イオン独自電子マネーは「ＷＡＯＮ」

　　ワオンはプリペイド（前払い）型の電子マネーで、主に首都圏のイオン、ジャスコ、マックスバリュなど約百店舗で利用を開始。年内に名古屋、大阪にも拡大、二年間で全国のイオングループのコンビニ、ミニストップも含む二万三千店で使えるようにする。初年度の発行枚数は八百万枚を目指す。

　　普及に向け、イオンは小売り、飲食など他社の店舗でも利用できるよう数十社に提携を持ちかけており、コンビニ大手のローソンも関心を示している。イオンは「夏までに数社と組めるのではないか」としている。

　　カード発行手数料は三百円。サービス開始から六カ月間は初回チャージの際、手数料分として三百ポイント（三百円分）を付与する。

　　電子マネーではＪＲ東日本などの「Ｓｕｉｃａ（スイカ）」「ＰＡＳＭＯ（パスモ）」、ビットワレットの「Ｅｄｙ（エディ）」などが先行しているが、イオンは小売りの特性から主婦の取り込みに強みを発揮できるとみている。