験からいって、日本の技術的水準が高くならない限り、この世界の複雑な競争において日本の発展はあり得ないと強く認識していたので、幕府の指導者や大名達に、開国して西洋の発達した文明?文化を輸入する必要性を説明せずにはいられなかった。彼の主張を無意味なことと見なした人もいたが、日本の将来にとって何と貴重な話だろうと感心して、万次郎に同調する進歩的な大名や知識人も少なくなかった。
 
  万次郎は、一方においては、開国の重要性を説明し、日本の近代化に尽くしたが、他方においては、西洋の書物を何冊も日本語に翻訳して西洋の近代科学を普及させた。また、明治維新になってからは、東京大学で英語を教えながら、自分の経験を基にして、新しい日本の指導者となるべき若者達に、近代国家として日本が生き延びねばならぬということを熱心に語った。
 

责编:李亚林

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